フランスの人って普段どんな料理を食べているんだろうの?と、ふと疑問に。世界各国を旅してきた料理研究家の口尾さんに聞いてみたところ、「フランス人がよく食べる料理といえばタブレ」との答えが。
聞きなれない言葉ですが、クスクスを使ったサラダのことだそう。世界最小のパスタであるクスクスは、日本でも最近よく見かけるようになり、手に入れやすくなっていますよね。
そんなクスクスを使ったサラダ「タブレ」ですが、フランスのスーパーにはお惣菜としてできあいのものが何種類も売られていたり、日頃から食卓に上がる料理のひとつなんだとか。今回はタブレの作り方を紹介いたします。
フランス人も大好き!タブレの作り方
- 【材料】(2人分)
クスクス:1/2カップ
オリーブオイル:大さじ1/2
お湯:1/2カップ弱
- トマト:1個
きゅうり:1/2本
パセリ:1パック ※今回はイタリアンパセリと普通のパセリ両方を使用。バジルやコリアンダーでもおいしいです。
レッドオニオン:1/2個 ※普通のオニオンでもOKですが、レッドオニオンの方が辛みがなく生でも食べやすいです。
- <調味料>
塩:小さじ1/2
こしょう:適量
レモン汁:大さじ1
オリーブオイル:大さじ1
【作り方】
1.クスクスを塩・こしょう・オリーブオイルで味付けします。
ボウルにクスクス、塩、こしょう少々(分量外)、オリーブオイル入れ混ぜます。先に味付けしてから戻す方がおいしくなります。
2. お湯を注ぎ蒸します。
クスクスの量よりやや少なめのお湯を注ぎ、混ぜます。野菜の水気やドレッシングも加わるので、この時点で水分が多いとベチャベチャになってしまうことに注意。お湯を注いだら、ラップをして10分程蒸らしましょう。
ラップではなく、蒸し器で蒸すと粉のにおいが消えてよりおいしくなります。
3.野菜を切ります。
4.クスクスをほぐします。
クスクスを10分ほど蒸らしたら、ダマになっているところを指でほぐします。
5.切った野菜とクスクスを混ぜます。
具材と<調味料>をよく混ぜ合わせて、最後にレモンを絞れば完成です。
今回使用した以外の野菜でももちろん楽しめます。
クスクスはフランスの国民食!
パセリをたくさん入れたので、パセリの苦味と酸味のあるドレッシングがマッチして爽やかな味わいに。クスクスのつぶつぶした食感と野菜の歯ごたえがとても楽しい1皿です。クスクスは結構お腹にたまるのでこれだけでも十分満腹に。野菜もたくさん摂れるのがうれしいですね。
ちなみに、「タブレ」という料理はもともとイスラエルで食べられていた料理。それを北アフリカのクスクスを使ってフランス風にアレンジしたのが、今回の「タブレ」だそう。要するに、アジアの料理をアフリカの材料でヨーロッパ風にアレンジしてできたということ。それが今やフランスの国民食と言われるまでに!
「タブレ」は、とても国際的で歴史を感じる料理だったんです。