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チャイ=スパイスじゃない?なわチャイさんに聞く、チャイの魅力

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チャイ=スパイスじゃない?なわチャイさんに聞く、チャイの魅力

みなさんは“チャイ”と聞くと何を連想しますか?

インド料理屋などでカレーを食べ終えた後の食後の1杯。甘くてほんのりスパイスの風味を感じながら飲むミルクティーなどじゃないかと思います。街中でも目にする機会が増えてきたり、最近は自分でスパイスを調合しながらオリジナルなチャイを作って楽しまれる方も多いようです。しかし、材料から揃えて作るとなると敷居も高く、一見難しく思われることも。
そんな少し難しそうなチャイを自宅で簡単かつ、本格的に作れるレシピを茶リスタ(紅茶とチャイのバリスタ)として活躍されているなわチャイ(名和 靖高)さんに教えていただきました。

***

そもそもチャイって?

こんにちは、なわチャイです。普段は、吉祥寺の『chai break(チャイブレイク)』という紅茶専門店で働く傍ら、チャイの魅力を伝える活動をしています。

“チャイ”と聞くと多くの方は「スパイスの入ったミルクティー」と思っているのではないでしょうか。ですが、実際は少し違って、“チャイ=お茶の総称 ”つまりお茶と呼ばれるものは全て“チャイ”と呼びます。なので、チャイ=必ずスパイスを使ったものではないのです。

地域によってチャイという言葉がどんなお茶を指すのかは微妙に変わってくるのですが、私たちが普段飲み慣れているチャイのスタイルはインド式に煮出したミルクティーのこと。

以上を踏まえて、まずは基本となるチャイのレシピをご紹介!

 

基本のチャイレシピ

  • 【材料】(カップ2杯分)
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  • お好きなティーバッグ:2つ ※フレーバーなどのついていないストレート推奨
  • 水:250ml
  • 牛乳:180ml
  • 砂糖:適量

    <道具>
  • 手鍋(ミルクパン)
  • 計量カップ

 

【作り方】(2人分)

1.水が沸騰するまで茶葉を煮出たせます。

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2.沸騰したら中火で1分間グツグツ煮立たせます。

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気持ち濃いめに煮出していただいて大丈夫です!

3.牛乳を加え沸騰させます。

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4.ティーバッグを取り除き、お砂糖を加えます。

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少し少なめ(大さじ1杯)で入れ、後から加えていく方が好みに調節しやすいかと思います。

5.茶こしで濾します。

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6.カップに注いで完成です!

チャイ=スパイスじゃない?なわチャイさんに聞く、チャイの魅力一緒にいただくおやつのおすすめはクッキー。インドではクッキーをチャイに浸して食べることも多いのだそう。

おいしく飲める温度は、だいたい60度~65度。熱すぎると水っぽく感じたり、お茶自体の味や風味を舌で感じにくくなったりしますし、逆に低すぎるとチャイに入っている砂糖等の甘さを強く感じてしまいます。「少し熱いかな?」くらいを目安にすると◎。

 

アレンジレシピにも挑戦!

他にもチャイレシピを2つほどご紹介させていただきます。

●スパイスを使ったチャイ

苦手意識も多く、チャイに対して抵抗があると感じる方の多くが、スパイスに引っかかっているのではないでしょうか?

スパイスを使ったチャイを作るときのポイントは、茶葉を煮出す前にスパイスだけで煮出すこと。理由としては、他の茶葉と一緒に煮出すよりもスパイスだけで煮出す方がしっかりと風味や味を残したまま作ることができるからです。
しかし、ここで気をつけていただきたいのがスパイスの状態(ホールとパウダー)で作り方が変わってくるということ。

<ホールを使用する場合>

上記の説明通り、茶葉を煮出す前にスパイスだけで煮出してください。また、使用する際は包丁の背などでしっかりと潰して使うのがポイントです◎。

<パウダーの場合>

パウダー状に加工してあるスパイスは、煮出すと香りが飛びやすいのでお砂糖を入れるタイミングで一緒に溶かしてあげる方が風味や味を損なわず、量の調節もしやすいです。少なめに入れながら都度調節していただければと思います。目安としては耳かき2杯分ずつ調整するのがおすすめです。

