稀に見る寒さに見舞われたパリコレ週間を終え、ようやく少し暖かくなり、春ももうそこに!という季節になってまいりました。そんな季節によく街で見かけるのが、ミモザの花です。
南仏やイタリアの暖かい地域でよく見られるポンポンとした黄色いミモザの花は、春の訪れを知らせてくれる花として親しまれています。冬の間に葉が落ち、寂しくなった庭に、突如咲く華やかな花々は季節の風物詩のひとつ。
この時期、お庭に咲く外植えの植物は、まだまだ冬の代表選手のヒヤシンスやシクラメンばかり。私の大好きな冬の花、クリスマスローズもありますが、もう終わりの時期に入ってちょっと地味な印象です。
その中でひときわ、太陽のように眩しく輝くミモザを見ると、元気が出ます。フランスの冬は太陽光が常に弱いので、太陽が恋しいんです…。
イタリアでは3月8日が「ミモザの日」と呼ばれ、男性が日ごろの感謝の気持ちを込めて、妻や恋人など女性たちにミモザの花を贈る習慣があるそうです。日本でも最近、その風習が定着しつつあるそうですね。
ミモザのブーケを作ってもらいました
私も義理母への感謝の気持ちを込めて、花束を買うことにしました!
お花屋さんには、アネモネやチューリップなどが並んでいました。いろいろ目移りしてしまったので、フローリストさんに「ミモザをメインに義理母に贈る花束にしたい」と相談して、おまかせで選んでもらうことにしました。
「黄色いミモザは動きがあるから、黄色やオレンジの同系色で合わせるのと素敵よ。あと、紫や赤のアネモネを合わせると、開いたときに中心部の黒がよく見えるので、コントラストがある花束になり、ちょっと大人の印象になりますよ」とブーケを作りながらアドバイスをくれました。
こちらはすぐ横に飾られていたアレンジ。これを見ると、黒系のお花が全体の印象を引き締めています。
ミモザの黄色とコントラストが出ておもしろいような気がしたので、紫のアネモネと合わせてもらうことにしました。
フローリストさんに持ってもらって、できあがったブーケとともにパチリ。花束を女性が持つと、自然と笑顔が出て素敵ですね。
ふわっと柔らかいミモザの花とマメ科の細長い葉っぱで、動きのある花束になりました。
ミモザを買うとき、パリのような少し寒いところでは、なるべく好みの状態まで開いたお花を選ぶのがポイントだとお姉さんが教えてくれました。よく見るとふわふわの花とボールのようにかたく丸い花があるのがわかるでしょうか。かたく丸いものがつぼみで、切り花になってしまうと開かないことも多いのだそう。
ミモザはドライフラワーにしてもいいですね
義理の母にプレゼントしたら、『ミモザの日』のこともわかってくれ、とても喜んでくれました。感謝の気持ちをこういう形にしても良いものです。
春の訪れを教えてくれるミモザ。今だけのお花なので、ぜひ皆さんも楽しんでみてくださいね!
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