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日帰りじゃもったいない!世界遺産モン・サン・ミッシェルの楽しみ

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日帰りじゃもったいない!世界遺産モン・サン・ミッシェルの楽しみ

フランスに旅行に訪れる方に人気の観光スポットと言えば、「モン・サン・ミッシェル」。

パリからも観光バスが出ていますし、TGVとバスを乗り継いでいけば、日帰りでも行けないことはないので、パリと一緒に訪れる方も多いスポットです。とはいえ、ノルマンディー地方とブルターニュ地方の間の湾に位置する「モン・サン・ミッシェル」とパリの距離は約300km。TGVとバスを乗り継ぐと片道3〜4時間、車は4~5時間の道のりとちょっと遠いんですよね。

私も日帰りで何度か訪れたことがありますが、朝11時頃に到着し、午後4時頃には出発しなければいけないので、5時間ほどの慌ただしい滞在になります。

最近、仕事の関係もあり1泊2日で滞在してみたらとてもよかったので、今回は泊まりで行く「モン・サン・ミッシェル」への旅をお伝えしたいと思います。

 

モンパルナス駅からIntercitéに乗って

今回は、最近、改装されたモンパルナス駅のHALL3という新しいホームから出発するIntersité(アンテルシテ)で向かいます(駅名は「Paris Montparnasse 3 Vaugirard・パリ モンパルナス ヴォージラール」となります)。このIntersité、値段が常に変動するTGVと違い、いつ買っても27€(途中乗り換えるバスの料金も込み)ととてもお得な電車。TGV利用より少し時間がかかりますが、とても人気なので、ぜひ予定が決まったら早めに予約を。

Intersitéが発車する「パリ・モンパルナス駅」のホール3は、少しわかりにくい場所にあるので注意が必要です。TGV用のホームが並ぶ一番右端の通路を8分ほど歩くと、端っこにちょこっとくっついている感じでホームがあります。

そのホームには、TGVは走っていない所を繋ぐ地方路線「Ouigo(ウイゴ)」や「Intercité」などが、乗り入れています。

左が1等車、右が2等車左が1等車、右が2等車。どちらも大きな窓があり心地よいです。

そこから「Granville(グランヴィル)」行きの電車に乗り、2時間50分ほど。「Villedieu les poêles(ヴィルディウ・レ・ポエル)」駅で降り、バスに乗り換えます。

格安の鈍行電車ということで車内設備は期待していなかったのですが、新しく素敵な電車でした。車両によって1等2等の区別があるので、間違って違う等級に乗らないように要注意です。

Villedieu les poêles駅

Villedieu les poêles駅。ホームからそのまま外に出る門があり、その右手にバス停があります。バスは既に待機していますので、迷う心配はなさそう。

日帰りじゃもったいない!世界遺産モン・サン・ミッシェルの楽しみ

そこから45分ほどバスに揺られ「モン・サン・ミッシェル」へ。

到着する15分くらい前から「モン・サン・ミッシェル」が見えてきます。進行方向右手に見えるので、ぜひ右側のシートに座って遠目の見晴らしも楽しみましょう!

 

2014年に完成した橋でモン・サン・ミッシェルへ

2014年に完成した橋でモン・サン・ミッシェルへ

以前訪れたことのある方なら、「モン・サン・ミッシェル」へ続く道があったことを覚えている方も多いのではないかと思います。しかし、道ができてからの100年の間に、土砂が2メートルほども堆積し、満潮時でも「モン・サン・ミッシェル」周辺まで海が満ちることがなくなっていました。

無料のシャトルバス

そこで、かつての孤島だった頃の姿を再現すべく、大改造が行われたのです。それが2014年に完成した橋。現在は、すべての車が対岸の駐車場までしかアクセスできず、無料のシャトルバスに乗り換えて橋を渡り、島に向かうようになりました。

 

対岸からモン・サン・ミッシェルへは干潟を歩いて渡ることも可能

朝のモン・サン・ミッシェル朝のモン・サン・ミッシェル

私は今回、夕景や夜景の「モン・サン・ミッシェル」も楽しみたかったので、対岸の宿に1泊しました。島内にもホテルは数件ありますが、小さな石畳の小道を上がらなくてはいけないので、大きな荷物を持っての移動はとても大変…。しかも、夜には多くのお店が閉まってしまいます。対岸なら荷物もすぐに預けられますし、夕方、夜、朝と移り変わる空とともに「モン・サン・ミッシェル」を眺められます。

