ボンジュール!パン野ゆりです。
パリのお気に入りスポットと言えばパン屋さん以外にもたくさんあるのですが、中でも私が必ず訪れるのがパレ・ロワイヤル。パレ・ロワイヤルとはルイ14世が幼少期に過ごした王宮。現在の姿は後に修復されたものですが、今でも専門店が立ち並びレトロな雰囲気が楽しめるんです。古い回路と庭園の中をお散歩するのが大好き!(たくさんのワンちゃん達もお散歩していたりして、動物好きさんの癒しスポットでもあります)
この日はパリジャンをかじりながらお散歩!私は無類の小麦好きなので、リーン*なパン達をそのまま何も付けずに食べるのが大好物なんです(笑)。
*リーン…一般的に、小麦、水、塩、イーストのみで作るパンのこと。小麦本来の味わいを楽しめるハード系パンが多い。
パンにケーキにサラダも!『LE MOULIN DE LA VIERGE』
そんなパレ・ロワイヤルをふらりと散策する際に立ち寄ったパン屋さん『LE MOULIN DE LA VIERGE(ル・ムーラン・ド・ラ・ヴィエルジュ)』をご紹介!場所はパレ・ロワイヤルから徒歩数分。古き良きパリを連想させる外観です。
(関係ないのですが、手前のグリーンのワンピースの女性がすごく絵になっていてお気に入りの写真です!)
パンの他にもサラダやハンバーガー、ケーキ類も売っていますね。(ケーキ類の並び、マカロンが大きくてちょっとビックリ!)
テラスと店内に数席あるので、ちょっと座って行こうかな。「甘いもの甘いもの…♪」
パン屋さんの素朴なケーキ「フラン」
ふと目をやると(おいしそう…チーズケーキ??)フラン(FLAN)という筆記体を把握しない内に「ジュポンサ!*」とスタッフの方に指差ししながら告げたらお会計。さぁ食べよう!
- *パン野ゆりのレベル0・フラ語講座
- ジュポンサ(Je prends ça)は「これ下さい!」の意味。パン屋さんで欲しいものを指差しながら伝えてみてね!
着席して食す前に、まずビックリしたのが重さ。すっごくズッシリ!重たい!
さては、チーズケーキではなさそう…!包み紙を開けた瞬間には、お芋のような香り!これ、スイートポテト??
すごく綺麗な断面、ツルツル。チーズみたいですね。そして伝わりづらいのですが、揺らすとプルプルと小刻みに震えるのです!まるでプリンのような弾力…早く食べたい!
ガブリ。
おお!おいしい!!
サクサクとしたパイ生地の上に冷たくてプルプルとした重量感のある生地が!味はプリンとスイートポテトが合わさったような…卵の優しさをすごく感じます。ケーキというには少々シンプルだけど…とにかく好み!
甘みはそんなに強くないのでペロッと食べれちゃいます。
そもそもフランとは、卵と牛乳をベースに作ったアパレイユをパイ生地にのせて焼いた素朴なお菓子のこと。パティスリーでももちろん取り扱っているそうですが、フランといえばパン屋さんに売っているお菓子というイメージなんだって。
いつもパンに夢中でケーキやベイクを無視していた私は、パリに来て初フラン!
酪農が盛んなフランスならでは、素材のおいしさを感じられる焼き菓子です。
これからパン屋さんのフラン食べ比べもしてみようかな…。そんなことを考えながらミニクロワッサンが見えたので1口!
小さいながらもバリッとなかなかハードな焼きで嬉しい。サイズも小さくて小腹を満たすのにちょうどいいです(さっきいたグリーンのワンピースの人がまだいる!フランス人は本当おしゃべり好き)。
回路を歩きながら小麦の香りに誘われて、ついついパリジャンもつまみ食い(笑)。
これまたシンプルで素朴なのに味わい深くておいしい!
焼き菓子、ヴィェノワズリー、ハード系…何を食べてもおいしい『LE MOULIN DE LA VIERGE』!パレ・ロワイヤルにお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください!
- ■お店情報
- LE MOULIN DE LA VIERGE(ル・ムーラン・ド・ラ・ヴィエルジュ)
- 住所:10 place Petits Pères, 75002 Paris(地図)
- 営業時間:[月〜土]7:00〜20:00、[日]7:00〜19:00
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