PARISmagをご覧のみなさんは、おいしいもの好きな食いしん坊が多いのじゃないかしら?と勝手に予想しているのですが、もちろん記事を書いている私自身も相当な食いしん坊。
旅先では人との出会いや目の前に広がる景色と同じく、その土地ならではのおいしいものをいただくのが何よりの楽しみでもあります。
フランスが美食大国であることは言うまでもない事実。おいしいものたちを楽しみにフランスやパリを旅する方も多いと思うのですが、そこで問題となるのが「レストランでのフランス語の解読」なのではないでしょうか。
知る人ぞ知るお店は日本語メニューがないことも
地元のパリっ子に人気で、観光客ではなく地元の人を相手にしているおいしいお店であればあるほど、日本語メニューも英語メニューもなかったりします(もちろん例外はありますよ!シェフが日本人だったり、日本語メニューがあってもおいしいお店はたくさんあります)。
「旬」を大切にするお店は、その日に市場から入った仕入れ状況でメニューが変わっていくため、黒板に手書きというレストランのパターンがとっても多いのです(これに関してももちろん例外はありますよ!手書きじゃなくてもおいしいところはたくさんあります)。
メニュー解読のヒントになる鍵って?
このレストランでの第1関門である「メニュー解読」を紐解く鍵をひとつ紹介したいと思います。それがフランスのビストロやレストランの典型的なメニュー構成を理解すること♪訳の分からぬフランス語の黒板メニューも、その鍵をヒントに見るとほんのちょっとだけ解読できてしまうのです。
その鍵となるワードが「Menu」「Entrée」「Plat」「Dessert」。
「Menu(ムニュ)」という日本語の「メニュー」と同じ綴りのこの言葉は、フランス語では「セット定食」を表します。
そして「Entrée(アントレ)」は前菜、「Plat(プラ)」はメイン、「Dessert(デセール)」はデザートという意味。
「Menu」は定食コースセットの中で好きなものを選ぶというものなので、その中に登場する「前菜」「メイン」「デザート」というキーワードを覚えておけばほんの少し、フランス語メニューを解読する手助けになるのです。
ちなみに単品で注文するよりも「Menu」のセットを頼んだ方がお得なコース料理ということがほとんど。
たいていの場合、
「Entrée+Plat(前菜+メイン)」ou 「Plat+Dessert(メイン+デザート)」が21ユーロで、「Entrée+Plat+Dessert」(3品)で25ユーロ
などと表示されています。
「ou」というのは英語の「or」と同じ。つまり「前菜とメイン」か「メインとデザート」どっちかの2品を選んでね〜ということ。
細かい食事内容を表すフランス語読解にはまだまだ難しいことだらけですが、まずはこのキーワードと、「前菜・メイン・デザート」というフレンチの定番構成を知っておくだけで、フランス語だらけのお店に入る勇気がほんのちょっと出てくるはず!
おいしいお店に限って解読の難しい「手書きの日替わり黒板メニュー」なんていうこともあるので、PARISmagでもちょっとずつ「フランス語メニュー解読のコツ」をお伝えできたらと思っています。
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