フランスは今まさにスキーシーズン!12月中旬をすぎると、スキー場のオープン情報が次々に届き、心が踊ってきます。
フランスの学校は、冬に2回の冬休みがあります。クリスマス休暇と2月の中旬にあるのですが、2月の休みは通常「スキー休暇」と呼ばれているくらい、この時期はスキーヴァカンスに出かける人がたくさんいるのです。
この冬のパリはストライキが長引いており、メトロの運休のほか楽しいイベントの中止も相次ぎ、不便も多かったので、私たちは一足早く車でスキー場に行ってきました!
アルプスでも指折りのスキー場へ
今回訪れたのは「Les Arcs(レ・ザルク)」という北アルプスでも有数のスキー場。シーズンの幕開けは、今年は12月14日。それから4月末頃までたくさんの人が訪れます。
120ものコースがあり、アルプスでも数本の指に入るほどの規模なのだそうです。
標高1600mほどの場所に位置しており、他にも近くにある1800m、2000m級のもっと高い山でもスキーが楽しめるので、初心者から上級者まで存分に楽しめます。家族連れで来るのにもぴったりです。
村とスキー場は本当にすぐ近くなので、村の中でもリフト券を購入したり、スキーレンタルしたりすることもできます。小さな村ですが上等な宿も多く、とても過ごしやすかったです。
フランス人がスキーをしに来るときは、たいてい1週間単位のよう。なので、宿も1週間単位で予約するとぐっとお得になります。もちろん1〜2泊の宿泊でも、十分魅力は感じられると思いますよ。
午前中には子ども用のスキー教室などもあり、親は束の間のフリータイム!なんてこともできるようです。
スキーと一緒に楽しみたい映画祭
12月に訪れた際は、この村のもうひとつの1大イベント、「アルク国際映画祭」が開催されていました。フランスの映画祭といえば、「カンヌ映画祭」が有名ですが、レ・ザルクで開かれる映画祭も、有名なのだそう。村にはたくさん映画関係者らしき人達がいました。
村にはいたるところにこのような映画祭を知らせる看板が見受けられます。映画自体は、いろんな映画上映場所がありますが、ここでチケットの受け渡しなどできるようです。
チケットは、パスポート32ユーロで見放題というシステム。プロの参加が多いようですが、一般の人も出席可能です。
こちらがプログラム。毎日、演目と場所をこれでチェックすることができます。スキーに満足したら、残りの時間は映画を楽しんでみてもいいですね!
サヴォワ地方の名物といえば?
この辺り一帯をサヴォワ地方と呼びますが、この辺りの特産といえば、やっぱりチーズ。山で放牧して育てられた牛からのミルクで作るチーズは格別です!
特に有名なのは、ラクレット。こうやって、表面を熱して溶かし、ジャガイモにかけて食べます。トロトロのチーズがたまりません!おいしすぎて、つい食べ過ぎてしまうので、注意が必要ですよ。
この地方特有のお酒ゲネピーもお忘れなく。アルコール度数も40度と高めですが、中にはハーブが入っていたりと、とてもおいしい食後酒です。消化を助けてくれる効果もあるのだそう。
レ・ザルクまでは、パリから出ている「ブルグ・サン・ムーリス(bourg st Maurice)」行きの電車で行くこともできます。冬のフランスに訪れた際は、ぜひレ・ザルクまで足を伸ばしてスキーを楽しんでみてはいかがですか。
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