フランスの冬のグルメといえば海鮮盛り。カニ、エビ、牡蠣、ウニ、バイ貝などが超豪華に盛り合わされているのをみんなで囲む姿をカフェやブラッスリーで見かけます。その中でも主役級の人気はやっぱり「生牡蠣」。
フランスでは、なぜか調理した牡蠣はほとんど食べず、牡蠣は「生」で食べるものなんです。どんな高級レストランでも、前菜で牡蠣を選んだらそのまんま生!違いがあるとすれば、牡蠣のグレードが違うくらい。
冬のパーティには欠かせない生牡蠣
クリスマスや年末年始など、冬パーティの「とりあえず」の一品といえば間違いなく生牡蠣だし、冬の間カフェやレストランやスーパーの軒先には「牡蠣屋台」(何種類かの殻付きの牡蠣が並び、その場で殻をむいてくれる)が並んでます。
こんなに牡蠣を食べる機会が多いなら、焼き牡蠣に牡蠣フライに茹で牡蠣に…。いろいろな方法で食べたいと思ってしまうのが日本人だけど、それをフランス人に話しても、一蹴されてしまいます。(ちなみに、牡蠣フライや焼き牡蠣などは、フランス人に出すと意外と好評だったりするのですが、やっぱり牡蠣は生で食べるのが1番なのだそうです)。
冷えた白ワインに合わせるのがフランス流
開けたての生牡蠣に、レモン、エシャロット入りのワインビネガー、無塩バターなどをつけながらいただきます。きりっと冷えた白ワインと一緒にいただくのがフランス流。大抵ちょっと黒っぽい固めのタイプのパンが一緒に出てきます。
あっさり味がフランスの牡蠣
日本で食べる生牡蠣って、クリーミーで濃厚なしっかりと味のものが多いけれど、フランスの牡蠣って割と小ぶりであっさりした味が主流。「かなりクリーミーで濃い」とメニューに書かれているものを食べてみても、日本のそれと比べたらとってもあっさり。だからいくらでもお腹に入ってしまうんです!
大抵ひとり1ダースくらいはペロリと食べてしまいます(日本から来た観光客の人がフランスの生牡蠣で1番びっくりするのが、このいくらでも食べられてしまうフランスのあっさり牡蠣の味)。
ちなみに、日本では「牡蠣=あたる」というイメージを持っている方も多いみたいですが、フランスではあまりあたったという話を聞きません。体質の違いか牡蠣の種類の違いなのでしょうか?
生牡蠣といえば、やっぱりフランスでもなんとなく「冬のグルメ」というイメージはあるけれど、実は1年中食べられるんです。
カフェやスーパーの前に特設のスタンドが立つ冬に比べると、それほど盛んではないけれど、夏のバカンス中などでも前菜の選択肢の中に牡蠣は定番メニューとしてあります。そして牡蠣の養殖場前の牡蠣スタンドが1番盛り上がるのは夏の間だったりするのですが…。
あっさりいくらでも食べられてしまうフランスの牡蠣、機会があったらぜひチャレンジしてみてくださいね♪
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