6月21日に夏至の日を迎え、1年で最も日照時間が長くなっているフランス。夜遅くまで明るくて、最高の観光シーズンです。どこに行っても行列必須のこの時期のパリですが、ちょっと郊外に足を伸ばすと電車や車で1時間前後とは思えないほどの田舎ののんびりした風景が広がっています。
パリ郊外の穴場世界遺産
パリから郊外へ足を伸ばしていくスポットとして、圧倒的な人気を誇るのが以前もご紹介した「ヴェルサイユ宮殿」。
今回はヴェルサイユと同じく世界遺産でありながら観光客も少なく、ゆったり過ごせる「フォンテーヌブロー宮殿」を紹介したいと思います。
フランス代々の王が暮らし、宮殿として活躍し続けた場所であるにもかかわらず、案外観光客も少なくゆっくり過ごせる場所なのです。
とは言え、豪華絢爛な内装は見事!ヴェルサイユ宮殿にも負けていません。パリから足を伸ばして行く、半日程度の遠足にぜひぜひおすすめしたい場所のひとつなのです。
フォンテーヌブローとセットで訪れるミレーゆかりの地
そして、できればフォンテーヌブローとセットで訪れたい場所が「Barbizon(バルビゾン)」!この2つは観光ツアーなどでも、よくセットで販売される人気コースです。
「バルビゾン」は小さな小さな村。後に「バルビゾン派」として美術史に名を残す「ジャン=フランソワ・ミレー」など、画家たちがこぞって滞在した場所でもあります。
ミレーのあの有名な絵「晩鐘」の舞台となった場所なのです。
村のメインストリートは、いくつかのカフェとレストラン、ホテルやアトリエなどが並ぶ「Grande Rue(=大通り)」という名の小さな通りがあるだけですが、ミレーが晩年をすごした場所である「ミレーのアトリエ」など見所がいくつかあります。
歩いてまわっても20分たらずという小さな村でありつつ、いくつもレストランやカフェがあって、それぞれ雰囲気が素敵。昭和天皇と皇后陛下が訪れてお食事なさったとされるメニューも未だ残されていて、事前に予約注文すると食べることができるのです!
パリからちょっと足を伸ばして出かける場所というとどうしてもヴェルサイユ宮殿ばかりが注目されがちですが、世界遺産の「フォンテーヌブロー」と画家たちの愛した村「バルビゾン」も同じくらいおすすめの場所ですよ!
- ■施設情報
- L’Atelier Jean-Francois Millet(バルビゾンにあるミレーのアトリエ)
- 住所:27 Grande Rue 77630 Barbizon(地図)
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