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    今年はまだ冬物が大活躍!パリの肌寒く曇りときどき雨な5月

    最近、日本の友人たちとのやり取りの中で「初めての真夏日」とか「蒸し暑い」なんていう言葉が聞こえ始めました。

    こちらパリはというと…

    「えええっ!?真夏日ですと!?真夏日って何度以上だっけ!?」と、すっかり暑い日が思い出せないほど、5月は肌寒い日が続いています(この原稿を書き終わった頃から少しずつ気温が上がり、だいぶ穏やかな気候になりましたが、それまでは毎日のように雷雨マークの変なお天気が続いている不安定な気候でした)。

     

    今年のパリは、いつも以上に肌寒〜い5

    もう5月も終わり。通常なら春というか、そろそろ夏に突入するはずの季節。太陽大好きなパリっ子たちが太陽の光の降り注ぐテラス席を陣取りビールを飲んだり、どこの公園の芝生も日向ぼっこしたりする人たちでいっぱいになっているはずなのですが…。どうもビールを飲む気にも、日向ぼっこという気にもなれないくらい太陽のご機嫌が悪い今年の5月。

     

    5月に入ってもまだまだ冬物が大活躍

    湿気がなく乾燥しているというせいもあり、東京よりかなり肌寒く感じるパリ。春から夏にかけては完全に夏仕様になった人と、まだまだ寒い気温に合わせて冬仕様のままの人とが街中で混在しているというちょっとおかしな光景が続きます。

     

    アパルトマンですれ違うマダムは今でもダウンジャケットを着ていますし、メトロに乗る若者は膝までのロングブーツを履いているし。その一方で、寒いのにもかかわらず半袖で気合い十分な人もいたりします。

    そんな夏と冬が混在するちょっぴりおかしな光景が続いています(この夏と冬の混在は、パリのあるあるですが…笑)。

    私はというと、一度は冬物と夏物を入れ替えてはみたけれど、やっぱりまだ寒いな〜ともう一度冬物を取り出す始末。パリっ子のファッションを観察する限りでは、「5月にブーツは変!?」と気にしている人も少ないよう。

    思わずウキウキしてしまう夏らしい日も、たまに訪れるのですが、あっという間に冬に逆戻りしたり。その繰り返しで着るものにも困っている…というのが、ここしばらくのパリの気候です。

     

    暖房がないので冬より寒いかも!?

    パリの冬は、屋外が寒くても部屋の中は暖房でぬくぬく暖かいのですが、アパルトマンの「セントラルヒーティング(中央暖房)」が切られてしまった今の方が、外も中もひんやり肌寒く辛かったりするのです。

    ちなみに、パリのアパートの多くに、この「セントラルヒーティング(中央暖房)」と呼ばれる暖房システムがあり、建物の地下などで温められた水が配管を巡り、建物全体を温めてくれます。

    部屋の片隅にスチームのようなものがある形が一般的(ちなみに我が家は配管が床下を通る床暖房ですが、こちらの方が珍しい)。

    そうでない場合は、各家庭の独立した電気暖房やガス暖房があることが多いです。中央暖房の場合、24時間常に温められている上に、費用は家賃(管理費)に含まれるのでかなりお得。だから物件を探す時のポイントのひとつに「中央暖房」があったりするんですよ(日本でいう「バス・トイレ別」「南向き」などの条件のように「中央暖房」というキーワードが大切になるのです!)。

    この中央暖房、10月下旬から5月中旬くらいまでと管理組合で使用期間が決められているのです。というわけで、5月中旬に暖房が切られてしまい、一気に部屋の中が冷え込んでいる毎日に。日本の「夏日」をパリにも少し分けてほしいなあ…。

    夏を待ちわびているパリっ子の5月は、パッとしない曇ときどき雨マークで終わりそうです…。

     

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