以前、紹介させていただいた『ごはん映画祭』の、『大統領の料理人』という映画を観てからずっと気になっていた料理があります。それは「シューファルシ」。キャベツに詰め物(映画の中ではサーモン)をしたお料理として登場していましたが、一体どんな味なのか気になっていました。そこで、料理研究家の口尾さんに相談し、レシピを教えてもらうことに。
今回は、自宅でもトライしやすいようお肉のシューファルシのレシピを教えてもらいました。
豚肉のシューファルシ
【材料】(4〜6人分/直径22cmの鍋使用) ※鍋は鋳物など、オーブン調理が可能な鍋を使ってください。
- <フィリング>
- 豚肉(赤身):600g
- ベーコン:2枚
- ソーセージ:2~3本
- 玉ねぎ:1/2個
- にんにく:1片
- 菜の花:1/2束
- イタリアンパセリ:大さじ2
- 卵:1個
- パン粉:1カップ
- 牛乳:1/2カップ
- <a>
- 塩:小さじ2~3
- こしょう:適量
- サボイキャベツ(ちりめんキャベツ):1個 ※普通のキャベツでもOKですが、サボイキャベツの方が丈夫なので破れにくいです。
- にんじん(輪切り):1/2本 ※香味野菜として使用します。
【作り方】
1.キャベツを茹でます。
鍋に湯を沸かし、沸騰したら包丁で芯をくりぬいたキャベツを丸ごと入れます(上段)。茹で上がったら、1枚ずつはずし、水気をきっておきます(下段左)。キャベツが丸ごと入る鍋がなければ、1枚ずつ茹でてもOKです。芯が硬い場合は、削いでおくと◎(下段右)。
2.フィリングの具材を切ります。
ベーコン、ソーセージをみじん切りにします。フードプロセッサーを使用してもOKです。菜の花は茹でて冷水にとり、水気をきってみじん切りに。玉ねぎ、イタリアンパセリ、にんにくもみじん切りにします。
パン粉は牛乳に浸しておきましょう。
3.フィリングを混ぜ合わせます。
ボウルに豚ひき肉を入れ、[2]の材料、卵、<a>を入れます。
粘り気がでるまでよく混ぜ合わせます。
4.鍋に入れていきます。
鍋に輪切りにしたにんじんの半量を並べます。[1]のキャベツを2〜3枚、葉っぱが鍋からはみ出すように並べます。
さらに、底にキャベツを1枚、鍋に大きさに敷きます。大きい場合は内側に折り畳みましょう。
そこに1/3の量のフィリングを敷き詰めます。そこの上にキャベツを1~2枚重ねます。
5.鍋いっぱいに具材を詰めます。
[4]を繰り返し、フィリングがなくなったら、上からキャベツで覆います。
さらに、外側のキャベツで覆って、その上に残りのにんじんを並べましょう。
6.オーブンで焼きます。
フタをして200℃のオーブンで90分加熱します。
7.切り分けて完成です。
火が通ったらしばらく置いておきましょう。全体になじんだら、お皿を当ててひっくり返します。
切り分けて完成です。
お皿に盛りつけて、煮汁をかけ、マスタードなどを添えていただきましょう。できたてのあたたかいものもおいしいですが、冷蔵庫で冷やしてテリーヌのような感覚で食べてもおいしいです。
お肉とキャベツのおいしさが凝縮され、ソーセージとベーコンのうまみ、菜の花の苦味や香味野菜として使用したにんじんの味がアクセントになり、本格派のあじわいに。ケーキのような見た目も華やかでホームパーティのおもてなし料理にもおすすめです。
冷やしてもおいしいので、作りおきして常備菜のように食べることができるのもうれしいポイント。
ロールキャベツと似たような具材ですが、ちょっと大人な味わいでお酒との相性も抜群ですよ。ぜひ、ワインと一緒にお召し上がりください。
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