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オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

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オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

Calais(カレー)の、『国際・レース・センター (Cité dentelle mode Calais)』に行ってきたお話を前回紹介いたしました。

今回は『国際・レース・センター』を訪れた大きな理由のひとつである、『ジヴァンシー展』を紹介いたします。

 

レース博物館で開催されている『ジヴァンシー展』

パリでは、ディオール展や期間限定のクロエの展覧会が開催されており、このタイミングで「ジヴァンシー展」も開催されるということで、モード業界では密かに話題になっていました。でも、カレーはパリからTGVで2時間半はかかるので「ちょっと遠いな…」と思っていたのですが、今回訪れてみて、レース博物館も含めて、本当に見に行く価値がありました!

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

展示会場前で私たちを出迎えてくれるのは、ユベール・ド・ジヴァンシーの大きな肖像画。近くでよく見ると、レースのモザイクになっています。芸が細かい!美男子だったユベールの美しさを見事に再現していて、素晴らしい作品でした。

 

ユベール・ド・ジヴァンシーとヘップバーン

ユベール・ド・ジヴァンシーのキャリアは、オードリー・ヘップバーンなしには語れません。1953年、オードリーが『麗のサブリナ』の映画のためにジヴァンシーのメゾンを訪れてから、続いていきたという2人の友情。

メゾンを初めて訪れたのは、ヘップパーンが24歳のとき。ユベールは、オートクチュールメゾンから独立し、自分のメゾンを立ち上げたばかりの26歳の青年でした。「ヘップバーンが来る」と聞いたユベールは、当時大女優だったキャサリン・ヘップバーンが来ると勘違いしていたところに、新人で痩せているオードリーが来たので、ガッカリしたのだとか!そんなエピソードがありつつも、自分のドレスを見事に着こなすオードリーにどんどん魅せられていったと言います。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

可憐でエレガントなジヴァンシーのイメージは、こんなミニドレスにもよく表現されていますね!

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

でもやっぱり、一番印象的なのは、この『ティファニーで朝食を』で身に纏っているブラックドレスではないでしょうか。オードリーの華奢な体に、ストレートのロングドレス。長い首に巻き付くゴージャスなアクセサリー。オードリーの良いところを存分に活かすことのできる本当に美しいドレスです。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

私もこれに憧れて、大学生の頃、よくロングの黒いワンピースを着ていたのを思い出しました。「これぞ、憧れのオードリー・ヘップバーンスタイル」でしたよね!

 

ジヴァンシーのクリエーションを堪能

オードリーを満喫したところで、ジヴァンシーのクリエーションのお話を少しいたしましょう。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

戦後10年ほど経った1950年代半ば、ジヴァンシーはプレタ・ポルテを発表します。オードリースタイルに比べると、かなり斬新で、自由を求める女性たち用ともいえるスッキリしたラインにビビッドなカラーや、逆にベーシックな色味のツーピースなど、仕事をしやすく、かつおしゃれ感を持ったコレクションが発表されていました。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

この時代に既にパンツスーツを提案していますね。自由を求める女性のイメージでしょうか。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

こちらは、イブニングドレスです。パリの女性たちの中で、イブニングドレスには、ブラックドレスを着用するのが流行った時代でもあります。黒は繊細なディテールや素材感が重要になってきますから、胸元にレースや羽を施したり、毛皮素材を取り入れたりと、素材にこだわっていたのがわかりますね。

当時の女性にとって、帽子は欠かせないアイテムだったそうで、デザイナーの多くは帽子デザインからスタートしています。シャネルやディオールもそうでしたね!

 

レースドレスの代表は、やっぱりウェディングドレス!

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

ため息が出るような全身のレースやチュールのベールなど、レースは欠かせない存在でした。このようなドレスに使われるレースは、大抵カレーとその周辺で作られているそうです。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

ラインはシンプルなのに、お尻にかけてのスカートのふくらみが絶妙な仕上がりです。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

黒のレース使いがみごとなイブニングドレス。レッドカーペットを歩く用でしょうか。後ろの部分が広がるように広くなっていて、レースの透明感を相まって、バックスタイルが見事!

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

こちらは、アートとファッションをテーマに集められたドレスたち。カラフルで、ジヴァンシーがこういうスタイルも手がけていたことを知り、大変驚きました。

オードリー・ヘップバーンも着用!ジヴァンシーのファッション

『国際・レース・センター』でフランスの遺産でもあるレースについての歴史や技術を知ることで、フランスがどの分野でも最高級のレベルまで追求する国だということを感じ、とてもいい勉強になりました。

ぜひ、みなさんも『国際モード・レースセンター』に足を運んでみてくださいね。

 

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