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    フランス人の頭の中はバカンスでいっぱい

    フランスという国で生活するようになって10年ちょっと。まさかまさかこんなに「Vacances(バカンス=休暇)」という言葉を連呼するようになるとは…。と、フランス人ファミリー達との「Fête(フェット=お祭りという意味。ホームパーティーやご飯会などの集まりに使われる)」から帰ってきて、改めてひしひしと感じている今夜です。

     

     

    フランスには年間1ヵ月以上のバカンスがある!

    ここ数年、フランス語で「長期休暇」を表す「バカンス」という単語を日本でもそのまま使われるようになってきた気がします。けれど、言葉の知名度はさておき、1週間以上の休暇なんて日本ではまだまだミラクルですよね?

    何しろフランスは「バカンスのために働く」という考えの国。年間の有給休暇は5週間。それを取りきらなくてはいけないのです。夏は短くても2週間。長い人は1ヶ月以上。その他、春や冬にちょこちょこ1週間単位のバカンスへ。だからみんな頭の中は年中「バカンス」のことでいっぱいなんです。

    だから

    「次のバカンスどこ行くの?」

    「この夏はどうするの?」

    って、誰かに会うたびに年中しょっちゅう「バカンス」の話題が登場するフランスってすごいな~楽しいな~と思ってしまうのです。

     

    お金をかけないバカンスがフランス流

    そんなフランスのバカンス事情のことを日本の人に話すと、「そんなにお金があるの?そんなに給料がいいの?」という質問を受けることが多いのですが、決してそうではありません。

    「バカンス」といってもあちこちを時間区切りでまわって観光して、たくさんの買い物をしてという日本人スタイルとはちょっと違います。「ひとつの場所でのんびりとだらだらと何もしないで過ごす」がフランス流バカンス。

    夏休み(学校は6月下旬で終了)目前のフランス。今が1年で最も「バカンス」という言葉が発せられる季節かも!?「バカンス」という単語をカウントする装置があったらどんなになるか実験してみたいくらい!

     

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