先日、パリ取材にいらしたPARISmag編集部の方々を朝一番にまずお連れしたのが、パリのマルシェ(市場)です。
市場はもちろん、八百屋さんや魚屋さん、肉屋さん、豆腐屋さんなど、それぞれの専門店でお買い物をすることがすっかり少なくなってしまった今の日本。特に都会では、ほとんど失われてしまった光景ですよね。
幼い頃、母の買い物について行った時の記憶ぐらいしか、私の中には個人の専門店の思い出はありません。そんな日本からフランスへやってきて、まさか日々の食材をマルシェ(市場)で買う生活をするようになるとは思ってもいませんでした。
フランスに来て、毎日の生活の中にこんなにもマルシェが溶け込んでいるのかと本当に驚きました(もちろん、うれしい驚き!)。
美食の国フランスを支えるマルシェ
毎日の食事の時間をものすごく大事にするフランス。「食べる」という行為だけではなく、人との会話も含めて食事をとても大切にしています。その豊かなフランスの食生活を支えているのが、このマルシェなんです。
パリ市内だけでもあちこちにマルシェが立ちます。場所によって開催曜日は異なりますが、だいたい週に2〜3回、朝からお昼過ぎまで。みんな自宅から一番近い行きつけのマルシェに出かけて、数日分の食材を買い込みます。
意外とジェスチャーでOK!?マルシェでの買い方
並び方や選び方のルールが分からなかったり、手書きの値段プレートは読めなかったりするので、店主と直接やり取りしなくてはいけないマルシェ。パリに来たばかりの頃の私は、ドキドキしすぎてしばらく見ているだけの小心者でしたが、意外と指差し&指数字で通じるのでご安心を!
ちょっとでもドキドキしないように、値段プレートの読み方のコツをひとつ。これ、以前書いたチーズの記事と似ているのですが、「kilo(キロ)」という字が書いてあったら、それは「1kgあたり」のお値段。ほとんどの商品がこの「1kgあたり」のお値段です。
そして「pièce(ピエス=個)」とか「botte(ボットゥ=束)」とか「boite(ボワット=箱)」など、「kilo」以外の文字が見えたらそれは「1kgあたり」ではなくて「1束」とか「1箱」のお値段になるのです。
レタス1個とか、アスパラガス1束とか、フランボワーズ1箱など。ひとかたまりになっていたり、束ねられていたり、箱詰めされているものは大抵このようなお値段のつけられ方なのです。
PARISmag編集部の方達とのマルシェ散策もほんの30分のつもりが、大盛り上がりでついつい1時間半もいてしまいました。そのくらいパリの賑やかなマルシェは、眺めているだけでも楽しいところなのです♪
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