ちなみに、おすすめのスパイスの組み合わせは、

  • ・カルダモンのみ
  • ・シナモンとクローブ
  • ・ジンジャーのみ

 

など。中でも1番僕がおすすめしたいのはカルダモンのみを使用したチャイです。今回はカルダモンを使ったチャイを作ってみました。

  • 【材料】
  • チャイ=スパイスじゃない?なわチャイさんに聞く、チャイの魅力
  • 基本のチャイレシピ
  • +カルダモン6粒(パウダーなら耳かき2杯ほど)

 

【作り方】

1.スパイスを潰して、中身の種も出します。

2.水とスパイスを手鍋に入れ、火にかけます。沸騰したら中火で1分煮出します。

3.基本のチャイレシピに沿って作る。

※最初にスパイスを煮出しているので、水が結構蒸発しています。茶葉を煮出す際は、少し火を弱めてから煮出してみてください。

カルダモンには疲労回復や整腸作用といった効能があり、紀元前から生薬や香辛料として使用されていた歴史があります。世界最古のスパイス、スパイスの女王なんて呼ばれたりも。

味はというと、口に含んだ瞬間鼻から抜ける、背筋がピンと整うような爽快感が特徴で、昔はその清涼感から口直しにも用いられていたスパイスです。

 

●濃厚チャイ

もうひとつアレンジレシピを。牛乳に生クリームを加え、お砂糖を黒糖に変えることで濃厚でコクのあるチャイにすることができます。身体の芯から暖まりたいときにおすすめの1杯です。

  • 【材料(2人分)】
  • チャイ=スパイスじゃない?なわチャイさんに聞く、チャイの魅力
  • お好きなティーバッグ:2つ ※ストレート推奨
  • 水:230ml
  • 牛乳:150ml
  • 生クリーム:50ml
  • 黒糖:大さじ1杯

 

チャイをより楽しむことができるアドバイス&チャイの魅力

茶葉を変える、スパイスを変える、甘みを変える…この3つがチャイの味を大きく左右するポイントなのですが、それぞれをたった少し変えるだけで味は無限に広がるのです!

使用する茶葉が緑茶なのか、紅茶なのか、半発酵の烏龍茶なのか、茶葉の品種でも全然味が違ってくるし、ほうじ茶などそのものに茶葉にひと手間加えたものなどありますが、それらを使っても新しい味に出会えます。ひとつひとつの茶葉が全く違う味なのでチャイ自体の味も変幻自在。

スパイスは味もそうなのですが効能などの観点から選んだり、どんな味のチャイにするか、体調などと相談しながら考え使うことができます。さらに甘みに関してはお砂糖に限らず、果物のジャムなどを溶かして加えてもOKです。果物は品種や食べ頃で味はほぼ別物と言ってもいいくらい変わります。
この3つの掛け算によってチャイの味はいろいろ変化させることができるので、本当に奥深いのです。

チャイ=スパイスじゃない?なわチャイさんに聞く、チャイの魅力

牛乳を豆乳やアーモンドミルクに変えて作ってみるのも◎。

ちなみに、チャイを飲むときのおすすめの器は、チャイは湯温が下がると甘さが際立っておいしくなくなるため、保温性のあるマグカップなどで飲むのがおすすめ。でも、個人的には薄手のカップで毎回飲み切りながら少量ずつ飲むのも好きです。

その時々の気分や体調、旬に合わせて、材料の組み合わせを変えたり、器選びを考えて淹れることができることこそ、チャイの1番の魅力だと思います。基本の作り方さえ押さえておけば、あとは好きな味を見つけるだけ!皆さんも自分だけのチャイを作ってみてはいかがですか?

***

なわチャイさん、チャイの魅力を教えていただきありがとうございます!

 

 

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