カリッと香ばしいパン、そしてとろけるチーズ。食べるとなんだか気分が上がるホットサンド。身近だけれど少し特別感もあって、日々をがんばるパワーをくれるような存在。
今回ご紹介するのは、世田谷で人気を集めているホットサンドのお店です。
世田谷線世田谷駅から歩くこと数分。ホットサンドとコーヒーのお店『City Coffee Setagaya(シティコーヒーセタガヤ)』に到着です。
明るい笑顔で迎えてくれたのは、店主の戸村真琴さん。お店のこと、そして人気のホットサンドについてお話を伺いました。
みんなが集える、家のようにくつろげる場所に
『City Coffee Setagaya』は、戸村さんと弟さんが2人で始めたお店。2017年10月にオープンし、2年が経ちます。弟さんがアメリカに住んでいたこともあり、年に何度かアメリカを訪れては、よく一緒にカフェ巡りをしていたのだそう。そうした時間を過ごすなかで、「いつか2人のお店を作ろう!」と姉弟でずっと話していたのだとか。
「弟とはとても仲が良くて、夫や友人も驚くほど(笑)。お互いにカフェが好きでしたし、友人が集まれる空間が欲しいという想いがあったので、弟が帰国したタイミングでお店をオープンしました」と戸村さん。
友人の家に遊びに来た感覚の雰囲気がいいなと、お家のような落ち着ける空間づくりを大切にしたという店内。見上げるとグリーンがたくさん飾られていることに気がつきます。
「アメリカのカフェを見て印象的だったのが、どのお店もグリーンにこだわっていることです。私自身植物が好きで、家も植物だらけなんです(笑)。だから店内にもグリーンを飾って、都会の中でも植物を見て、雨の日やちょっと気分が落ち込んだときに癒される、そんな場所にしたかったんです」。
お店の入り口でも、グリーンが出迎えてくれます
席と席の間隔も広く、ゆったりとした店内。テーブルの高さも家っぽくするなど、飾らずのんびりと過ごせる空間がありました。
組み合わせがおもしろい!世田谷の名物サンド
お店のメニューを考える際、「メインは絶対にこれする!」と決めていたのがこちらのプルドポークのホットサンドなのだそう。
「ホットサンドのメニューを決めるとき、どんな具材を挟もうか考えたときにまず浮かんだのがプルドポーク。豚肉をちょっと甘いソースで煮込んだアメリカの家庭料理で、『これをホットサンドにしたらきっとおいしいよね!』と思ったんです。弟の奥さんは黒人の方なんですが、その奥さんのおばあさんがよく作ってくれていたというレシピなんです」。
プルドポークに添えられているのは“ポテチ”
豚肩の大きな塊を約12時間煮込んで作っているというプルドポーク。スパイスはすべてアメリカから取り寄せ、自家製のソースで味付けをしているそう。「はやく食べて」と言わんばかりにトロっと溢れ出すチーズが食欲をそそります!
オートミールやひまわりの種などが入った全粒粉のパンを使い、ザクっと香ばしく焼かれたプルドポークのホットサンド。じっくり煮込んだお肉はホロホロ、ジューシー…!そして甘めのソースとチーズの相性抜群のボリューム満点な1品です。
「あんチーズ」と一緒に生姜ほうじ玄米茶もいただきました
そしてもう1品、プルドポークに次いでお店の定番メニューとなったのが「あんチーズ」。あんことクリームチーズをサンドし、その上には塩昆布が!戸村さんが大好きだという、世田谷の宮の坂にある和菓子屋さん『まほろ堂 蒼月』のあんこを使用。甘さひかえめな、大人味のあんこです。
「このあんこに合うものをパン屋さんに相談し、フランスパンベースのパンにしました。パン自体にちょっと塩味があるので食べたときに甘じょっぱい味わいになります!」と戸村さんが教えてくれました。
食べてびっくり、塩昆布がクリームチーズ、あんことよく合います!パンはややモチっとした食感で、あんことの相性も抜群。塩昆布は箸休めとして食べてもいいですし、お客さんのなかには、挟んで一緒に食べるという方も!「自由に楽しんで食べてもらえたら」とのこと。
こちらも「プルドポーク」に負けないボリュームですが、ご近所のおばあさんはペロリと平らげてくれるそう!
ボリュームいっぱいのホットサンド、テイクアウトもできます
ホットサンドは、定番の「プルドポーク」と「あんチーズ」のほか、日によってバインミーをイメージした「ベトナムサンド」やプルコギとキムチを合わせた「コリアンサンド」も登場します。戸村さんと弟さんが旅行やカフェ巡りをするなかで、おいしいと思ったものをホットサンドにしているのだそうです。最近では、チーズかジャムから選べるホットサンドのキッズプレートも始まりました。
『City』に集う、おいしいもの・楽しいこと
『City Coffee Setagaya』では、ホットサンド以外にもジェラートやケーキ、マフィンなど、戸村さんが選ぶおいしいものがぎゅっと詰まっています。
「友人のお兄さんが子どもも安心して食べられるジェラートを千葉で作っていて、お店に届けてもらっています。私は最後に自分で焼いたクッキーをさすだけ(笑)。マフィンは、もともとお客さんとして来てくださった方が実はケーキ屋さんで、そこから繋がって作ってもらっています。私ひとりで全部をやるのは無理ですし、ケーキが上手な人、ジェラートが上手な人が作るおいしいものが集まった方がいいなと思って。私がお店に置きたいなと思うものをお願いしています」。
また、ホットサンドと一緒にいただいたコーヒーは、『The Rishing Sun Coffee』のアフターサーフブレンド。
「ホットサンド、そしてケーキやマフィン、ジェラートとの相性も考え、『全部にバランスよく合うコーヒーってなんですか?』とわがままを言って選んでもらったんです(笑)。『それなら…』と、アフターサーフブレンドをおすすめしてもらいました」。
もともとブラックコーヒーが飲めなかったという戸村さんですが、このコーヒーは酸味も苦味も少なく、ブラックで飲めるコーヒーなのだとか。
さらに、お店ではユニークな空間を生かして、ポップアップショップや写真展、ワークショップなどさまざまなイベントを開催しています。
ナミビアの風景をイメージしたアクセサリー
「お茶や食事をしながら、雑貨を一緒に見れたら、お客さんもうれしいんじゃないかなと思って」と戸村さん。取材時には、南アフリカで暮らすご友人のCradle lifestyle(@cradle.lifestyle)のポップアップショップが開かれていました。
地元の方をはじめ、子どもの送り迎えを終えたお母さん、インスタを見て来てくれる学生さんなど、『City Coffee Setagaya』に集うのは本当に幅広い世代のお客さん。温かく迎え入れてくれる居心地の良い空間と戸村さんの人柄がそうさせるのかもしれません。
名物のホットサンド、ぜひ大きく口を開けて頬張ってみてください。きっと笑顔がこぼれるはずです。
- ■お店情報
- City Coffee Setagaya
- 住所:東京都世田谷区世田谷4-17-6 斉藤ビル1F
- 営業時間:8:30〜18:00 ※日曜日は17:00まで。
- 定休日:不定休
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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