「Chambre d’ hôte(シャンブル・ドット)」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、フランスの宿泊施設で、一般家庭の余っているお部屋などをゲストルームとして宿泊者に提供しているB&B(ベッド&ブレックファースト)を指す言葉。日本で言えば「民宿」のようなもののこと。
フランスでは珍しい朝食付きの宿
フランスではホテルを予約するときに「朝食料金は別」というのがほとんど(ヨーロッパの他国は朝食込みが多いのになぜなんだろう…といつも不思議に思っていますが!)。「シャンブル・ドット」の場合は朝食がついています。
ちなみにこの朝食には、自家製ジャムを出してくれるところが多く、それがおいしくて大きな楽しみのひとつ!
フランスのご家庭訪問みたいで楽しいシャンブル・ドット
「一般家庭の空いているお部屋を貸し出す」というスタイルなので、基本的にはホスト自身も同じ建物内もしくは敷地内に住んでいて滞在中のお世話をしてくれます。その人の家に遊びに行ったような感覚なのが、これまた楽しい♪
そしてお部屋やリビング(共同で使えるスペース)などは家主の趣味によってずいぶんと雰囲気が違うので、それもまた楽しみ。
センス抜群の人も多く、インテリアや小物使いなども参考になることが多いんです。
お値段次第でラグジュアリーなシャンブル・ドットも
ホテルと同じく、「シャンブル・ドット」にも本当にピンからキリまであって、豪華なところはちょっとしたシャトーホテル並みにラグジュアリーだったりもします。
その代わりそういうところは、お値段も立派で何万円もしたりしますが、まるでプライベートリゾートのような雰囲気を楽しめます。
一方、ごくごく普通のお部屋は6000円から10000円くらいで泊まれるのでとてもリーズナブル。同じ値段を出して高速道路沿いの味気ないチェーンホテルに泊まるよりずっとずっと素敵なのでフランス人にも人気です。
フランスのいたるところにあるシャンブル・ドット
私も地方を回るときなど、ホテルじゃなくてあえてこの「シャンブル・ドット」を探すようにしています。ただし、GPSを持っていても不安になるような場所にあったり、車でしかアクセスできないような田舎にある場合が多いので、そこは注意が必要です。
もちろん、パリや都市部にも素敵な「シャンブル・ドット」はあるので、パリの方とふれあいがあるような滞在をしてみたい場合は探してみるとおもしろいですよ!最近では、ブッキングコムなどのサイトでも結構登録されているようなのでチェックしてみてくださいね。
ディナー付きのターブル・ドットもおすすめ
ちなみに、追加料金で夜ごはんなども提供してくれるところを「ターブル・ドット」といいます。サービスやクオリティはこちらも色々。
他のお客さんや家主と一緒に大きなテーブルを囲んでいただく場合もあるし、ちょっとした小さなレストランのようにテーブルごとにサービスしてくれる場合も。素朴な家庭料理や地方の郷土料理を作ってくれることが多いので、お食事付きにチャレンジしてみるのもおすすめです!
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