風呂敷を知らないという人はあまりいないとは思いますが、実際に使ったことはないという人が多いのではないでしょうか?
実はフランスなどの海外で風呂敷に関心を持つ人が増えているのだとか。1枚の四角い布で、物を包む・結ぶ・敷く・覆う・身につける…と様々に使える創造性と、丁寧に包んで丁寧に開封するという日本人の心遣いの文化への関心が理由となっているようです。
最近では、昔ながらのよさを残しつつ、現代的なかわいいデザインも増えている風呂敷。風呂敷の魅力をご紹介したいと思います。
風呂敷の風呂ってあのお風呂?名前の由来を知りたい!
その字のごとく、風呂敷は室町時代の“お風呂”に由来しています。お風呂と言っても現代とは違い、室町時代は今で言うサウナのような蒸し風呂。薬草などを蒸した上に座ったそうなのですが、その時に直接座ると熱いので布を敷き、それに汗を吸わせたというのが風呂敷の始まり。そしてこの布に着替えを包んでお風呂に出かけたことで、風呂敷=包むという認識が広まったそう。
知っていると思わず「へ~」と言いたくなる豆知識。由来を知るとますます興味が湧いてきますよね。
まるでアート?おしゃれなデザインにも興味津々
歴史がある風呂敷ですが、最近はおしゃれなデザインのものが多く出ています。京都にある、かわいいデザインの風呂敷を豊富に扱っているショップ『京都のれん』を見つけたので、今回はその中からPARIS mag編集部が気になった素敵なデザインをご紹介したいと思います。
パズルのようにカラフルに塗り分けたユニークなアニマル柄。エッジの効いた大胆な構図とパキッとした色使いが斬新です。
●淡い色合いがノスタルジックな気分に!?「きらきら星」
子どもの頃の思い出がよみがえって来るような、あの「きらきら星」のメロディーが風呂敷になりました。グラデーションの色合いがノスタルジックな印象をプラスしてくれます。
●サクラだってこんなにカラフルポップに!「サクラ・ラ・ラ・ラ」
全面に舞い散る色鮮やかなサクラの花びら、まるで水彩画の様な美しさに心躍るデザインです。和柄といえばサクラは定番ですが、こんなにポップでおしゃれなサクラは見たことがない!
●スタイリッシュの中にも遊び心。「スマイルガーデン」
男性でもOK!大ぶりの花が咲いているようにも、歌っている時の口元のようにも見える楽しい柄と、モノトーンカラーというギャップがスタイリッシュですね。
●広げれば海のきらめき!「プリズム」
深海の中に差し込む光がグラフィカルに描かれた柄、波のきらめきを感じるさわやかな1枚です。ところどころイルカが隠れているのが、かわいい!
ちょっとひねりの効いたデザインと美しい色使いで、どれも欲しくなってしまいますね。風呂敷のデザインはこんなにバリエーション豊富でおしゃれなんです。ちょっと風呂敷のイメージが変わってきますよね。
包んで結ぶ!これだけでアレンジは無限!
そして、アレンジ次第でどんなものでも包めるのが風呂敷のいいところ。“包んで、結ぶ”。それだけで風呂敷は幾通りにも形を変えます。
●簡単に包めて大容量、風呂敷バッグ
例えばこちらのバッグ。一見すると普通のバッグに見えますが、風呂敷で作ったもの。もちろん“包んで、結ぶ”のみでできます。難しいことはなく、たった4工程でできちゃうんです。
【結び方】
大容量なのでエコバッグ変わりにぴったり!カバンに入れておいてもかさばらないのがうれしいですね。
他にもたくさんの包み方があるので、いろいろなシーンで使えそう。
(詳しい結び方はこちらに掲載されています)
まん丸の形と持ち手のリボンがかわいい包み方です。スイカやボールなどの丸いものを包むのにぴったり。持ち手のリボンがキュートなのでパーティーなどにも。
瓶2本を格好よく包めて、かつ持ちやすいという画期的な包み方。ホームパーティーにワインを包んで手土産に…なんていかが?
やっぱり結び方を覚えられない!という方はテーブルクロスやランチョンマットとして使う手も。敷くだけでも様になるのでおすすめです。
その日の気分で柄を選んで…なんてこともよさそうですね。汚れたら気軽にお洗濯できるのもうれしいポイント。
その他にもエプロンやスリング、ブックカバーと七変化する万能な風呂敷。バッグの中に1枚忍ばせておけば、役立つこと間違いなし!もちろんオリジナルの使い方を発見するという楽しみもあります。風呂敷ライフの可能性は無限大ですね。
お気に入りのデザインを見つけて、風呂敷ライフをお楽しみください。