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旅するクリームソーダ職人tsunekawaさんに聞く。お家で楽しむクリームソーダ

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旅するクリームソーダ職人tsunekawaさんに聞く。お家で楽しむクリームソーダ

旅先の美しい風景や喫茶店のクリームソーダなど、暮らしの中でふと出会う「心ときめく」ものたち。そんなときめきは毎日を楽しむうえで欠かせないものです。

今回は、SNSで見つけた瞬間に思わず心がときめいたクリームソーダ職人tsunekawaさんが作るクリームソーダをご紹介したいと思います。

tsunekawaさん

日々クリームソーダを作り、全国を巡る「旅する喫茶」の店主でありクリームソーダ職人。夢は、喫茶店を開くこと。レシピ本『空色のクリームソーダ Recipe』(ワニブックス)が8月10日に発売となる。

Twitter: @tsunekawa_
Instagram: @tsunekawa_

 

「1杯のグラスに思い出を注ぐ」クリームソーダ職人・tsunekawaさん

水色のクリームソーダ 「水色クリームソーダ」

photo by @tsunekawa_

もともと、クリームソーダ好きだというtsunekawaさん。小さい頃から、おばあちゃんおじいちゃんによく喫茶店に連れて行ってもらっていたそう。

「はじめてクリームソーダを作ったのは、今から2年くらい前ですね。友人と青いクリームソーダを作ったんです。自分で作れると思っていなかった驚きと、青いクリームソーダがあまりにきれいで、作るのに夢中になりました」。

桜香る淡色のクリームソーダ「桜香る淡色のクリームソーダ」

photo by @tsunekawa_

それからオリジナリティあふれるクリームソーダを作るようになったというtsunekawaさん。春は桜、秋は葉が色づいていく紅葉、冬は赤と緑のクリスマスイブをイメージするなど、季節を取り入れたクリームソーダも。tsunekawaさんのクリームソーダは、眺めているだけで心がときめくものばかりです。

満月の夜にだけ飲めるクリームソーダ雲のうえに浮かぶ満月を思いながら作ったという「満月の夜にだけ飲めるクリームソーダ」

photo by @tsunekawa_

波照間ブルーのクリームソーダ沖縄の海と空からインスピレーションを受けたという「波照間ブルーのクリームソーダ」

photo by @tsunekawa_

クリームソーダのレシピを思いつくきっかけの1つに「旅」があると言います。

「旅行が好きで休みができるとよく行くのですが、旅先の風景や四季の風景からイメージが生まれることが多いです。旬の食材などを使いたいときは、そのためのレシピを作ることもあります。ふと見上げた空の色がきれいだったとき、そんなときは記憶の中で鮮明に覚えていて…その色をグラスに中で表現することも多いです」。

tsunekawaさんにとって、クリームソーダの魅力は「思い出が詰まっているところ。自分が見た景色や感じたことを1杯のグラスに詰め込めるところ」なのだそう。たしかに、tsunekawaさんが作るクリームソーダを見ていると、景色やシーンが目に浮かんでくるような気がします。

空色に溶けていくクリームソーダ京都の天橋立、「空色に溶けていくクリームソーダ」。

photo by @tsunekawa_

最近では旅先でクリームソーダを作る活動も行っています。

「クリームソーダを作り始めて色々な表現ができるようになったとき、『全国のサイダーや名産品を使って、そのときだけのクリームソーダが作れるんじゃないか』と思い始めたのがきっかけです。一番最初は鎌倉のサイダーだった気がします」とtsunekawaさんは当時を振り返ります。

ご当地サイダーで作るクリームソーダ京都の鴨川、ご当地サイダーで作るクリームソーダ

photo by @tsunekawa_

 

「旅する喫茶」で出会う、ご当地の“おいしい”魅力

今はお店を持たず全国各地を旅しながら「旅する喫茶」を期間限定でオープンし、クリームソーダを作っています。

「旅する喫茶」の看板

先日都内で開催された「旅する喫茶」へ、PARIS mag編集部もおじゃましました。

開催場所は、「訪れる方にも旅する時間の楽しさを体験してもらって、旅を通して思い出を作ってほしい」という想いから、少し中心街から離れた会場をあえて使っているのだとか。

