朝晩の冷え込みが厳しくなり、日の長さもどんどんどんどん短くなり冬目前のパリ。パリっ子たちの装いは黒っぽい色が多くなり、なんとなく暗くどんよりとしたカラーイメージが多くなるこの季節です。
パリのマルシェには秋の味覚が盛りだくさん!
しかしおいしい秋の味覚が出揃い、「食」に関することはどんどん盛り上がるのもこの季節!さまざまなきのこ類やジビエ(野生の鳥獣料理)が楽しめるのも、まさに今なのです。
どんなに寒いどんよりとした日でも、パリのあちこちに立つマルシェ(市場)は1週間分の食材を買い込む人でいっぱい。特に週末の土日は大盛り上がりで活気があります。
マルシェのあちらこちらではじまるダンス!
マルシェでの買い物途中で、太陽いっぱい降り注ぐテラス席でワインを1杯なんて楽しみは、さすがにちょっと寒くて我慢する人が多いけれど、大道芸人のアコーディオン弾きが音楽を奏で、道行く人が立ち止まって聞くうちにいつのまにか踊りだすなんていう光景はパリの週末ならでは。
歌って踊っているうちに、体がポカポカしてきて、冬の寒さも吹き飛ぶのかも。お気に入りのよく行くマルシェで見かける光景ですが、音楽を聞いている間になんとなく楽しくなって、誰からともなく踊り出して…というフランス人の姿を見るたびに、本当にダンス上手だなあ〜と感心してしまいます。
かつてダンスホールで踊ることが楽しみだった時代を過ごした世代はもちろんですが、結構若い人たちまでペアで踊っていて、なんだかかっこいいのです。
以前のPARISmagでご紹介した「フェット・ドゥ・ラ・ミュージック(=音楽祭)」や野外コンサート、結婚式のパーティーなど日常様々なシーンでダンスを楽しむフランス人の姿を目にするたびにちょっとうらやましくなります。
踊れたら楽しいだろうなあ〜。しかも、知らない人がたくさんいる中で堂々と踊るのですから!プロ並みに上手な人も、なんだかぎこちないへたっぴな人もいろいろですが、自分が楽しむためだから他人の目も気にしないでとにかくみんな楽しんでいます。でも、恥ずかしがり屋の日本人としては、やってみたい気持ちはありつつ勇気を振り絞れない瞬間だったりして。そんなわけで、いつも羨望の眼差しで楽しく踊るフランス人を眺めてしまうのです。
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