7月も後半にさしかかり、ヴァカンス真っ最中のパリ。フランス人のほとんどが、パリから離れ南へ向かい、思い思いの時間を過ごします。しかし今年はコロナウイルスの影響でパリにとどまる人も少なくはないはず。そこで、今回は友人のパリジャンに、パリにいながらヴァカンス気分を楽しめる隠れ家的なお店を教えてもらいました!
パリっ子たちもやっぱり大好き!サンマルタン運河沿いへ
今回お店を紹介してくれたのはパリ在住のJolis、一番好きなエリアはお洒落なパリっ子に人気のサンマルタン運河沿いだそうで、リパブリック駅から行きやすいお店を紹介してもらいました!
初めての社会人生活をサンマルタン運河沿いの家で過ごしたそうで、休みの日は川沿いでリラックスしたり、おいしいお店を巡ったり…と、思い出のたくさん詰まった場所だそうです。ちなみに外出禁止令が解除されたあと、パリっ子が最も行きたい場所第1位はサンマルタン運河だったそうです!
まるで隠れ家のようなバー!『Le Comptoir Général』
まるで、オアシス!サンマルタン運河沿いの隠れ家バー『Le Comptoir Général(ル コントワール ジェネラル)』。
グーグルマップを頼りにお店に向かうと、あれ…入り口が見つからない。
大きい通りに面しているのですぐにわかると思っていたのにそれらしき建物が見つかりません。よく周辺をみてみるとバーへの案内と思われる小さな看板が。恐る恐るそれに従って向かってみます。つたの葉がおい茂る小道が広がり、すでにもうパリではない街に来たみたい。お店の入り口を見つけたときの喜びを味わってもらうため、ここまでの写真は非公開にしておきます。店に訪れる際は一緒に行く相手に住所だけ教えておいて、サプライズするのもいいかもしれませんね!
入り口を開けると、フワッとエアコンの涼しい風がほてった体を癒してくれます。
実はこれ、エアコンのないフランスでは珍しいことなのでとっても印象的でした。貝で作られたアンティーク調のシャンデリア、木製の船の置物や魚の剥製、タイプライターなどなど。まるでおじいちゃんの書斎へこっそり忍び込んだような、遊び心満点なインテリアが所狭しと並んでいます。ボサノヴァのB G Mのリズムと共に、ヤシの木の葉の影が揺れていて、まるでそこはオアシスのようです。
お店の真ん中には本物の船を改造したバーが!お店のインテリアにこだわりを感じますね。
さて、バーでほろ酔いになった後は腹ごしらえ。Jolisおすすめのリーズナブルなのにおいしいお店を紹介してもらいました。
パリっ子に大人気のヘルシーでボリューム満点サンド『MIZNON CANAL』
日本ではまだ馴染みのない、ピタパンサンド、ファラフェルサンドといったベジタリアンサンドイッチのお店、『MIZNON CANAL(ミズノン カナル)』。
こちら、マレ地区にある店舗は有名でいつも行列ができるほどの人気店ですがサンマルタン運河の店舗は穴場だそうで、比較的空いています。席が空いてなくてもテイクアウトして、河沿いでいただけるので、混雑知らず!
今回は、ファラフェルサンドをオーダー。ハンバーグ状になった大きなファラフェルと、グリルされたトマト、シャキシャキの葉野菜が、もちもちのピタパンに包まれています。ファラフェルのおいしさにも惚れ惚れしますが、何よりも驚いたのがピタパンのおいしさ。こんなの食べたことがない!と思うほどもっちりとしていて、少し甘みのある生地が、スパイスやハーブとよく合います。実はこちら、本店のあるイスラエルで作られパリまで送ってもらっているそう。本場の味が、パリで楽しめるのでピタパンサンドはぜひ食べてもらいたいメニューです。
他にもメニューは豊富で、サンド以外に1品料理もたくさんあります。料理名が手書きで書いてあるので、フランス語が慣れない方は先に下調べしておくとスムーズです!
今回はサンマルタン運河沿いで、ヴァカンス気分が楽しめる隠れ家スポットを紹介しました。パリジャンお墨付きのお店で非日常体験をしてみませんか?
- ■お店情報
- Le Comptoir Général(ル コントワール ジェネラル)
- 住所:80 Quai de Jemmapes, 75010 Paris
- 営業時間:17:00~24:00、[土曜]14:30~01:00、[日曜]11:00~24:00
- HP:http://www.lecomptoirgeneral.com/
- MIZNON CANAL(ミズノン カナル)
- 住所:37 Quai de Valmy, 75010 Paris
- 営業時間:12:00~23:00 [土曜],19:30~24:00
- HP:https://www.miznonparis.com/
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