フランスには「スタージュ」という「インターンシップ」のような制度があり、その道の勉強をする若者たちや見習いの身である人たちが研修を兼ねて現場で働きながら勉強をするというシステムがあります。
そのスタージュ生として、パリの料理学校を卒業してフランス外務省の厨房で働いていたという友人に同行させてもらい、私もキッチンを案内してもらえることになりました。かつてお世話になったというシェフが入り口まで迎えにきてくれて、いざ、外務省のキッチンへ!今日は滅多に入れないフランスの外務省のキッチンについてお伝えしたいと思います。
外務省の豪華絢爛な晩餐会のお料理の裏側
一般人には本当に馴染みない世界ですが、日々要人たちのお食事会が開かれている外務省。
お邪魔した日もパーティー用の何十人分ものフルコース作り真っ最中で、忙しそうな様子でした。肉を焼き上げ、付け合せのポテトや野菜を美しく同じように作り上げ、パンを焼き上げていく。
みんな汗だくになって真剣な顔で作業しながらも、「こっちにきて見てもいいよ!」「冷蔵庫の中のぞいてごらん」と声をかけてくれたり、シェフのレシピメモノートを見せてくれたりとっても気さくで優しい!
最上級の食材とシェフから生まれる料理
長い間、この仲間たちとスタージュ生として働いていた友人曰く、フランスだけでなく、世界中からお偉いさんが集まる国のトップ機関のひとつというだけあって、料理どうこうという以前に、使う食材が素晴らしいものばかりだったということ。
たまに味見をさせてもらうフルーツなどの素材ひとつひとつが、普段自分たちがマルシェで買っているものとは全く違うと驚き感動して、味見できる瞬間が何よりも楽しみだったそう。そんな「いい食材」を使って「選ばれた職人」たちが作るお料理たち、おいしくないわけないよなあ…と。一度でいいからそんな晩餐のメニューを見てみたい、体験してみたいものです。
そして心優しいシェフたちのおかげで、キッチンを飛び出して外務省の中も案内してもらったので、それはまた次回に…!
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