創業113年を迎えた日本におけるフランスパンのパイオニア『ドンク』と、デパ地下サラダの定番『RF1』の初コラボ店舗がオープンしました。
代々木駅から徒歩3分の場所にあるこのお店は、グローサラント型という新しい形態の店舗。常設店としてはお互いに初の試みだというコラボ店では、どんなメニューをいただけるのでしょうか?店長の中路和貴さんにお話をうかがいました!
食べて、買える! グローサラント型店舗で楽しい食生活
ホワイト×木目を基調とした北欧テイストで居心地がよい店内
代々木駅からほど近いこちらのお店に入ると、たくさんのお客さんで賑わっていました。お客さんは年配の男性から、若い女性まで男女問わず幅広い年齢層の方がいます。学生街というイメージが強い代々木駅ですが、駅周辺にお住まいの方も多いのかお客さんも“地元の方”という雰囲気です。ところで、新宿と原宿に挟まれた代々木駅に出店したのにはどんなきっかけがあったのでしょうか?
「代々木駅周辺はパン屋さんが少ないエリアなんですよ。それなのに意外と住んでいる人は多い。きっと需要があるだろうと思い、この地にオープンすることにしました。実際お店にいらっしゃるお客様からも『パン屋さんができてうれしい』という声をいただいています」。
なかには「青山にあったお店が懐かしい」と昔に思いを馳せる年配のお客様をいるんだとか。オープンして間もないにも関わらず、すでに地域に密着しているようです。
開放的なオープンキッチン。お店では食事をする人、パンを購入する人、それぞれ思い思いの過ごし方をしています
こちらのお店は『ドンク』と『RF1』による初のコラボ店舗。なぜこの2ブランドが融合したのでしょうか?
「パンとサラダは、毎日食べる日常的なものです。その2つがわざわざデパートに行かなくても同時に買えるのは便利ですよね。しかも『ドンク』と『RF1』は神戸が創業の企業。この2社がコラボレーションすることは自然なことでした」。
デイリーに使うからこそ、ちょっぴり上質なフードが身近に手に入れられるのはうれしいですよね。ところで最近ちらほらと耳にする“グローサラント”。欧米でブームになった新業態のお店のスタイル。”grocery”と”restaurant”を組み合わせた名前の通り、食料品店の中にレストランが入っています。その魅力はなんといっても、お店で販売する食料品を使った料理がいただけること。お気に入りの料理があればレシピと共に、その食材を買うことができるのです。
定番パンから店舗限定パンまでずらり! 選ぶのも楽しい時間
美しい色合いのサラダのほか、フライなども常備数種類が並んでいます
もちろん『ドンク&RF1 代々木店』でも、店内でいただける料理のパンやサラダ、お惣菜を実際に購入することができます。「その場で作られるライブ感と、作りたての新鮮さを楽しんで欲しいです」と中路さんは言います。
ここでしか味わえない絶品のパンたち
『ドンク&RF1 代々木店』では、このお店だけのオリジナルメニューも楽しめます。その代表が『焼きたて パン・スペシャリテ』。パン4種と、『RF1』の人気サラダ「緑の30品目サラダ」、そしてドリンクもセットになった大満足メニュー!
「焼きたて パン・スペシャリテ」
パン4種には『ドンク』のシンボルであるバゲットをはじめ、その時間に焼きあがったパンと、ドンクが厳選したジャム4種類が添えられます。このジャムはドンクではこのお店でしか取り扱いがないのだそう。ドンクのパンとお互いを引き立てあうような、香り高いジャムです。
さまざまなパンとジャムをちょっとずつ楽しめるのもポイント。この日のジャムは左からアプリコット、グリオット(さくらんぼ)、ミラベル(西洋のすもも)、フランボワーズと、ちょっとめずらしいラインナップ。
ジャムを塗ったり
オリーブオイルにつけたり
サラダをのせたり
4種のジャムで楽しんだり、オリーブオイルにつけたり、サラダを乗せてバゲットと一緒に食べたり。自分好みの方法でパンをいただけます。
ソースをお好みでかけながら食べるスタイル
そして限定メニューとして人気なのが『YYG Burger』。12時15分からの時間限定で提供されるこのバーガーは、ファンの多い『ドンク』の「淡路の玉ねぎパン」で『RF1』の「粗挽きジューシーミンチカツ」をサンドしたもの。
ほおばるとミンチカツのカリッ&ジュワ~の食感が楽しめ、噛みしめるほどに淡路産たまねぎの甘みが口いっぱいに広がります。中路さんに不思議な名前の由来を聞くと「代々木(YoYoGi)の頭文字です(笑)」と教えてくれました!
中央上から時計回りで、セレアルパヴェ、パン オ ルッコラ、ドゥ フロマージュ、ケークサレ オ ベビーリーフ、カリっとなると金時
店内でいただけるメニュー以外にも、さまざまなオリジナルパンがこちらでは購入できます。「ドゥ フロマージュ」「パン オ ルッコラ」「ケークサレ オ ベビーリーフ」「カリっとなると金時」のほか、今後も新しいメニューをどんどん開発していくそう。
なぜこんなにも店舗オリジナルのパンが作れるのかというと、ドンクでは各店舗に職人さんが一部の商品を除き、粉から生地を作る・成形・発酵・焼く工程まですべて店舗内で行っているから。チェーン展開しているパン屋さんは、すでに生地になった状態のものを購入し焼く工程だけを行うことも少なくありません。しかし、ドンクでは各店舗の職人さんがその日の気温や湿度などに合わせて、毎日調整をしながら全ての作業を行っているのです。一定のクオリティを保つことは決して簡単なことではありませんが、「少し足を延ばして買いたくなるパン」を目指しこだわって作り続けているのです。
130店舗以上を有するベーカリーながら、“街のパン屋さん”の雰囲気があるのにはそんな理由があったんですね。最後に「地域No1.のお店になれたらいいですね。ぜひ気軽に利用して欲しいです!」と中路さんはおっしゃっていました。
シンプルだからこそ、どんなお料理にもマッチする『ドンク』のパン。そして食卓に彩を添えてくれる『RF1』のサラダ。『ドンク&RF1 代々木店』で出会ってみてはいかがですか?
- ■お店情報
- ドンク&RF1 代々木店
- 住所:東京都渋谷区代々木1丁目39−11 MFRP代々木タワー 1F
- TEL:03-6300-0393
- 営業時間:[月〜金]8:00〜20:00、[土・日・祝]9:00〜19:30
- 定休日:不定休
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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