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大切なストーリーと共に楽しむ新しいリサイクルショップ『PASS THE BATON』

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大切なストーリーと共に楽しむ新しいリサイクルショップ『PASS THE BATON』

6月に入り衣替えをしたという方も多いのではないでしょうか。衣替えをしているとふとクローゼットの奥から出てくる、昔お気に入りだった洋服。今はもう着ないけど、捨てるのは惜しい。そういう想い出が詰まった洋服ってありますよね。今回は、そういったアイテムを集めたセレクトリサイクルショップ『PASS THE BATON(パスザバトン)』をご紹介したいと思います。

 

大切なものを次の人へつなぐ『PASS THE BATON』

「NEW RECYCLE」をコンセプトにした『PASS THE BATON』は、大切に使っていた想い出の品や、すごく愛用していたけれど今は使わない、だけど捨てるのは惜しいといったものを次に使ってくれる人にバトンを渡すためのセレクトリサイクルショップです。

01今回は表参道店に行ってきました!

2009年にオープンした丸の内からはじまり、2010年に表参道、2015年に京都祇園に実店舗を構え、オンラインショップとの4店舗で展開しています。それぞれの店舗やオンラインショップで売っているものは、ほとんどが1点もの。

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販売しているものは、お客様からお預かりした出品物のほか、企業やブランドが商品を生産する段階で出てしまうデットストックの品や端材、B品のリサイクル。そして、国内外から買い付けたヴィンテージやアンティークの品々(ヴィンテージの商品も、もともとは誰かが使っていたものなので、リサイクルの一環として販売しているのだそう)。

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個人からの出品物に添えられたタグには、出品者の顔と名前、プロフィール、出品者の言葉で綴られたその商品にまつわるストーリーが掲載。タグからは普段はどういうことをしている人がこの洋服を着ていたのかということや、そのアイテムを購入した経緯、どういう着こなしを楽しんでいたのかなどさまざまなストーリーを垣間見ることができます。

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こちらのラックには、パリの想い出のストーリーが綴られている商品もかかっていました。

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かわいいな〜と思ってタグを見てみると、「さっき手にとった商品と同じ出品者だ!」なんてことも。ストーリーを知ると、不思議と親近感を持ったり、特別なアイテムに見えてきたりします。じっくりとタグを見ながらお買い物を楽しむ方も多いのだとか。

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出品者もお買い物に来るお客様も20代〜年配の方まで幅広いので、普段のお買い物ではなかなか出会うことのないアイテムに出会えるのも楽しいです。実際、年配の方が出品されたアイテムを若い方が購入するということもよくあるのだそう。

 

B品やデットストックにも新しい価値を

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こちらは大量生産の中でどうしても出てしまう、傷や汚れ、シミがついた商品をリメイクして販売しているもの。B品の食器にミナ ペルホネンのイラストを加えることで、新しい商品として生まれ変わらせています。真っ白なお皿だったら目に留めなかったのに、ミナ ペルホネンのイラストが描かれていることで手に取るかもしれない。新しい価値を付加することで、そんな新しい出会いにもつながっていきます。

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リバティとコラボレーションしたリメイクバッグは、シーズンで廃盤になってしまった生地を使用して作ったもの。新しく作っている商品ですが、素材に限りがあるものなので1点ものに近いアイテムです。

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右のネックレスは80〜90年代に大量生産したアクセサリーを『PASS THE BATON』によって「リライト」した商品です。メーカーにずっと残っていたデットストックのネックレスですが、商品そのものに手を加えるのではなく、パッケージをオリジナルのものにし、見せ方を変えることで商品に光を当て直しています。

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高級品や低価格な品物を販売するイメージがあるリサイクルショップ。しかし、『PASS THE BATON』では、ストーリーやリメイクという別の価値を付加することで生まれる新しい出会いを楽しみながらお買い物をすることができるのです。

 

宝探しのようにお買い物を楽しめる店内

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店内もとても魅力的。インテリアデザイナーの片山正通さん(Wonderwall)が手がけたインテリアに、洋服、雑貨などのアイテムがぎっしり。「一瞬ここはどこだろう?」と思ってしまいそうなくらい、いろいろなものがギュッと凝縮された空間です。

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あるひとりの視点で選ばれたセレクトショップではなく、みんなの好きなもの、好きだったものが集積しているからこその個性豊かな商品ラインナップ。ストーリーを読み、使っていた人に思いを馳せながら、お気に入りを見つけるお買い物はなんだかまるで宝探しのようでとてもワクワクします。

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ちなみに、通常のリサイクルショップとは違い、販売されているものはブランド品からそうでないものまで本当にさまざま。

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「これを着たらなぜかモテた」というエピソードが添えられたワンピースがすぐ売れるなど、ノーブランドでもストーリーがよければ売れるということはよくあることなのだそう。それもまた、『PASS THE BATON』ならではですね。

出品について興味を持った方は、『PASS THE BATON』のウェブサイトをぜひチェックしてみてください。

なかなか捨てられないけどお気に入りお洋服や雑貨を想いやストーリーと共に出品する人、その想いやストーリーを知り購入する人。売る側も購入する側も楽しくなるリサイクルショップ『PASS THE BATON』。必要なくなったから捨てる、欲しいから買うだけじゃない、新しいものとの関わり方に触れることができそうです。

 

  • ■お店情報
  • PASS THE BATON OMOTESANDO(パスザバトン オモテサンドウ)
  • 住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ西館B2F(地図
  • 営業時間:[月-土]11:00〜21:00/[日・祝]11:00〜20:00

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

 

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