ただいまパリは夏休みの真っ只中。6月下旬頃からパリっ子たちは徐々に長いバカンスで出かけ始め、少しずつパリから人が減っていくのですが、8月上旬から半ば頃が一番パリの人口が減るときなのです。
今年のバカンスはブルターニュ地方の美しい村へ
バカンス真っ最中ということで、私も避暑地として人気のフランス・ブルターニュ地方(北西の大きな半島部分)へ伝統祭りを見に行ってきました。
イギリスから渡ってきたケルト人を祖先に持ち、9世紀から16世紀まで公国として独立をたもってきた歴史的背景のあるブルターニュ地方では、いまだに伝統的な言語である「ブルトン語」も使われており、昔からの文化が色濃く残っている地方なのです。
そんなブルターニュ地方では、伝統の民族衣装に身を包み、伝統楽器の演奏に合わせてダンスが繰り広げられるお祭りが夏の間、あちこちで開催されます。
今回私が伝統のお祭りを見に行ったのは「Pont-Aven(ポン・タヴァン)」という美しい村。
ポール・ゴーギャンをはじめ、「ポン・タヴァン派」と呼ばれるようになる多くの画家たちに愛された静かな川が流れる緑豊かな土地。今でも若いアーティストたちが集まり、村のあちこちにアトリエがあります。
普段は自然豊かな静かな村だそうですが、夏の観光シーズンはフランス全土やイギリスなどから多くの観光客がやってくる人気の観光地。
特にこの週末は2日間続けてのお祭りの日ということで、地元に住む子供たちも伝統衣装に身を包み、町の広場にガレットやバーベキューの屋台が置かれ村には楽しげな空気が流れていました。
民族文化を楽しめるお祭りへ
ブルターニュ地方には数え切れないほどの「ブルトンダンス」のグループがあり、お祭りでは各グループが自慢のダンスを披露しながらパレード行進をしていきます。
フランスの各地に伝わる地方ごとの伝統衣装や伝統音楽やダンス。昔のままの姿を見ることができる地方はどんどん減ってしまっているため、民族文化を間近に楽しむことができるこのブルターニュ地方のお祭りはとても人気のイベントなのです。
さて、ブルターニュ地方といえばあの名物のおいしいグルメが!次回はブルターニュ地方のおいしいお話をご紹介しますね♪
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