数あるフランスの伝統料理の中で、私が最も多く作っているのではなかと思うのが「ブッフブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮込み)」。
お箸でホロホロニほぐれるくらいまで牛肉を赤ワインで煮込んだお料理。シチューともハヤシライスとも違い、見た目の濃厚さに比べ案外あっさりした味もまた、何度でも食べたくなるポイントかもしれません♪
伝統料理を日替わりで出すようなパリの「ザ・ビストロ」的なところでいただくことができる「ブッフブルギニョン」。マッシュポテト、平麺タイプのパスタ、バゲットなどと一緒にいただきます。トマトペーストや缶詰、ケチャップやソースを入れたり、赤ワインに水を加えたり…と、レシピはいろいろありますが、色々試した結果、個人的には赤ワインだけで煮込んだシンプルなものが1番!赤ワインも安いもので十分ですし、見た目の豪華さとは裏腹に、コトコト煮込むだけの簡単料理なのでぜひぜひお試しを!
ホロホロお肉がおいしい牛肉の赤ワイン煮込み
【作り方】(煮込み鍋いっぱいの4〜6人分)
1.煮込み用牛肉(1kg)を適当な大きさに切り、塩こしょうを振り、薄力粉をまぶしてサラダ油とバターをひいたフライパンで焼きます。こんがり色がついたら取り出します。ポイントは塩こしょうをちょっとしっかり目にすることです。
2.同じ鍋にニンニクのみじん切り(適量)、玉ねぎの薄切り(1〜2個分)、ベーコン(200g位)を炒め、[1]の肉を戻します。
3.赤ワインをたっぷり入れ(具材が完全に隠れるまで)、強火で煮立てアクを取ります。ブーケガルニ(セロリやパセリなど)を入れて、牛肉が柔らかくなるまで弱火で煮込みます。
4.牛肉を煮込んでいる間に、にんじん、マッシュルーム、小玉ねぎなど加えたい野菜を適当な大きさに切って、フライパンで軽く炒め、塩こしょうしたら、鍋に加えます。
5.弱火でコトコト煮込みます。お好みの柔らかさになったら完成です。
6.お皿に盛りつけて、彩りでパセリなどを散らし、茹でたじゃがいもやマッシュポテト、パスタなどと一緒にいただきます。
※圧力鍋を使えば時間もかからずあっという間。この場合も、第1弾の牛肉、そこに野菜を加えた第2弾と2回にかけて圧力鍋をかけるのがおすすめです。
※最後に薄力粉を水でとかしたものを入れてお好みでとろみをつけるとgood
※塩気は牛肉や野菜を炒める時の塩こしょうとベーコンで調整します。牛肉を炒める時の塩こしょうをちょっと濃い目にしておくことが、味をひきしめるポイントです。
肉や野菜の分量などはお好みでどうぞ。煮込む時のワインの量も、「具材が浸るくらい」という適当さで大丈夫ですよ。
カレーと同じく2日目、3日目になるとぐっとおいしさも増します。簡単にできるフランスの伝統料理。ぜひぜひお試しあれ!
■一緒に読みたい記事
分量は適当でOK!?キッシュはフランスマダムの味:【とのまりこのパリライフ!】
『スープストックトーキョー』直伝!スープとパンの絶品マリアージュ