フランスには、パリから日帰りで出かけられる素敵な場所はいくつもありますが、今日は中世の面影がそのまま残る世界遺産の小さな町「Provins(プロヴァン)」をご紹介します。
南仏のプロヴァンスと名前は似ていますが、プロヴァンはシャンパーニュ地方にある町です。パリから南東へ約90km行ったところに位置し、パリから電車に乗れば1時間半ほどでアクセス可能なので、パリを訪れる際にもおすすめのおでかけスポットになっています。
駅を降り、新市街を抜けると中世にタイムスリップしたかのような街並みが残る旧市街があります。駅からは徒歩20分くらい。旧市街側には今でも1.2kmに渡る大きな城壁も残っています。
12〜13世紀の交易市を再現した中世祭り
この町が一番盛り上がるのが毎年6月に開催される「中世祭り」のとき。
毎年約10万人が訪れるというフランスでも有名なビッグイベントです(しかも年々人が増えているような気がします)。これは、中世に開催されていた「シャンパーニュ大市」というものを再現したお祭り。「シャンパーニュ大市」とは、12世紀から13世紀にかけてシャンパーニュ平原の4つの都市で開かれていた大規模な交易市のことで、ヨーロッパ中からたくさんの商人たちが行き来していたそう。
町中の人がその当時の服装を身にまとい、商人、職人、騎士、大道芸人などに仮装して当時の様子を再現したお祭りがこの「中世祭り」なのです。
中世のままの街並みの中で開催されるお祭りはまるで中世にタイムスリップしたような気分に。
いろいろな屋台が出たり、音楽隊の演奏があったり、パレードがあったり。町自体に入るのには、1日12ユーロ(中世の仮装をしていれば6ユーロ)の入場料が必要です。
中世を再現したスペクタクルも見どころ!
そしてプロヴァンのもうひとつの見どころが中世を再現したスペクタクル。
ワシやタカが頭すれすれのところを飛び交うショーや中世の衣装を身にまとった騎士たちの迫力あるショーが開催されていて大人にも子供にも大人気です。
ちなみにこのスペクタクル、3月から11月くらいまでのシーズン中はずっと開催されます。中世祭りの当日でなくても、プロヴァンでの中世タイムスリップ感は存分に楽しめますよ。
バラの町としても有名なプロヴァン
プロヴァンはバラの町としても有名で、バラ関係のコスメや雑貨やアクセサリーなどもたくさんあります。おみやげ探しではぜひチェックを!
モンサンミッシェルやベルサイユだけじゃなく、まだまだまだまだあるパリから日帰りや1泊旅行でいける場所。パリマグでもたくさん紹介したいと思っています。
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