パリには郊外や地方、そして近隣諸国へ向かう鉄道が発着する大きな国鉄の駅が7つあります。そういった大きな駅を「gare(ガール)」、パリ市内を走るメトロ(地下鉄)の駅は「station(スタシオン)」と呼び、区別されているのです。今日お話するのは「gare(ガール)」の方について。
大きなバックパックを背負ったバカンスへ旅立つ若者、ロンドンやスイスやベルギーから到着した大きなトランクを持った人、駅へ到着する家族を待ちわびるおじいちゃんやおばあちゃんなどなど。さまざまな人の想いが交錯する特別な空気が流れる鉄道駅。どこも昔ながらの雰囲気が残る素敵な駅ばかりです。
電車利用じゃなくてもOKな駅の楽しみ
今日は旅行などで鉄道を利用するためじゃなくても楽しめる、鉄道駅にある素敵な歴史あるカフェ・レストランをご紹介します。
南仏方面のTGVなどが発着する駅パリ・リヨン駅にある「ル・トラン・ブルー」。
パリ万博をきっかけに作られ、1901年にオープンした老舗のレストランでパリの歴史的建造物にも指定されています。
壁や天井のベル・エポック様式の絵画、柱などには美しい彫刻が施され、ベルサイユ宮殿やパリ・オペラ座の豪華絢爛さにも負けないくらい見事なキラキラした圧巻の豪華さ。
電車の中の向かい合わせのシートのような座席があったり、コートかけが寝台列車の中と同じだったり、鉄道駅のレストランらしい楽しい演出もたくさんあります。
フレンチレストランとしても味はお墨付き!
かなりちゃんとした正統派なフレンチが食べられるのでレストランとしても大人気だし、カフェ・バーコーナーは1日中、朝食などの軽食やカフェだけを提供してくれるので中の雰囲気をちょっぴり楽しみたいだけの人にも利用可能。リヨン駅から地方への旅に出かける人はもちろんですが、「ル・トラン・ブルー」の空間を楽しむだけでも行く価値もありますよ!
リュック・ベッソン監督の映画『ニキータ』など、映画のロケ地にも使われることが多い素敵な場所。パリのカフェ・レストラン候補リストにぜひ入れてみてくださいね!
- ■お店情報
- Le Train Bleu(ル・トラン・ブルー)
- 場所:Gare de Lyon<パリ・リヨン駅>(地図)
- TEL:01 4343 0906
- 年中無休
■一緒に読みたい記事
犬も立派なお客様!優雅で快適なフランス鉄道の旅:【とのまりこのパリライフ!】