作者ゲオルグさんからアンさんへ贈られた小さな赤い手帳。そこには、後にリサとガスパールの原型となる茶色の生き物が描かれていました。ささやかな贈り物から始まった「リサとガスパール」の物語。1999年にフランスで誕生し、日本に上陸して20年が経ちます。今回はそんな「リサとガスパール」の20年の足跡を記録した『リサとガスパールのおもいで展』にお邪魔してきました。
「リサとガスパール」の原点と思い出を振り返る
2月23日(火・祝)から3月3日(水)までの期間限定で松屋銀座で開催されている『リサとガスパールのおもいで展』。未公開の作品を含む約150点の原画が集結しています。
「リサとガスパール」が生まれたきっかけは、この小さな赤い手帳。ゲオルグさんが描いた不思議な生き物をアンさんが気に入りリサが誕生しました。ゲオルグさんが描いたリサはどことなくアンさんに似ています。
最初はリサだけのストーリーでしたが、編集者のアドバイスにより優しく、そしてナイーブな男の子ガスパールが誕生。リサが同じ学校に転入してきたとき、周りのクラスメイトに「兄弟みたい」と茶化され、なんだか気に食わない様子のガスパール。しかし、かけっこで同じチームになってから、ふたりはトレードマークのマフラーを交換し合うほど仲良しになります。
その後リサとガスパールはさまざまな冒険に出ます。パリの名所はもちろん、東京の観光地にも!旅行をするときも、いたずらをするときもいつでもふたりは一緒です。
今回の展示では原画以外にも、ゲオルグさんが使う筆やラフ、作者の最新インタビュー映像、「リサとガスパール」の過去のぬいぐるみたちなど、この20年間の足跡が並びます。
リサとガスパールのかわいさはもちろんですが、ぜひ見逃さないでいただきたいのがゲオルグさんが描き出す油絵の街並み。絵の具の微妙な色あいと筆のタッチで、ポップでありながらノスタルジックに描き出します。そんな独特な風合いは芸術画としても評価が高く、多くの大人まで魅了しているのかもしれませんね。
オリジナルグッズをはじめ約700点のグッズが勢揃い
「リサとガスパール」の原点に触れた帰り道。やはり今回の展覧会もひとつの大切な思い出となるようなグッズが気になりますよね。展覧会のオリジナルグッズはもちろんのこと、フランスのクリエイターとのコラボ商品などさまざまなタッチの「リサとガスパール」が楽しめます。
こちらは南フランスのデザイナー・マリアンヌ バトルさんが作ったビーズ刺繍のブローチ。パリのアトリエからデザイナー自らがハンドメイドで製作したブローチは、1つひとつに表情と味があります。
そして、フランスの国民的炭酸飲料「ORANGINA」との初コラボ商品も。おもいで展限定トートバックの中には、コラボパッケージの「ORANGINA」ボトル3種が入っています。この「ORANGINA」ボトル3種は全国で展開中ですので、お近くのコンビニやスーパーをチェックしてみてくださいね!
リサのフライパンで作ったパンケーキも!
開催期間中に「リサとガスパールのおもいでカフェ」も松屋銀座8階にOPEN。リサの顔をアイスで作ったいちごのパフェやフロート、カクテル、パンケーキなどの全9種類。ぜひ展覧会の帰りにお立ち寄りくださいね!
美しいパリの風景とともに描かれた「リサとガスパール」の物語は、大人になっても忘れたくないささやかだけれども大切なメッセージが込められています。ぜひその足跡に触れて、癒しの時間を味わってみては?
@ 2021 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre
- ■展覧会情報
- 日本デビュー20周年記念 リサとガスパールのおもいで展
- 会期:2021年2月23日(祝・火)〜3月3日(水)
- 会場:松屋銀座8階イベントスクエア
- 開場時間:11時から19時(予定)
- ※営業日・開場時間が変更になる場合がありますので、松屋ウェブサイトでのご確認をお願いします。
- ※最終日は17時閉場。入場は開場の30分前まで。
- ※混雑時はお待ちいただく場合や、整理券を配布する場合があります。
- 主催:リサとガスパールのおもいで展実行委員会
- 協力:ソニー・クリエイティブプロダクツ、ブロンズ新社、Hachette Livre
- 企画製作:オフィス渋谷
- 料金:一般1,000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円
- オフィシャルHP:http://www.lisagas.jp/
- お問い合わせ:松屋銀座 03-3567-1211(大代表)
- ウェブサイト:https://www.matsuya.com/ginza/
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