今回ご紹介する『fiveran(ファイブラン)』があるのは、京都市の閑静な住宅街。京都市営地下鉄・烏丸御池駅から徒歩で約5分の場所にあるこちらのお店では、国産小麦を使用し、なるべく既製品は使用せず、副材料も自社オリジナルで作っています。
特に、貝がらの形をしたクリームパンはお店の歴史が詰まった逸品です。日本人だけなく、訪日外国人も足しげく通う人気ベーカリーに伺いました。
多種多様なパンがずらりと並ぶ『fiveran』
外観は、まるでホテルのようにスタイリッシュな雰囲気の『fiveran』。初めて訪れる人は、ここがパン屋さんだと気付かない人も少なくないかもしれません。
ドアを開けて中へ入ると、ずらりと並んだ、たくさんのパンが出迎えてくれました。
「自家製りんごのコンポート」
「クロックムッシュ」
「ステッペンチーズとロースハム」
サクサクの生地と程よく甘いりんごのコンポートが好相性な「自家製りんごのコンポート」、濃厚チーズと小さめサイズがうれしい「クロックムッシュ」、シンプルなパンとロースハムのコラボレーションが絶妙な「ステッペンチーズとロースハム」。多種多様なパンが並び、どれにしようか迷ってしまいます。
フレンチシェフの経験を生かしたパン作り
店の奥には、イートインスペースの用意もあるので、焼き立てパンをそのままお店で食べることもできます。また、通路がガラス張りになっているので、職人さんがパンを作っている様子を見ることができます。手際よくパンを作る様子に思わず見とれてしまいます。
シェフの東原寛幸さんにお話をお伺いしました。フレンチのシェフだった経歴を持つ東原さん。若い頃からプレーンパン(主食用のパン)に惚れ込み、パン屋さんだけで腕を磨くのではなく、フレンチの世界でも修行を重ねたそう。そんな経験から「自分の強みは、甘いパンからお惣菜パンまで幅広く作れること」と力強く語ってくれました。
『fiveran』の立ち上げの前は、具材ではなくパンそのものがおいしいパンを目指し、全国のパン屋さん巡りをしていたそう。そんな中で出会った、福岡県にある行列のできるパン屋さんで修行をし『fiveran』を立ち上げました。
「パンそのものがおいしく、安心して食べられるように国産小麦を使用しています。また、生地だけでなく、副材料もなるべく自家製にこだわっていて、どれも自信作です」とのこと。
気になるパンがたくさんあって、あっという間にカゴもいっぱいに!
カリッとした食感が不思議!人気のクリームパン
そんな修業時代に得た知恵や技術も活かした『fiveran』イチオシで、1番人気のパンは「クリームパン」。貝がらの型に入れて焼き上げるという独自の方法で、外側がまるで揚げたかのようなカリっとした食感を実現。中には、自家製のクリームがドロッと入っていて、大満足な1品です。
焼き立てをその場で食べる贅沢も、テイクアウトして翌日の朝に食べる楽しみも、両方味わえる『fiveran』のこだわりパン。ぜひ、京都へ行く際には立ち寄ってみてくださいね!
- ■お店情報
- fiveran(ファイブラン)
- 住所:京都市中京区室町通三条上る役行者町377
- 営業時間:9:00~19:30 ※売り切れ次第終了
- 定休日:毎週火曜日、第1・第3週水曜日
- 電話番号:075-212-5696
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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