「旅する喫茶」のメニュー

「丸ごとメロンクリームソーダ」「六月の雨を注いだクリームソーダ」「夜明け前の青」など、メニューを見ているだけでわくわくしてきます。

赤い果実のカルテット

どれも気になるクリームソーダばかりで、迷いつつもようやくオーダーしたこちらは「赤い果実のカルテット」。3種類のベリーのリキュールがベースとなった、お酒を使ったクリームソーダです。シロップも自家製というこだわり。

燃えるような赤が印象的で見惚れてしまいます。ほのかな甘酸っぱさで大人味なクリームソーダは、ベリーの果実を食べたり、さらにそこへアイスクリームを混ぜたりと、いろいろな味わいを楽しめました。

夕日が沈む空色実はコースターもオリジナル。それぞれのメニューに合う組み合わせで提供しているそう

もう1つオーダーしたのは「夕日が沈む空色」。レモンと生姜のクリームソーダで、飲んでみると、すっきりとしてとても爽やか。ピリリと生姜も効いていておいしい!一番下には柘榴(ざくろ)のシロップを注いで、夕日が沈む前の空色を表現したそう。どこか切なさも感じるクリームソーダです。

都内をはじめ、香川、兵庫、北海道など全国を巡る「旅する喫茶」。これからも、全国、さらには国を超えて旅をする予定とのこと。みなさんのお近くの街へ「旅する喫茶」が訪れる日も近いかもしれません!

一緒に連れて思い出をたくさん作ってほしいという想いでtsunekawaさんが作る「溶けないクリームソーダ」一緒に連れて思い出をたくさん作ってほしいという想いでtsunekawaさんが作る「溶けないクリームソーダ」

「旅をして自治体の方と出会いながら、より各地の素敵な場所やおいしい食材を知ったので、メニューにも活かしたい。ゆくゆくは、僕らが長い時間をかけて旅をしてきた中で生まれたメニューを食べてもらえる場と、人と人の繋がりが生まれるような場、訪れた人が今度は自分が旅をしてみようと思ってもらえるような場を作るつもりでいます」と実店舗の開店の展望も教えてくれました。tsunekawaさんのクリームソーダを通してその土地の魅力を味わえるなんて、今からとても楽しみですね。

 

お家で楽しむクリームソーダ!

お話を聞いているうちに、クリームソーダを作りたい気持ちが高まってきました。そこで、お家で気軽に作れるクリームソーダのレシピを教えていただくことに!

「一番簡単なのはかき氷のシロップを使ったクリームソーダかなと思います。さまざまな色あいのクリームソーダが作れて、シロップと炭酸水を混ぜるだけなのでとても簡単です。

シロップと炭酸水を1:4の割合でソーダ水を作って、グラスに氷を敷き詰めて注ぐ、アイスをのせるだけで完成します。さくらんぼやミントを添えても素敵になるのでぜひ初めての方には挑戦してもらいたいです」。

「クリームソーダ会」の様子tsunekawaさんがご友人と開催する #休日喫茶部の「クリームソーダ会」の様子。楽しそうな雰囲気が写真からも伝わってきます。

photo by @tsunekawa_

クリームソーダをお家で楽しむポイントはあるのでしょうか?

「まずはお気に入りのグラスを探してみるのがおすすめかもしれません。素敵なグラスに出会ったら、きっと早く作ってみたくなると思います。『どんなクリームソーダを作ろう…』となったときは、僕のレシピ本を見て、その中から気になるソーダを作ってみてほしいです。普段なかなか会えないご友人やご家族を誘ってクリームソーダ会を開催して、一緒に作って、おしゃべりしながら飲んで、楽しんでもらえたらなと思います」。

tsunekawaさんのように旅の景色を1杯のグラスに詰め込んで、「このクリームソーダはね…」なんて、きっと会話もはずむはず。

 

tsunekawaさん、素敵なお話をありがとうございました!

 

 

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