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廃材がおしゃれな家具に変身!『グリーム』の旅する家具

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廃材がおしゃれな家具に変身!『グリーム』の旅する家具

少しずつ秋の気配が感じられてくる季節になってきました。秋から冬にかけては家で過ごす時間が多くなることもあり、模様替えに関心が向く方も多いのではないでしょうか?

廃材を使った手作り家具とオーダーメイド家具 gleam(グリーム)

今回は「旅する家具」というコンセプトで、廃材をリユースした家具作りをしている家具ブランド『gleam(グリーム)』をご紹介したいと思います。

 

インド洋の廃材をリユースして家具に

今回は麻布にある『gleam』の直営店にお伺いし、ディレクション・デザインを手掛ける宇戸さんにお話を伺ってきました。

gleamディレクター・デザイナー宇戸さん

『gleam』は2008年に宇戸さんが、同じく家具デザイナーである高谷さんと共に立ち上げたブランド。もともとネット販売で展開しておりましたが、2014年にオープンしたのが麻布の直営店です。

廃材を使った手作り家具とオーダーメイド家具 gleam(グリーム)

もともと家具屋で働いていたおふたり。買い付けで海外に行ったときに打ち捨てられている船の廃材に出会い、廃材の持つ歴史を重ねてきたからこその質感やかっこよさに魅了され、「それを家具にできないか?」と思ったのがはじまりだったのだそう。

廃材を使った手作り家具とオーダーメイド家具 gleam(グリーム)

「リサイクルのために廃材を使おうというよりは、時間を重ねたからこその古ぼけた魅力や人工的には出せない質感のかっこよさを知ってもらえたらいいなという思いで家具を作っています。廃材にデザインや形を新しく与えることで、その魅力を伝えていけたらいいですね」と宇戸さんは言います。

廃材を使った手作り家具とオーダーメイド家具 gleam(グリーム)奥に置いてあるのがインド洋の古い舟だった廃材の見本

現在も定期的にインド洋の島へ赴き、廃材を買い付けにいっているのだそう。使用している廃材は、もともと船だったもの、民家だったもの、運搬に使われていたドラム缶などさまざま。それぞれの廃材がそれぞれの時間の中で生まれた個性豊かな質感や色合い、表情を生み出しています。

 

廃材ならではの質感を楽しめるダイニングテーブルが一番人気

gleamのダイニングテーブル

一番人気はこちらのテーブルと椅子2脚、ベンチのセット。

「木材に特徴があるので、デザインはシンプルでシャープにしています。廃材を使った家具というと、どうしてもごってりした重い印象になってしまうことが多いのですが、それだとどうしても部屋のインテリアを選んでしまうんですよね。なるべくシンプルなデザインにしているので、廃材という特徴のある素材を使っていますがインテリアを選ばずにお使いいただけると思います」。

gleamのダイニングテーブル

すっきりとした天板と細いアイアンの足で一瞬、「これが廃材なの?」と驚くほど。

gleamのダイニングテーブル

天板もなめらかに整えられており、するすると気持ち良い触り心地。でも、模様をよくみると廃材ならではの複雑な模様と質感を楽しむことができます。

 

インド洋を旅したドラム缶のランプシェード

インド洋のドラム缶の廃材を使用したランプシェード

インド洋のドラム缶の廃材を使用したランプシェードも人気。ドラム缶のリユースというと、ちょっとアメリカンなテイストをイメージしがちですが、シャープなデザインなのでこちらもどんなお部屋にもマッチしそう。以前は世界のどこかでドラム缶として役割を果たしてきた廃材が、巡り巡って自分のお部屋を照らしてくれるなんてなんだかロマンがありますよね。

インド洋のドラム缶の廃材を使用したティッシュボックス

ランプシェードの他、ドラム缶はダストボックス、ティッシュボックスなどさまざまなインテリア雑貨に変身しています。

インド洋のドラム缶の廃材を使用したダストボックス

赤道の向こうで何年も活躍してきたその表面にはたくさんの傷があったり、ペンキがはげてきていたり。でもそれがそれぞれの表情になっています。

職人の手作りによりドラム缶を使ったアイテム

ちなみにこのドラム缶の雑貨たちは、すべて職人によるハンドメイドなのだとか。じっくり選んで自分だけのお気に入りを見つけたいですね。

 

廃材の魅力を活かしたシンプルで遊び心のある家具

その他にもさまざまな家具が並んでいるのですが、廃材の持つ素材感はもちろん、デザイン的にも気になるものがたくさんありました。

東南アジアのカリマンタン島で150年以上鉄道の枕木として使われていた廃材を使ったプピルチェア

東南アジアのカリマンタン島で150年以上鉄道の枕木として使われていた廃材を使ったプピルチェアは、ダークブラウンのシックな色合いがとってもクール。デザインは学校の椅子をイメージしたのだそう。

カヌーチェア

手前の椅子はカヌーの湾曲した形を活かしたカヌーチェアです。背面は船のマストがデザインソースということで、遊び心も◎。

アジアの引き車をイメージして作られたローボード

ちょこんとついた車輪と引き手がかわいいローボードを見つけました。アジアの引き車をイメージして作られたローボードはテレビ台にぴったりのサイズ。天板は古民家の廃材を使用していてナチュラルで優しい印象に。

廃材を使った手作り家具とオーダーメイド家具 gleam(グリーム)

遊び心のあるデザインと雰囲気のある素材が目を引く家具ばかりなので、この廃材はもともとなんだったのだろう?どこからやってきたのだろう?何をイメージして作られているのだろう?と想像が膨らみます。お店の方に聞いてみるといろいろと教えてくれるので、ぜひ聞いてみてください。

 

セミオーダーとフルオーダーで自分だけの廃材家具を

『gleam』では、家具をセミオーダーとフルオーダーで購入することができます。

廃材のカラーバリエーション素材とカラーバリエーション

セミオーダーは、『gleam』で展開している家具のデザインを元にサイズや素材を変更することが可能。既成品だとどうしてもぴったりサイズでお気に入りの家具を見つけるのが難しいですが、これなら安心ですね。

またうれしいことにセミオーダーの場合、別途オーダー料金がかかることが多いのですが『gleam』にはなく、さらにサイズを小さくする際はその分お安くなるのだとか!

フルオーダーは、ゼロから相談して作りあげていってくれます。サイズだけお伝えして作ることも可能。ご家庭だけでなく、店舗や保育園の家具も手がけているとのことです。

柚木さとみさんのキッチンスタジオで見つけたgleamのアイテム

ちなみに、先日キッチンの収納法を教えてくださった料理家の柚木さとみさんのスタジオでも『gleam』のダイニングテーブルとランプシェード、コースターが使われていました。

廃材を使った手作り家具とオーダーメイド家具 gleam(グリーム)

インド洋から巡り巡ってやってきた廃材ならではの唯一無二の魅力に加え、遊び心のあるデザインやカスタムオーダーのサービスなど、自分だけのとっておきの家具を見つけたい方は見逃せない要素が満載な『gleam』。家具を見るたびに廃材が巡ってきた旅を想像させてくれる楽しみも『gleam』ならでは。

自宅にいながら、世界とつながっていることを感じることができる「旅する家具」を自宅に取り入れてみてはいかがですか?

 

  • ■お店情報
  • gleam(グリーム)
  • 住所:東京都港区元麻布3-10-9 1F(地図
  • TEL:03-6804-6308
  • 営業時間:12:00~20:00
  • 定休日:火曜日
  • ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

 

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