今年も、「ラクレット」の季節がやってきました!「Raclette(ラクレット)」とは、アルプスの山々がそびえるフランスのサヴォワ地方やスイスなどで食べられる料理のこと。
トロトロに溶かしたラクレットチーズを、ホクホクのじゃがいもやハム類などにかけていただくものです。
フランスの家庭のマストアイテム!ラクレットマシーン
大きなチーズの切り口を温めて、溶けた部分を削ってじゃがいもなどにかけていただくのが本来のラクレット姿なのですが、家庭ではラクレット専用のホットプレートを使って楽しむのが一般的。
フランスではどこの家庭でも必ずこの「ラクレットマシーン」なるものが常備されています。
小さなフライパンにチーズをのせて各自溶かし、上段でじゃがいもやソーセージを焼けるようになっているのです。
簡単に楽しめて、お腹いっぱいになって、みんなでワイワイ大人数でも盛り上がるので、日本の「おでん」「お鍋」のような存在の「ラクレット」。
この季節になると、
「もうラクレットやった〜?」
「今日は今年初ラクレットだ〜。」
「とりあえずラクレット大会でもやって、みんなで集まろう!」
なんてやりとりが飛び交います。
ラクレットチーズは専門店で買うのがおすすめ!
ラクレットチーズはスーパーやチーズ屋さんで購入できます。スーパーにはあらかじめ小さくカットされパックになったラクレットチーズ(ラクレットチーズ自体は牛の乳からできています)が何種類も並びます。ノーマルタイプ、コショウ入り、ハーブ入り、ヤギのチーズ入りなどなど。
チーズ屋さんでは、「3人分を切ってください」なんてお願いをして、その場で小さく切ってくれますよ。チーズ屋さんで購入したラクレットチーズの方が、より濃厚でおいしいので、時間のある時はチーズ屋さんで購入するようにしています。
フランスのラクレットは基本NO野菜!
このラクレット、日本人的にはじゃがいもやハムに加え、にんじん、ブロッコリーなど野菜も一緒にいただきたくなるものですが、フランス人とやるラクレットは「ノー野菜」!
数種類のサラミやハム、ソーセージやチョリソー、そしてじゃがいもとパン。ひたすら肉&じゃがいも&パンにチーズをかけて食べるのです。
そのため、我が家でラクレットをすると「野菜があるなんて変だ」と毎回フランス人につっこまれることになるのです(笑)。
そうそう!「アルプスの少女ハイジ」の中でハイジがおじいちゃんに暖炉の火であぶったとろけるチーズを黒パンにのせてもらっているシーン。あれがまさにラクレット。機会があったらぜひお試しを♪
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