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パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

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パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

 

今春、パリはそこら中工事だらけ!市民の共有スペースを広げるための大計画。パリ中で混乱をきたしていますが、街が変わる計画でもあるので、しばしの辛抱でもあります…。今回は、その工事の様子と計画について紹介いたします。

 

レンタサイクルが大人気!だけど問題も!?

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

パリ前市長のドラノエ市長の頃から、エコ対策を強化。その一環として登場したのが、レンタル自転車「ヴェリブ(Verib’)」。パリ市内を自転車で健康的に移動しよう!という試みで、とても人気が出ています。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画交差点の中で車の先頭を走る自転車。バスティーユ広場のロータリーなどは特に怖い!左右から来る車の中で、自転車がちょろちょろしており冷や汗ものです。

利用者はどんどん増え、街には自転車が溢れるようになり、その結果走行ルールが問題となってきたのです。古い街並みのまま、車や自転車が行き交うため、自転車が接触する事故や信号無視の歩行者とぶつかる危険が増えてきました。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

街には少しずつこのような自転車サインや交通標識が増え、規律を促しているようですが、なかなか根本的な解決にはなっていませんでした。

 

世紀の大計画!パリ大改造計画

そこでここ数年、アン・イダルゴ市長のもと、推進されてきたのがパリ大改造計画。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画セーヌ川に沿って走る道路は、現在工事の真っ最中(2019年3月現在)。車は1車線に追いやられています。

1つ目の計画が、セーヌ河岸の高速レーンを廃止し、遊歩道にするというもの。バカンス期間中のセーヌ川に砂浜を作る「パリ・プラージュ」の成功を鍵に、1年中遊歩道にしてしまうという政策が去年施行されたのです。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画工事の大混乱で道無き道を自転車で進むパリジェンヌたち。安全に走行するための工事。完了するまでの辛抱です

2つ目の計画が、大通りにおける自転車レーンの拡大計画。今まで2車線あった大通りを1車線にし、自転車レーンにするというもの。

そこら中でその工事が行われており、自転車レーンには縁石がつけられたり、バスレーンやバス停を動かしたり、街は臨時の仕切りでいっぱいです!おかげでパリ中大渋滞&大混乱となっています…。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画バスティーユ広場に接するリヴォリ通りも大工事中。左側が自転車レーンになりそうです。

そして3つ目が、2020年までにパリの中心を横断しているリヴォリ通りに1000kmに渡る自転車専用道を作るというもの。2018年9月には市庁舎周辺の工事が終了しましたが、その後も自転車道を伸ばし、最終的には、「コンコルド広場」から「バスティーユ広場」まで繋がるそうです。

さらに、車両一方通行のリヴォリ通りを自転車道は両面交通にするというから驚き。一方通行の多いパリは自転車ですら通行が難しかったのですが、大きく変わっていくようです。「ナシオン広場」から「コンコルド広場」まで、一直線の自転車レーンが完成したら、実質的にはシャンゼリゼ通りも繋がることになります。世界でも例を見ない大規模な自転車レーンの完成で、パリをすいすい縦断することができるのももう少し…!

 

歴史ある公園&ロータリーも大工事!

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

同時に、「バスティーユ広場」の工事も進行しています。柱の周りをロータリーで4車線あった広場ですが、面積を半分にし、ロータリーシステムを廃止。車道1本化されます。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画出典:パリ市オフィシャルサイト

それにより生まれるアルスナル港に面した半分のスペースは遊歩道とし、港から真ん中に建つ天使が付いた塔まで歩いていけるようになります。

 

 

パリの東の入り口に当たる「ナシオン広場」も大工事中

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

11本の道の中心となる「ナシオン広場」は、パリ1大きなロータリーでしたが、2019年夏までに半分以上を遊歩道にし、ピクニックができるくらいの広場を作る大計画。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画出典:パリ市オフィシャルサイト

これまで「ナシオン広場」は直接横断できず、周囲をぐる〜っと回らなければならず大変でしたが、広場になるのはうれしい!中心にある女神像も喜ぶこと間違いなしですね。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

いち早く大工事を終え、ロータリーから広場に変身したのが「レピュブリック広場」。以前は広場の周りを車がビュンビュン飛ばしていましたが、今ではこんなに広い人々の憩いの場に。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

パリの自転車レーン計画と大広場改革計画は、2020年にすべて終わる予定とのこと。終わったら、静かでエコロジーな都市に変化しているのかな?歴史あるパリの街が新しく生まれ変わるのは楽しみではありますが、今のところパリ市民の生活を一時的に不便にしているのも事実。

パリではそこら中で大工事!パリが変わる世紀の大計画

パリ市は、パネルやネットでも工事の情報を配信しています。旅行で訪れる方はチェックしておくとよいでしょう。

パリの街が変わる大変革のとき。大変なこともありますが、夢を膨らませながら辛抱したいと思います。

 

■参考サイト

パリ市オフィシャルサイト

https://www.paris.fr/vosplaces

 

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