パリのB級グルメのひとつ「ガレット」。そば粉のクレープのことです。
「B級グルメ」に入れてしまうのには、ちょっと申し訳ないくらいしっかりしたお食事なのですが、フレンチビストロやレストランに比べたらかなり気軽で、フランス人にとっては軽めのファストフード的なランチ、もしくはおやつのような感じ。なので、B級グルメとして紹介されることが多いんです。
そば粉のガレットは、フランス好きならきっと一度は食べたことがあるかもしれませんね。
ブルターニュ地方の名物ガレット
そば粉のガレットは、フランスの北西部ブルターニュ地方の郷土料理。フランス地図を眺めた時の左上、イギリス海峡と大西洋の方にぐぐっと大きく飛び出しているところがブルターニュ地方です。この地方は雨が多く、小麦の育成に不向きな土壌だったこともあり、農民や労働者たちはそばを主食としていたそう。そのためガレットがこの地方の名物になったんだとか。
パリで一番のガレット屋さんに行ってきました
私も先日、パリで一番と言われているガレット屋さんのひとつに行ってきました。パリに来たらぜひ食べていただきたいおすすめのお店です。
フランスでは食事系の具材(チーズ、野菜、肉類など)が入ったそば粉のクレープを「ガレット」、そして甘い具材(フルーツ、チョコ、ジャムなど)が入った小麦粉で作られたおやつを「クレープ」と呼びます。
もちろん、「ガレット屋さん」と呼ばれるようなレストランには、そば粉のガレットも、デザートクレープも両方ともメニューに並びます。
食事系もおやつ系も楽しめるガレット
ガレット専用のフライパンや鉄板に、ガレット液を円形に伸ばして、具材を入れ4隅を折りたたみ、正方形にしたものが一番スタンダードな形。お店によっては、長方形だったり三角形だったりと特徴があることも。
そば粉のガレットの一番の定番具材は「チーズ、ハム、卵」が入った「ガレット・コンプレ」。これは街中にある屋台タイプのクレープ屋さんでも定番のメニューです。
おやつクレープはフランス人の大好きな「ニュテラ」のチョコペーストがたっぷり入ったものや、レモンとバターと砂糖のシンプルなものなど。おいしいメニューが色々あるけれど、ブルターニュ地方のもうひとつの名物「塩バターキャラメル入り」は、ぜひトライしてほしいおいしさ。
ちなみに、ガレットといえば飲み物はりんごの発泡酒「シードル」。写真に湯のみのようなカップが写っていますよね。シードルはこのカップで飲むのがお約束。こちらもお忘れなく!
- ■PARISmag編集部の方たちと行ったガレット屋さんのお店情報
- Breizh Café (ブレッツ・カフェ)
- 住所:111 rue Vieille du Temple 75003 Paris
- ※ 「パリで一番おいしいガレット」屋さんで一番に選ばれることもたびたびの人気店。
- ※ 日本にも銀座、表参道、新宿、川崎などにも支店があります。
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