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冬の味覚“タラ”をフレンチに!ふわっと食感のブランダード

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冬の味覚“タラ”をフレンチに!ふわっと食感のブランダード

お鍋のイメージがある冬のお魚・タラですが、海に面したフランスにもタラ料理があるんです。その名はフランス語で“かき混ぜる”という意味を持つ、ブランダード(Brandard)。

干し鱈と牛乳、じゃがいもで作るリエット風のお料理で、いろんなアレンジができるんです。料理研究家・口尾麻美さんに、手軽に買える材料で作れるブランダードレシピを教えてもらいました!

 

干し鱈を使ったラングドック地方の料理

ブランダードは地中海に面した南フランス・ラングドック地方の郷土料理。ラングドック地方は同じ地中海沿岸でもコート・ダジュールとは異なり、のどかで牧歌的な雰囲気のエリアなんです。カジュアルワインの名産地でもあり、おいしい郷土料理とともに肩肘張らず楽しむことができます。

現地では“バカリャウ”というスペインやポルトガルで食される干し鱈を使ってブランダードを作ります。スペイン北部との国境近くのラングドック地方らしい料理ですね。「保存食であるバカリャウの切れ端や尻尾の部分をほぐして、牛乳で臭みを消し、すりつぶしたじゃがいもと混ぜて作られていたのが起源と言われています」と口尾さん。それが今ではこの地方の名物料理として根付いているんです。

 

オードブルにも、メインにも

冬の味覚“タラ”をフレンチに!ふわっと食感のブランダード

  • 【材料】(2〜3人分)
  • タラの切り身…2切れ
  • じゃがいも…1個
  • バゲット…8cm
  • <A>
  • 牛乳…150ml
  • にんにく(すりおろし)…1かけ
  • ローリエ…1枚
  • オリーブオイル…少々
  • 塩…少々
  • コショウ…少々
  • オリーブ油…大さじ2
  • バゲット(スライス)…お好みで

 

【作り方】

1.じゃがいもをつぶし、バゲットをカットします。

じゃがいもはしっかりと火が通るまで茹で、皮を取りマッシュしておきます。バゲットは皮の硬い部分を包丁でむき取り、細かくカットします。

 

2.タラを加熱します。

タラを加熱しますフライパンにタラと<A>を入れ、弱火で加熱します。落し蓋をしてもOKです。

 

3.タラをほぐします。

タラをほぐします[2]のタラに火が通ったらローリエを取り出します。タラの骨と皮も乗り除きましょう。

 

4.フードブロセッサーで細かくします。

フードブロセッサーで細かくしますフードプロセッサーに[1][3]とオリーブ油を入れペースト状にします。

塩コショウで味を整えたらできあがり。

クリーミーな舌触りで、南仏料理では欠かせないニンニクの香りがふわっと漂い、ついつい手が止まらなくなるブランダード。メインディッシュに添えるのはもちろん、トーストしたバゲットやクラッカーを添えればオードブルにぴったりなフィンガーフードに、チーズやパン粉をのせてオーブンで焼けばグラタンのようなメイン料理にもアレンジできちゃいます。

 

淡白なタラは、白ワインとも相性◎。淡白なタラは、白ワインとも相性◎。

「現地ではバカリャウを使いますが、日本ではめったにお目にかかれません。今回は手軽に購入できる生の切り身で作りました。乾物屋さんや韓国食材屋さんに売っている干し鱈でも作れますよ。干し鱈で作るときはしっかりと牛乳で戻しましょう。バカリャウとはまた違った味わいになっておもしろいですよ」(口尾さん)

旬のお魚タラを使って、おいしいフレンチを自宅で作っちゃいましょう!

 

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