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それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

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それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

「心に残っているフランス映画」のひとつとして名前が挙がることの多い『最強のふたり』。車いすで生活する大富豪とその介護人として雇われた黒人青年、出会うはずのないふたりが起こした奇跡を描いた『最強のふたり』は2012年に日本でも公開され、歴代のフランス語映画の中で興行収入第1位を記録するほど大ヒット。

その監督・スタッフ陣が再集結し製作された、待望の最新作『セラヴィ!』が、間もなく公開されます。先日開催されていた『フランス映画祭2018』のオープニング作品として上映され、エールフランス観客賞を受賞するなど、公開前から話題を集めている『セラヴィ!』を紹介したいと思います。

 

豪華絢爛な結婚披露宴を舞台にドタバタ!?

それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

ベテランウェディングプランナーのマックス(ジャン=ピエール・バクリ)が手掛ける17世紀の城を舞台にした豪華絢爛な結婚式。

それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

その裏側を支えるのは、写真撮影よりもつまみ食いに夢中なカメラマン、ワンマンショー気取りのバンドのボーカル、新婦にうつつを抜かし、おしゃべりに夢中なウェイター…といった、個性豊かな、いや、ポンコツすぎる(!?)スタッフたち。新郎も新郎で、こだわりと自己顕示欲の強い性格で…。マックスの努力も虚しく、次第に式は大惨事となっていきます。

言葉遊びが大好きなフランス人ならでは!と言える、セリフの随所に散りばめられたウィットに富んだギャグと軽口の数々。笑いを堪えるのが大変なほど!最後にはビッグな笑いもあり、とにかく笑える2時間を過ごすことができます。

 

悲しいときだからこそ、楽しめる映画を

こんなに笑える『セラヴィ!』が生まれた背景には、2015年のパリ同時多発テロがあるのだそう。

それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

人々の間に不安や悲しみが広がっていた2015年の11月。本作の監督エリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュは、その渦中にいながら、こんなことを考えたのだそう。

「こんなときだからこそ、お祭り騒ぎのような雰囲気の映画を作りたい!」と。

社会の欠点に目を向けているときだからこそ、笑えて、ただ楽しめるものが必要だと、すぐにストーリー制作に着手。そうして生まれたのが、とびきりハッピーで笑顔をくれる『セラヴィ!』だったのです。

それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

「僕たち自身もすごく心を痛めましたが、テロリストたちの狙いはまさに僕たちが意気消沈することで、文化や心を彩ってくれる生活の場所を狙ってくるんです。だから僕たちは絶対にしょんぼりすることなく、たくさん泣いた分、みんなで一緒に顔を上げて笑いたいと強く思いました。僕たちふたりはものごとをポジティブに考えたいんです。

社会的な問題は多いですが、いろんな人を集めて一緒に何かをすることでそれを乗り越えたいと思いました。偏った考え方に対しても、僕たちは手を取り合えば乗り越えられるんだというメッセージを映画を通じて伝えたいんです」と、ナカシュ監督は映画制作への熱い想いを語ってくれました。

それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

映画の中では、生まれた国も文化も人種も異なり、それぞれの思惑を抱えた人々が同じ場所に集っています。うまくいかないことだらけで、てんやわんやドタバタしながらも奮闘し、最終的にある奇跡を起こす彼らの姿は、生まれた国や文化、人種の異なる人々が一緒にいるということが決して悲しいことばかりではないということを教えてくれます。

 

それが人生さ!と楽しんで生きていく

それが人生!と笑い飛ばそう。フランス映画『セラヴィ!』の魅力

今回のタイトルである「Ces’t la vie!」とは、「それが人生」という意味。どんな困難や悲しみもユーモアを持って前を向いていくというようなフランス人の気概を感じられるフレーズです。

「すべてを笑い飛ばす 涙を流すのはイヤだから(劇中セリフより)」と、うまくいかないときもユーモアを忘れずにいる物語の中の登場人物たちの姿と、その奥にある監督やスタッフの「どんな世界であったとしても、楽しみながら生きていきたい!」という想いは、きっと今日を、明日を、人生を楽しむ勇気をもらえるはず。

ぜひ、この夏1番笑えて、元気が出る映画『セラヴィ!』をチェックしてみてください。

 

  • ■映画情報
  • 結婚式は人生の縮図!? 人生は人に泣かされ、人と笑う。“クセが強い”ウェディングスタッフが集まったパーティーはトラブル続出!大惨事!!
  • ウェディングプランナーとして30年間、数え切れないほどの結婚式をプロデュースしてきたマックスは、そろそろ引退を考えていた。そんなある日、17世紀の城を舞台にした豪華絢爛な結婚式の依頼が舞い込んだ。いつも通り式を成功させようと、完璧な準備を整えたのだが、なんと集まったスタッフたちが全員ポンコツ!! バンドのボーカルは新郎の希望と真逆の歌を熱唱しワンマンショー気取り、カメラマンは写真撮影よりもつまみ食い、ウェイターは新婦にうつつを抜かし、おしゃべりに夢中…。マックスの努力も虚しく、次第に式は大惨事と化す…。前途多難すぎる結婚式は、果たして、チーム一丸となって成功させることはできるのか。
  • 監督:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
  • 出演:ジャン=ピエール・バクリ、ジャン=ポール・ルーヴ、ジル・ルルーシュ、ヴァンサン・マケーニュ
  • 2017年/製作国:フランス/言語:フランス語 原題:「Le Sens de la Fête」/英題:「C’EST LA VIE!」/配給:パルコ
  • © 2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE
  • 公式サイト:cestlavie-movie.jp
  • 7.6(金)渋谷・シネクイントほか全国ROADSHOW

 

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