どこの角を曲がっても通りにびっしりと車が並んでいるパリの街中は、初めて見る人にとってきっと驚きの光景のはず。実は、パリには車庫証明というものがなく、自分の車を路上に停めておくというのが一般的な駐車スタイルなのです。
毎回、駐車場探しでグルグル
日本の月極駐車場のようなものはアパートの建物地下などにあり、表からは見えません。もちろん決まった駐車場を契約している人もいるのですが、路上駐車の方が圧倒的に安い(自宅周辺エリアであれば1週間9ユーロ、約1300円)ので、後者を選ぶ人もたくさん。我が家も路上駐車タイプを選んでいます。
その代わり毎回場所を探さなくてはいけなく、住宅街などは駐車スペースが不足気味。夜遅く帰ってくると、見つからずにしばらくグルグルグルグルなんていうことも多いのです…。
どこでも駐車OKではない!路上駐車のルール
よ〜く道路を見てみると、白線で仕切られ、「Payant(ペイヨン)」と白字で書かれているところがあります。ここがお金を払えば車を停めていい場所。
黄色の文字の「Livraison(リブレゾン)」など「Payant」以外の文字が書いてある場所は、配達車の一時停車用の場所や警察や消防用なので基本的に駐車禁止(配達車用のところは日祝日OKなど細かい規定はあります)。
あちこちに設置されている駐車チケットマシーンでチケットを購入して、これを見えるところに置いておくというシステムです。
結構頻繁にポリスが回っていて、時間切れやチケットなしがないかチェックしています。駐車禁止ゾーンに停まっているのが見つかったり、期限切れチケットが見つかったりしてしまうと、すぐに罰金通知が送られてくるのです。
バンパーをぶつけながらの縦列駐車
さらに、パリの路上駐車で名物にもなっているのが縦列駐車!道路沿いに駐車スペースがあるので、ほとんど全てが縦列駐車なのですが、前も後ろもほとんど隙間がないくらいびっちりと停めてあるという信じられない光景が日常。
「バンパーは、ぶつけるためにあるものだ」というのがフランス人の考え。なので、ギリギリの隙間に前と後ろ車をバンパーでギューギュー押しながら駐車していくのです。日本じゃぜ〜ったいにありえない光景ですよね。
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