シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン “パリマグ”
  • HOME
  • STYLE
  • 同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『CAFE & BAR BIG FISH』

STYLE

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

tags : , ,
Pocket

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

さまざまな飲食店や雑貨屋、古着屋、ライブハウスなどが立ち並ぶ高円寺。活気あふれる商店街や小道散策では新しい発見があり、訪れるたびに好奇心を刺激してくれる街です。

今回訪れた『Cafe & Bar BIG FISH』は、高円寺駅北口を出て徒歩2分の距離にある「映画」をコンセプトにしたカフェ&バー。ホームシアターの域を超えた音響設備と120インチの大スクリーン、そして映画にまつわるユニークなメニューで来る人を歓迎してくれる映画ファンの隠れ家を取材しました。

 

映画マニアの夫婦が始めた、映画ファンのための空間

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

飲食店が連なる路地を歩いていると、ネオン管で作られた『Cafe & Bar BIG FISH』の看板を見つけました。地下に続く階段の壁には、誰もが耳にしたことのある名作のポスターや名優たちの写真などが飾られ、薄暗い階段を下るごとに店内から響く映画音楽が鮮明に聞こえてきて、別世界に踏み込んだようなドキドキした気分に。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

2018年12月にオープンした『Cafe & Bar BIG FISH』を経営するのは、槇原圭亮さんと茉莉花さんのご夫婦。オーナーの圭亮さんがイベントなどの企画や店内のオブジェなどの制作を手掛け、店長の茉莉花さんがバーカウンターに立って料理や接客をしています。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

映画が共通の趣味のお2人は、店内もほぼDIYで「自分たちの理想とする空間」を作りあげたそう。「小さな映画館には負けない」と言う大スクリーンと本格的な音響設備には初めて訪れる人なら誰しも驚くはず。音の反響を計算して設置された、10個のスピーカーから流れる迫力と臨場感のある音に身を包まれます。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

ピンク色の光で壁を彩る「HELLO THERE」のネオン管は『バットマン リターンズ』を参考に特注したもの。さらに棚に並ぶたくさんのDVD、シザーハンズやキャットウーマンのフィギュア、『ミッドサマー』で登場する石碑のオブジェなど、11坪の店内のそこかしこにマニアの目を釘付けにする映画アイテムが置かれています。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』シザーハンズのオブジェを見ているだけで、切ないストーリーを思い出します…。

「いつか自分の店を持って、映画についてインプットしたものを、アウトプットできる場所を作りたいと考えていたんです。中央線沿線は映画館が多いので、映画好きが集まりやすいのではと考えて高円寺に決めました。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』ミッドサマーに登場するオブジェ。こちらも手作りなのだとか。

SNSを見て来店される方も増え、『映画の話をする場所』として映画ファンが集まるようになりました」と茉莉花さん。

新作、旧作、B級映画…店内ではさまざまなジャンルの映画トークや、他作品へのオマージュなどのディープな「裏話」など、店長の茉莉花さんも驚くような話が飛び交います。1人で来店するお客さんも多く、オープン当初は茉莉花さんがコミュニケーションを取っていたそうですが、最近ではお客さん同士で会話を広げ、楽しんでいる様子が見られるそうです。

「SNSでもコミュニケーションを取ることはできますが、面と向かっての情報交換や直接聞く作品の感想は、これまで興味のなかったジャンルでも思わず『観てみようかな』と思わせるような、行動につなげてくれる力があると思うんです」。

圭亮さんと茉莉花さんの、「映画を共通言語にした場所作り」という思いは開店1年目で早くも実を結びつつあるようです。

 

あの映画作品に登場していたフード&ドリンクをオリジナルでメニュー化!

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』『クレイマー、クレイマー』で出てくるフレンチトーストをモチーフに

『ホーム・アローン』の主人公ケビンが1人ぼっちで食べていた「マカロニ・チーズ」や、『クレイマー、クレイマー』でビリーが父親にリクエストした「フレンチトースト」、『デス・プルーフ』でスタントマン・マイクが口いっぱいに頬張って食べた「ナチョス」。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』『デス・プルーフ』をイメージしたナチョス

さすがというべきか、やはりというべきか、フードやドリンクメニューも映画にちなんだものがずらりと並びます。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

以前はバーに勤めていた茉莉花さん。お酒にも詳しく、お店で出すカクテルはオリジナルでレシピを作っています。リュック・ベッソン監督の傑作『レオン』からインスパイアされた「マチルダ」というドリンクは、大人びた女性をイメージさせる赤いカクテル。2つの実を付けるチェリーを、固い絆で結ばれたレオンとマチルダに重ねたチェリーリキュールと、「Parfait amour(フランス語で“完璧な愛”)」という名前がつけられたスミレリキュールを使ったフルーティーな味わいです。

使用するリキュールの名前や果物にさえ、作品と結びつけてしまう豊かな発想は「映画マニア」だからこそ。独創的で美味しいメニューに映画ファン同士のトークもますます深まるに違いありません。

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』『レオン』からインスパイアされたカクテル「マチルダ」

長居すればするほど、映画ファンがまた来たくなる理由がわかるような気がします。同時に、「お気に入りのあの作品をまた観ようかな」「新しい映画のジャンルを開拓してみようかな」と、映画の世界を広げ深めてくれる、そんな不思議な魅力を持った空間でした。

週末にはスティーブン・キングのオフ会や、クエンティン・タランティーノのオフ会などのイベントも開催。ディープな映画ファンでも、最近映画が趣味になったという人でも、「映画好きならどんな人でもウェルカム」という『BIG FISH』。映画トークを楽しみに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

 

  • ■お店情報
  • Cafe & Bar BIG FISH
  • 住所:東京都杉並区高円寺北3-1-15 高円寺ビルB1F
  • 営業時間:15:00〜18:00(ティータイム)、18:00〜25:00(バータイム)
  • 定休日:不定休
  • https://cafeandbarbigfish.amebaownd.com/
  • ※現在は新型コロナウイルスの影響により、テイクアウトとデリバリーのみ営業中。詳しくはTwitterアカウント、またはInstagramアカウントをご確認ください。

 

■一緒に読みたい記事

臼田あさ美さんの日々の暮らしと小さなしあわせ

50年の月日を超えて…フランス映画の傑作のその後を描いた『男と女 人生最良の日々』が公開

本、人生、愛をテーマにした迷える大人のラブストーリー。映画『冬時間のパリ』

同じ趣味の仲間と出会い、語り、つながる。映画好きのための憩いの場、高円寺『Cafe & Bar BIG FISH』

この記事が気に入ったら
いいね!してね

PAGE TOP