世界一の観光都市パリは、何日間過ごしても周り切れない、見切れない、食べ切れないほどの魅力がたくさんつまった街。だけど、そこからちょっと足を伸ばして行くパリ郊外やフランスの地方にも、パリとはまた違う魅力のある街がいっぱい!
私も田舎の町や村の美しさ、そして地方ごとのおいしさにすっかり魅了され、時間を見つけてはフランス地方の旅に。自分が生まれた日本だってそんなに旅をしたことがないのに、フランスは「ほとんど全国を網羅してしまったかも!?」というくらい旅をしています。
このコラムではそんな地方都市の魅力もお伝えできたらなぁと。今日はパリから電車とバスを乗り継いで、ほんのちょっとだけ足を伸ばして行ける日帰り遠足にご案内いたします!
花が咲く季節に行きたいモネの家
花々が美しいこの季節。ぜひ、訪れたいのがパリから西へ約70kmの村「Giverny(ジヴェルニー)」。ここは印象派を代表する画家クロード・モネが43歳で移り住んでから、亡くなる86歳までの晩年を過ごした家がある小さな小さな村です。
パリの「サンラザール(Saint-Lazare)」駅から各駅停車に揺られて約45分。そこからさらにバスに乗り換えて少し。のどかな風景が広がる小さな村ですが、世界中から人が集まる人気の観光名所になっています。
季節の花々が咲き乱れる美しい庭園
何よりも美しいのはモネの家の前に広がるお庭!季節折々の花が咲き乱れるこの庭は、1年を通して専門の庭師によって管理されています。
目の前に広がる花の色や香りが、訪れる季節ごとに違った表情で楽しませてくれます。
モネの代表作「睡蓮」そのままの世界も堪能!
さらにその庭の奥、地下道をくぐってもうひとつの庭に出ると、そこに広がるのはあの名作「睡蓮」そのままの世界。
日本の影響を受けたという太鼓橋がかかる池に、ひっそりと睡蓮の花が咲いています。天気や空の色で変わる水面に映る、淡い色あいはいつまでもうっとり眺めてしまう美しさです。
ツタがからまるモネの家の中は、当時のまま保存されており、アトリエ、キッチン、ダイニングルーム、書斎などが公開されています。日本人の私たちもびっくりしてしまうほどの膨大なモネの浮世絵コレクションの展示もされています。
こちらは、花の季節4月から11月までしか一般公開されていないので、訪れる際はご注意くださいね!
■一緒に読みたい記事