先日、福岡での仕事を終えて車で東京へ帰る途中、広島の宮島(厳島)に寄り道をしました。去年から大改修工事中ということで、残念ながらシンボルの赤い鳥居は工事中でしたが久しぶりの宮島を満喫してきました(主人が広島出身なのでたまに懐かしい景色を見に行きたくなるんだそう)。
姉妹都市!さまざまな共通点がある、モンサンミッシェルと宮島
大工事真っ最中の厳島神社の大鳥居。去年6月から始まった工事で全体がシートで覆われた状態。まだいつ終わるか未定だそう
この宮島、フランスの人気トップの観光地のひとつである「モンサンミッシェル」と姉妹都市提携をしているってご存知でしたか??
2008年、フランスと日本の国交150周年を記念して両国間でさまざまな観光キャンペーンが展開されていたのですが、その1つとして2009年、姉妹都市条約が締結されて宮島とモンサンミッシェルは姉妹に(!?)なったのです。
姉妹都市条約が締結されたあとは、モンサンミッシェルと宮島が同じ海に浮かんでいるという広告を、パリのメトロのホームなどでもしょっちゅう目にしてとても不思議な気持ちになったのを今でも覚えています。
両方とも海に浮かんでいて、世界遺産で、人気の観光地で、と共通点もあって、不思議だけどなんだかしっくり。名産物に牡蠣があるところもそっくりだから、やっぱり姉妹締結にはぴったりだったのかもと思っています。
モンサンミッシェルはフランスに観光に行く日本人が、パリにプラスして旅をしたいと挙げるトップ人気の場所ですし、広島もフランス人にとても人気の観光地。今回のんびり休憩させてもらった宮島の高台にある喫茶店のご主人も、日本の他の観光地とは違い、アジア人が少なく圧倒的にフランス人など欧米の人が多いのが宮島の特徴だと話してくれました。
いつもと違う宮島。1日も早く日常が戻ることを祈って
どこに行ってもほぼ貸切状態の今の宮島。コロナの状況で4月以降はこんな状態が続いているのだとか。さらに1番の見所のひとつである大鳥居がシートで覆われていることも影響しているそう。
素晴らしい見晴台の喫茶。おいしい抹茶をいただきながらご主人にいつもとは違う宮島の様子を伺いました
いつもはフランス人もいっぱいだという高台の喫茶コーナーも私たちの貸切。いつ行っても観光客で賑わう参道もたま〜に人とすれ違うだけというほどガラガラ。前回来たときは「撮影のために立ち止まらないでくださ〜い!!」という係員の声が響き渡っていた厳島神社も、寂しすぎるほど人がまばらです。
いつも大にぎわいの参道もシカが悠々と歩けるくらいのんびりした光景に
人が少ない宮島も幻想的でとても素敵でしたが、誰1人お客さんがいないカフェやお土産屋さんを見れば見るほどなんだか切ない気持ちにもなって。やっぱり1日も早く元の世界が戻ってくれたらいいのにと思わずにはいられませんでした。
コロナの影響で、次は一体いつ海外に旅行に行けるのかという状況が続いていますが、フランスのモンサンミッシェルと日本の宮島。2つの世界遺産は姉妹締結しているんだなということを頭の隅に置いて次回の観光の楽しみにしてみてくださいね!
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