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フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?

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フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?

フランス旅行で一度は食べてみたいと思うもののひとつ牡蠣。カフェのテラスなどで見かける盛大に盛られた牡蠣は、フランスの名物にもなっています。

フランスの牡蠣は、日本の牡蠣と同種のルクーズ(creuse)やfine de Claire(フィン・ド・クレール)と呼ばれる縦長で深さのある牡蠣が定番。少しハマグリのような食感の「ブロン牡蠣(Belon)」と呼ばれるブルターニュ沖で捕れる珍しい牡蠣も有名です。平たい形から「プラット(PLATE)」と呼ばれることもあります。これは日本では食べられない種類の牡蠣なのです。

 

Rに注目!牡蠣のベストシーズンはいつ?

フランスでは、Rが付く月が牡蠣のベストシーズンと言われています。つまり、septembre(9月)からAvril(4月)までの期間です。牡蠣が一番食べられるクリスマスに向けて養殖されているため、その前後の身の育ちが良いということと、5〜8月は産卵時期に入るため、味が変わってしまうからという理由だそうです。牡蠣通のフランス人は、3月の牡蠣が一番身が大きく、味も充実していておいしいと言っていました。

フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?

牡蠣は、「海のミルク」と呼ばれ、栄養価が高く、高タンパク質。ビタミンA B Cや、亜鉛や鉄分なども豊富な総合栄養食品と言われているほどです。これらの吸収をより効率よくするには、レモンをかけるとよいのだそう。

 

市場や魚屋さんで産地直送の牡蠣を購入

フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?購入は、基本的に6の倍数で。お店によっては、1〜2つその場で開けて食べさせてくれることも 

カフェやビストロでプレートにきれいに盛り付けられた牡蠣ももちろんおいしいですが、フランスの人たちは市場や魚屋さんで購入して、自宅やホームパーティで食べることも多いです。

市場や魚屋さんで購入するときは、新鮮で安くておいしい産地直送のものを選ぶと◎。最近は、市場やワインバーなどで、牡蠣6個と白ワイン1杯をセットに、その場でサービスしてくれるところも増えていますよ。

フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?

さて、牡蠣を市場や魚屋さんで買ったとき、気をつけたいことがあります。

それは、生きている牡蠣だけ食べること!ちょっと触ると自分で口を閉める牡蠣や、つなぎ目の黒い部分をナイフなどで突いてみたときに、キュッと締まる感じのある牡蠣が元気な証拠です。開けたときにあまりに身が小さかったり、口がダラッと開いてきてしまうものは、食べない方が良いでしょう。

 

牡蠣をおいしく食べるための5つのルール

フランス旅行で味わいたいグルメ牡蠣ですが、やはり「旅行中に牡蠣を食べて、食中毒になったらどうしよう?」と不安に思う人も多いはず。私も、渡仏当初は、不安に思っていたものです。今年でフランス暦21年目になり、毎年何度も牡蠣を食べてきましたが、運良く(!)一度もあたったことはありません。

それは、いくつか牡蠣を食べるときのルールを守って食べているからかもしれません。そのルールは、フランスの友人たちが伝授してくれたもの。これからフランスを訪れるみなさんにも共有したいと思います。

 【1.疲れ過ぎの時には、食べない】
フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?
抵抗力が落ちているときはあたりやすいので、旅の疲れや病み上がりのときは要注意。

長旅でお疲れ…というときは、牡蠣はやめておき、オマール海老や海老、巻貝などの加熱調理した魚介類を注文するのがおすすめ。こちらも絶品です。

 

2.白ワインと一緒に飲む】
フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?
フランスでは牡蠣と一緒に白ワインを飲むのが定番です。そして、白ワインには、殺菌作用があるとも言われています。牡蠣と一番好相性な白ワインといえば、ミュスカデ。

牡蠣の産地が近い大西洋側の街ナントの近くで作られる辛口で酸が少し強めでスッキリした白は、牡蠣にぴったり。他には、ボルドーのソヴィニヨン系もミネラルがしっかりしていて、よく合います。

殺菌作用はもちろん、おいしいマリアージュも楽しめるので、牡蠣を食べるときはぜひ白ワインをお供に!

 

3.鮮度の良いものだけを選ぶ!】
フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?
やはり鮮度が命の海鮮。開けてすぐのものがベストです。3時間以上経過しているかもしれない牡蠣は食べないようにしましょう。立食パーティやビュッフェの終盤では牡蠣に手を出さないでいるのがベター。

パリのブラッスリーなどで外に牡蠣スタンドが陳列しているのを見かけますが、陽が当たりそうなところにある店は避けるようにしましょう。食べるときは、なるべく専門店など品物の回転が早く、保管状態の温度安定している店を選ぶのがポイントです。特に夏は注意して下さいね。

 

4.なるべく貝の殻に口をつけない】
牡蠣の殻は、しっかり洗うことができないため、菌を完全に取り除くことが難しいので、殻には直接つけず、中の身だけを食べるようにすると良いでしょう。

 

5.しっかり噛んで食べる】
つるっとした食感の牡蠣を、飲み込むように食べる人がいるようですが、開けたばかりの牡蠣は生きています。そのまま飲み込むのはよくないようですよ。

これが、私がフランスで牡蠣を食べるときに気をつけている5か条。「フランスで牡蠣を食べたい!」という方はぜひ、参考にしてみてくださいね。

フランスでは牡蠣と白ワインが定番!その理由は?

気をつけているつもりでもあたってしまうのが牡蠣…。特に、日本からフランスを旅行される方は、長時間移動や慣れない環境や食事で自分が思っている以上に疲れていることも珍しくありません。あたってしまったときは、たくさん水を飲んで、悪い菌が体から出されるようにしてください。発熱もだいたい48時間で治まることが多いようですが、心配な場合は、宿泊先の方などに相談し、病院を教えてもらうのがよいでしょう。

ちなみに、フランスのアドバイスでおもしろいものがあります。食あたりで食べられないときにはコカコーラを飲めというもの。少し振って炭酸を抜き、刺激を少なくして飲むと、ブドウ糖の吸収がいいのだとか。スポーツドリンクがあまりないフランスならではなのかもしれませんが、初めて聞いたときはびっくりしました。

おいしく栄養満点な牡蠣。ご自身の体調や牡蠣の品質を見極めながら、食べてみてくださいね。

※牡蠣による食中毒予防の効果をお約束するものではありません。ご自身の体調と相談して、ご判断ください。

 

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