日の出直後

翌朝、日の出直後に干潟をお散歩しながら島へ歩いて向かったのですが、素晴らしい風景の中を歩いていくのはとても気持ちよかったです。約2.5km、徒歩なら35〜45分くらいですが、まったく遠い感じはしませんでした。

干潮時は、島の周囲を散歩することもできます。島の裏側には森があります。普段、見ない「モン・サン・ミッシェル」の姿を見ることができますよ。

靴を汚したくない人は要注意

干潮満潮の時間によって、ぬかるみがあることもあるので、靴を汚したくない人は要注意です。

くれぐれも足場に気をつけてくださいね

一周するには、岩がゴツゴツした部分を通らないと行けないので、くれぐれも足場に気をつけてくださいね。

 

城内を巡りながら修道院へ

メインの修道院へ向かう前に城壁内をお散歩

メインの修道院へ向かう前に城壁内をお散歩。

大型バスで来ている観光客や日帰りの人で島内が混雑

お昼から午後4時頃までの間は、大型バスで来ている観光客や日帰りの人で島内が混雑します(修道院のピークは12~15時半頃)。前泊しておけば、その時間帯を外すことができるので、ゆっくりと修道院を見学することができるのです。

島内の高い位置からの見晴らしも最高

島内の高い位置からの見晴らしも最高です!

日帰りじゃもったいない!世界遺産モン・サン・ミッシェルの楽しみ

メインの修道院へは、階段をひたすら登っていきます。かなり長いので、疲れます!

満潮が18時半

この日は、満潮が18時半。2時間前くらいから海面が上がりはじめるので、海が満ちていくところが修道院から見えました。これは絶好のタイミングでした。

すごいスピートで、なかなかの迫力

大階段を上り切ったところから、渦潮になって満ちていくのをみることができました。すごいスピートで、なかなかの迫力です。

満潮の時間をチェックするのを忘れずに

満潮干潮時で、海岸線は15kmほど違います。最速で時速10kmになることもあるそうなので、干潟を歩くときは、満潮の時間をチェックするのを忘れずに。

さっき歩いていたところがもう海の底に

さっき歩いていたところがもう海の底に。少し怖いくらいでした。

坂を登りきると修道院が

坂を登りきると修道院があります。閉館近くに修道院を見学すると、有名な回廊に独りという贅沢な体験も。

神聖な空間

こんな神聖な空間を静寂の中で見学することができるなんて至福の時を味わうことができました。

 

対岸から夕暮れ時のモン・サン・ミッシェルを眺めて

見学を終了し、対岸まではシャトルバスでも帰ることができますが、橋と「モン・サン・ミッシェル」を撮影したかったので、歩いて戻りました。

フランスの夏は日が長いので夕方でもこんな青空

フランスの夏は日が長いので夕方でもこんな青空。海風を感じながらのお散歩も気持ちが良いものです。

ゆっくり夕涼み

対岸の入口には、ダムがあり、橋が架かっているので、そこでゆっくり夕涼みをするのもいいですよ。夕飯後に夕景撮影した、「モン・サン・ミッシェル」がとてもきれいでした(夏なので日が沈むのは22時頃)。

こんなきれいな風景をゆっくりと見ることができ大満足!日帰りではなく、宿泊してよかった〜と思った瞬間でした。夜景が見えるホテルなら、刻々と変わる絶景を見ながらシャンパン片手に特別なときを過ごせそうです。

宿泊するからこそ見られる「モン・サン・ミッシェル」の絶景。ぜひ、試してみてください。

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  • ■施設情報
  • モン・サン・ミッシェル修道院
  • 開館時間:[5/2~8/31]9:00 ~ 19:00(最終入場 18:00)/[9/1~4/30]9:30~18:00 (最終入場17:00) ※12/24, 12/31は最終入場16:00まで)
  • 年中無休(1/1、12/25を除く)
  • ※モン・サン・ミッシェル観光局の公式ホームページでは、満潮干潮時がわかるカレンダーを掲載しています。1年分のカレンダーが掲載されていますので、ぜひ、旅行の計画にお役立てください。
  • https://www.ot-montsaintmichel.com/fr/horaire-marees/mont-saint-michel.htm
  • https://en.calameo.com/read/00164388941d4af2eec46

 

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