前回の記事で紹介したパリで今一番話題のパティシエCédric Grolet(セドリック・グロレ)氏の新店舗で食べられる芸術的なお菓子の数々を今回も余すことなくご紹介したいと思います!
お店のテーマが「花」ということで、ケーキやパンなど様々な取り扱い商品にその要素が反映されています。わかりやすいのは花の形に作られた生菓子の数々!店頭に陳列される様子からもその洗練されたデザインに驚きと食欲が止まりません。
ラムの優しい香りと甘さで子どもも楽しめる「ババオラム」
まずはこちらのババオラムです。パリの老舗パティスリー『ストレー』などで見られるクラシックなコルク型とは全く異なり、セドリック・グロレ独自の美しい花の形をしています。ババオラムといえばラムのアルコールが強く大人のお菓子といったイメージが強いですが、こちらはラムの優しい香りと甘さを引き立て、子どもでも食べられる味が特徴です。ババの生地はふわふわジューシー、バニラビーンズをふんだんに使った風味豊かなバニラクリームとのマリアージュがたまりません。比較的大き目のサイズにもかかわらず、食べやすいのであっという間に消えてしまう魅惑の1品です。
カシスの酸味が程よいアクセントに。「モンブランタルト」
こちらはモンブランタルト。パリのモンブランといえば『アンジェリーナ』を筆頭に甘さの強いものが多い印象ですが、こちらのモンブランは栗本来の味を大切に、甘さを抑えた1品になっています。食べ進めると中にはたっぷりの生クリームとカシスのソースが迎えてくれます。カシスの酸味が生クリームや濃厚なマロンクロームに程よい締まりを出し、全体としてさっぱりと食べられるモンブランとなっています。
炊き立てのようなコーヒーの香り「オペラ」
続いても花の形をしたこちら、オペラです。オペラというと長方形のものが定番ですが、その常識を良い意味で覆してくれるこれまたユニークな1品です。中心のソースは濃厚でビターなコーヒーソース。まるで挽きたてかのようなコーヒー豆の香りが食欲をそそります。周りのコーヒークリームはとても優しく、それぞれが口の中で合わさるとマイルドになりたまらない美味しさです。土台のチョコレートもとても美味しく、細部にも決して手を抜かない職人技を魅せられました。
ひと口頬張る度にサクサクのタルトが魅力「サントノーレ」
最後はこちらのサントノーレです。こちらもやはり一筋縄ではいかないサントノーレになっています。つやつやと光り美しく丁寧に飴がけをされたシューが大量のバニラクリームの海に装飾されています。土台のタルト生地は三層にもなった薄いパイ生地で、ひと口噛む度に心地の良いサクサク音が耳に響き渡ります。これまでいくつものサントノーレを食べてきましたが、クラシックな要素を持ちながらも一体どんな味がするのか想像をかき立てるようなものには初めて出会いました。
この他にもお腹に余裕があれば食べたかったものがいくつもありました!まだまだオープンしたばかりで並ぶこと必至ですが、前回の記事と合わせて、どの時間帯で訪れるのか計画を立てて行ってみて頂ければと思います。きっとこれまで味わったことのないユニークな体験ができることでしょう!
- ■お店情報
- 名前: Cédric Grolet Opéra(セドリック・グロレ・オペラ)
- 住所:35 Avenue de l’Opéra, 75002 Paris
- 営業時間 :8時30分~19時
- 定休日: 日曜日
- HP: https://www.instagram.com/cedricgroletopera/?hl=fr
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