シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン “パリマグ”
  • HOME
  • PARIS
  • “BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

PARIS

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

Pocket

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

パリ10区のサンマルタン運河近くは最近、「BOBO(ブルジョア・ボヘミアンの略称)」と呼ばれる新しいライフスタイルを持ったパリジャン&パリジェンヌが、好んで住んでいるエリアとして注目を集めています。

 

自由に、シンプルに暮らしたい若者が集まる

ブルジョワ階級に育った若者が、もっと自由に、そしてもっとシンプルにゆとりを持って暮らしたいと考え、アーティストやクリエイターが多く住む下町エリアに住むようになり、そういった暮らしを選んだ人達のことを「BOBO」と呼んでいます。

そんな「BOBO」に最近、特に人気なのが、このサンマルタン運河近くのエリア。新しいブティックやバーなどが立ち並び、運河沿いでは若者がピクニックしながら集うエリアでもあります。

 

自然光溢れるオープンなパン屋さん

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

そんなエリアにある素敵なパン屋さんが、『ラ・リベルテ』です。ずばり「自由」を意味する店名も、「BOBO」たちが大切にする新しいライフスタイルにぴったり。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

自然光の入る明るい店内で、パティスリーが作られているところが見えるというスタイルは、2013年のオープン当時のパリではまだまだ珍しいスタイルでした。パン屋の厨房は、大抵地下か窓のない裏手の作業場なのが通例です。

この陽の当たるスペースを全部カフェにして、イートインだってできたはずですが、それを作業場に当てるには、それなりの覚悟があったに違いありません。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

販売スペースの延長上に作業スペースが広がっているので、若い職人たちが生き生きと働いている様子を間近に見ることができます。職人さんが、綺麗にパティスリーを作っている光景を目の当たりにすると、いつまでも見ていたくなりますし、できたてのお菓子を食べてみたくなりますね。

 

丁寧に作り上げるガストロノミーのようなパンを提供

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

お店の方にお話を伺ってみると、「透明性」「親近感」「品質」をコンセプトに、お客様と近い関係を築けるようなパン屋さんを目指したのだと教えてくれました。

『ラ・リベルテ』のオーナーはパン職人ではなく、まったく違う世界で働いていた方なのだそう。昔からフランスの「Art de vivre(暮らしの中のアート)」に興味があり、パンを通して自分ができることを探し、パンもパティスリーのように丁寧に作ることで、ガストロノミーレベルのパンを提供できるはずだと一念発起し、オープンしたそうです。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

お店の名前を『La Liberté Patisserie-Boulangerie』としているのも、その想いの表れなのですね!

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

多くの若者をスタッフとして起用しているというのも、オーナーのやりたい改革のひとつでした。普通は熟練の職人の元で長年修行をし、それも光の当たらない厨房で長い時間青春時代を過ごす訳ですが、このオープンで親近感のあるスタイルならみんなが楽しくパンが作れそうですね。

 

おすすめパティスリーとパンは!?

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

お昼時には、大行列が。近くの学校の学生からおしゃれパリジェンヌ、そして地元の人まで、入り交じって列をなしていました。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリータルト・シトロン

このお店のおすすめパティスリーは、「タルト・シトロン」と「タルト・タタン」です。フランス人が誰もが親しむ定番のお菓子ですが、誠実にひとつひとつ手作りして最高レベルの味わいを提供しているというのがよく伝わってきます。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

金に輝くタルト・タタン。とろけるリンゴの食感がたまりません。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

パンのおすすめは、この巨大な「パン・ド・リベルテ」!このスケール感がいいですね!もちろん、好きな分だけ切り売りしてくれますよ。中はモチモチ、外はカリッと香ばしいパンです。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

学校帰りには子どもたちもやってくるので、マドレーヌやヴィエノワーズリーも欠かしません。地元に密着型のパン屋さんを目指しているからこその思いやりですね。

 

ガラスに描かれた大きな浮世絵は日本とのつながり!?

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

店内をぐるりと見回すと、インパクトのある浮世絵のような波の絵が目に止まりました。

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

外から見てもよく目立ちます。これは今春、吉祥寺に初めて新店舗をオープンするので、そのオマージュだそうですよ。

日本でも『ラ・リベルテ』のパンが食べられるようになるとは、うれしいですね!みなさんもオープンしたら、ぜひパリの人々が愛するパンを味わいに行ってみてくださいね。

 

  • ■お店情報
  • LIBERTÉ(リベルテ)
  • 住所:39 rue des Vinaigriers, 75010 Paris(地図
  • Tel:01 42 05 51 76
  • 公式HP

 

■一緒に読みたい記事

パリで一番おいしいバゲットを教えます!

フランスの老舗パン屋さん「ポワラーヌ」のタルトタタンとタルティーヌ

編集部が見てきたパリ。街のパン屋さんや楽しいマルシェがある日常

“BOBO”が注目するサンマルタン運河の近く!「リベルテ」のパンとパティスリー

この記事が気に入ったら
いいね!してね

PAGE TOP