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だし巻き卵やラーメンのコッペパンサンド!?京都『HAPPY BUNS』

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だし巻き卵やラーメンのコッペパンサンド!?京都『HAPPY BUNS』

最近各地でブームになっているコッペパン。昔よく食べた素朴な味を思い出し、郷愁にかられてつい食べたくなってしまいますよね。でも、今回ご紹介するのは、ユニークな見た目とネーミングに思わず「わっ!」と驚いてしまうコッペパンサンド。ちょっと懐かしいけれど、見たことも食べたこともない、そんなコッペパンサンドです。

 

京都の古い街並みにとけこんだ新しいお店

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』の外観

今回訪れた『HAPPY BUNS(ハッピー バンズ)』は、昨年11月にオープンしたコッペパン専門のベーカリーカフェ。JR京都駅からバスで約10分、千手観音で知られる三十三間堂や京都国立博物館にも近い東山七条にあります。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』の内観

京都の人気のコーヒースタンド『GOOD TIME COFFEE』の姉妹店で、明るく居心地の良い店内は、お散歩途中の休憩にもぴったりです。町屋を改装した『GOOD TIME COFFEE』と同じく、『HAPPY BUNS』ももとは洋食屋さんだったという古い建物をリノベーションして造られました。新しいお店でも京都の古い街並みにしっくりととけこんでいるのはそのせいかもしれませんね。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のメニュー

そんなお店に一歩入ると、目に飛び込んでくるコッペパンサンドのメニューに釘付けに!早速、カフェマネージャーの松本夏美さんにメニュー開発の秘話など、いろいろとお話をうかがってみました。

 

昔からあるコッペパンを現代風にデザイン

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のカフェマネージャーの松本夏美さんとキッチンマネージャーの阿部春菜さんカフェマネージャーの松本夏美さん(右)とキッチンマネージャーの阿部春菜さん(左)

「昔から親しまれているコッペパンを現代風にデザインしています。これまでにないコッペパンを楽しんでもらいたいたくて」と松本さん。確かに、サンドしてある具材はどれもユニークで、見た目も斬新です。でも、メニューをよく見てみると、京都の郷土料理や、誰もが知る昔ながらの食材がサンドしてあったり、新鮮だけれどどこか懐かしい、そんな感じがするコッペパンサンドばかりです。

サンドはおかず系のHOT(あったか〜い)とスイーツ系のCOLD(つめた〜い)が3種ずつ、季節によって種類は変わります。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のコッペパンサンド「キヌガサ」

「キヌガサ」は、京都の地名であり、郷土料理でもある衣笠丼の具材をだし巻き卵にしてサンドしてあります。出汁のしっかり効いた分厚いだし巻き卵には薄揚げと九条ネギがたっぷり。ほのかに香る山椒の風味とトッピングの刻み海苔も良いアクセントになっています。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のコッペパンサンド「ラーメン」

なるとがのった見た目もかわいい「ラーメン」は塩ラーメンの味。チャーシューやうずらの煮卵も入っていて、それぞれしっかりと味付けされています。

京都市内はラーメン屋さんが多く、実はラーメン激戦区。地元の人も大好きなラーメンをコッペパンにはさんでみては?という発想から生まれたメニューだそうです。メニューもネーミングもスタッフみんなで考えて決めているとのことでした。

 

シンプルだけど包容力のあるコッペパン

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のコッペパンサンド

これだけ個性的な具材をはさむ肝心のコッペパンには、どんなこだわりがあるのでしょうか?という質問に、松本さんは「とにかくシンプルであること。甘味もなく、塩味もなく、どんな具材も引き立てるコッペパンであることです。おかず系もスイーツ系も同じコッペパンを使っています」と教えてくれました。

オープン前の開発段階で試行錯誤を重ね、昔ながらの素の味わいに徹したコッペパンは毎日お店で焼き上げられています。確かに、「キヌガサ」を食べたときも「ラーメン」を食べたときも、最初はサンドの見た目と具材の味に気をとられてコッペパンの印象は薄かったのですが…、ふわふわとやわらく、噛み締めるとちょっともちっとする昔ながらのコッペパンの食感は、口の中で具材と一体となったときにちょうどよい案配でした。

ちなみにサンドする具材もすべて手作りのため、用意できる数には限りがあるとのことです。いろいろ食べてみたい!という方は、早めの時間に訪れた方がよさそうです。

 

凍らせて食べるコッペパン!?

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のコッペパンサンド「SHIROKUMA シロクマ」

おかず系のコッペパンもさることながら、スイーツ系のコッペパンもさすがのインパクト。実はこのコッペパン、凍ったまま食べるフローズンサンドなのです!

「暑い夏、パンはちょっと食べ辛いですよね。だから、コッペパンにフルーツやクリームをサンドして凍らせました。アイスクリームではなくクリームをサンドしてあるので溶け出しません。慌てて食べなくても大丈夫ですよ」と松本さん。

カップに入れてあるのは、食べ歩きしやすいように、とのこと。街歩きをする観光客が多い京都ならではの気が利いたサービスですね。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のコッペパンサンド「SHIROKUMA シロクマ」

コッペパンに練乳カスタードクリームをサンドし、みかんやパイン、桃、小豆をトッピングして凍らせた「SHIROKUMA シロクマ」。アイスクリームや氷菓子でおなじみのシロクマをイメージさせる、見た目も涼やかなサンドです。サクサクジャリジャリと食べ進めることができる絶妙な凍り具合で、甘さもひかえめ。思いのほかあっさりとしていて、あっと言う間に完食してしまいました。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のコッペパンサンド「S’ MORE スモア」

「S’ MORE スモア」はチョコレートクリームにマシュマロとビスケットをサンドし、バーナーであぶった後、凍らせてあります。半分凍ったコッペパンとビスケットはザクザク、クリーミーなチョコレートクリームと香ばしいマシュマロはジュワ〜っと口の中で溶けます。まるで、少し凍ったチョコレートパフェを食べているような新食感。子どもから大人まで大好きな味です。

 

コーヒーとのペアリング

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』のコーヒー

『HAPPY BUNS』のコッペパンサンドは、コーヒーとの相性も抜群です。今回、お店で「キヌガサ」と「シロクマ」をいただいたのですが、松本さんがすすめて下さったブレンドコーヒーとぴったりでした。それもそのはず、『HAPPY BUNS』のコーヒーはコッペパンと楽しんでもらえるようにとオリジナルでブレンドしたもの。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』で、ハンドドリップでいれてくれるコーヒー

例えば、「シロクマ」には中煎りのブレンドを、ベリーには浅煎りのグアテマラを、スモアには深煎りの東ティモールを、とペアリングを提案してくれます。オーダーが入るたびに、1杯ずつ丁寧にハンドドリップでいれてくれるコーヒーとコッペパンサンドをゆっくり店内でいただくと、ほっと一息つくことができました。

京都『HAPPY BUNS(ハッピーバンズ)』の看板

『HAPPY BUNS』では、コッペパンサンドもオリジナルドリンクのメニューも季節によって変更したり、新作が登場したりしているとのこと。だから、訪れるたびに新しい発見があるかもしれませんね!次回訪れる時にはどんなメニューが生まれているのかな、と思いながらお店を後にしました。

 

※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

 

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