今回も最近パリで話題の若きパティシエが営むお店をご紹介したいと思います。お店と同名のOlivier Stehly(オリヴィエ・ステリー)氏は、ミシュラン2つ星店やラデュレでの修行などを経て、TGV(フランスの高速鉄道)などが走るパリのハブ駅の1つモンパルナス駅構内にお店をオープンさせました。
通常サイズももちろんですが、1/2の小さなサイズで価格も抑えたお菓子を重点的に販売。モンパルナス駅を起点にフランス各地へ旅行をする人たちや旅行帰りにパリの自宅へ戻る人たちが、お土産の購入場所としても利用できるとても便利な立地にあります。味にも定評があり、今年の春には第2号店となる自身初のサロン・ド・テをシャトレ・レアール駅徒歩数分圏内にオープンさせました。パリ市内のサロン・ド・テとしてはかなり広々としていて、テーブルと座席の低いエリアもあり、お子さん連れにも愛されるお店になっています。
レオパード柄のチョコレートがおしゃれなタルト・シトロン
何より人々の心を躍らせるのは、その遊び心の詰まったケーキの数々です。お店のスペシャリテであるタルト・シトロンはレオパード柄の斬新なチョコレートをレモンクリームに装飾した見栄えの楽しい一品。王道のタルト・シトロンらしく酸味の効いたレモン味がさわやかで、またスティック状になったサクサクのメレンゲとの食感のバランスが心地いいタルトになっています。
アニメで見たようなノスタルジックなチーズケーキ
次に手にとったのはこちらのチーズケーキです。幼いころにアニメで見たようなチーズの形をそのまま模しており、子どものみならず大人もどこか懐かしいその見た目に頬がほころびます。本物のチーズ同然の見た目以上に驚いたのはその味です。マンゴーの果肉をたっぷりと敷き詰めたタルト生地がベースにあり、その上のチーズクリームもマンゴーの芳醇な風味が鼻を通り抜けます。小さめのサイズながら存在感のある一品です。お店で大人気のケーキだというのは納得です。
食べて気分も1UP!本物のキノコそっくりなケーキ
こちらは「1UP」と名付けられたキノコ型のケーキです。なんだか聞き覚えのある名前ですが、食べて納得。表面はホワイトチョコレートのコーティングで、笠の部分にはイチゴやフランボワーズなどの赤いフルーツのコンフィチュールがたっぷりと詰まっています。キノコの柄の部分には優しい甘さのバニラムース、そしてカシスの実がこれでもかというほどゴロゴロとそのまま入っており、とても贅沢な仕様です。みづみづしく、元気になる味です。
手軽に試せる小さめサイズも魅力的♪
その他にも写真の通りさまざまなお菓子がショーケースに飾られており、どれを食べようかと頭を悩ませます。
悩む時間も楽しくなるようなポップで鮮やかな作品の数々。お店も広く立地もいいため、ここでゆっくりと時間を過ごしながら次の観光先を決めるなんていうのも至福だと思います。これからますます人気が出てくると噂されるお店、ぜひ今のうちに試してみてはいかがでしょうか?
- ■お店情報
- 名前:Olivier Stehly(オリヴィエ・ステリー)
- 住所:4 Rue des Innocents, 75001 Paris
- 営業時間:6:30-19:30 (月曜日 6:30-15:00日曜日10:30-19:30)
- 定休日:なし(祝日等は要確認)
- HP: https://www.olivierstehly.com/
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