フランスの定番パウンドケーキ「ウィークエンドシトロン」はご存知ですか?レモンの香りがさわやかなシンプルなケーキです。
午後のティータイムに、そして手土産にもぴったりな「ウィークエンドシトロン」の魅力と、おいしいお店をご紹介します。
平日に作って、週末に楽しむ素朴なケーキ
ウィークエンドシトロンとはどんなケーキなのか?学芸大学駅近くにある『Plein de citron(プラン・ド・シトロン)』のオーナー・渡邉由美子さんにお話をうかがいました。こちらのお店はウィークエンドシトロンをはじめとしたレモンを使ったケーキや焼き菓子、カレーやタコライスなど食事メニューもいただける、レモン料理専門カフェです。
そもそもウィークエンドシトロンとはどんなケーキなのでしょうか?
「レモン果汁を加えたパウンドケーキに、アイシングをかけたシンプルなケーキです。アイシングは『グラス・オ・シトロン』と呼ばれ、レモンのさわやかな酸味が口中に広がるんですよ」(渡邉さん)
シンプルに「レモンケーキ」でも良さそうですが、なぜ“ウィークエンド”と名付けられたのでしょう?
「フランスでは『週末に大切な人と食べるケーキ』と言われていて、『ケーク・オ・シトロン』とも呼ばれます。平日のうちに作っておき、週末出かける際の手土産やピクニックなどに持参するという人が多いですね。週末に作るケーキ、と思っている方も多いようですが、週末に食べるケーキなんですよ(笑)。週末に食べるケーキと言われていますが、当店では毎日店内で作って販売しています」。
さっぱりとしたレモン風味のスイーツやドリンクは、幅広い世代に愛されていますよね。ウィークエンドシトロンは、人が集まる席におすすめのスイーツなんです!
シンプルなのに個性的!ウィークエンドシトロンがおいしい3つのお店
ここからはPARISmag編集部がおすすめするウィークエンドシトロンのお店をご紹介。どの店のウィークエンドシトロンも個性が光っています。
●レモンの専門店!都立大学駅前『Plein do citron』
都立大学駅から線路沿いに歩いてすぐにある『Plein de citron』はレモンのスイーツや、料理を提供するレモン専門のカフェ。小麦粉は国産小麦粉、レモンは国産かワックスなしのものを使用するなど、材料と製法にこだわっています。
なかでもこちらのお店のシグネチャーになっているのがウィークエンドシトロン。ジェノワーズ法(溶かしバターで作るパウンドケーキの製法)で作ったウィークエンドシトロンはカステラのようなしっとり感。生地には卵、小麦粉、レモンの皮、レモンピール、サワークリームを混ぜ込んでいるため、とてもさわやかな仕上がりです。
濃いめのアイシングの上には、細かく刻んだレモンピールとピスタチオをトッピング。もっともレモンらしさを感じるウィークエンドシトロンです。さっぱりとした風味はていねいに煎れた紅茶やコーヒーと一緒にどうぞ。仕事や勉強の休憩や、週末のティータイムに華やかな香りを添えてくれます。
- ■お店情報
- Plein de citron
- 住所:東京都目黒区中根1-9-3-102
- 営業時間:11:30〜18:00(水曜・日曜のみ11:30〜15:00)
- 定休日:月曜日・第4日曜日
- HP:https://www.pleindecitron.com/
- Instagram:https://www.instagram.com/pleindecitron/
●手土産の定番にしたい!『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』
『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』は、大阪・梅田、新宿、渋谷、池袋といったターミナル駅の百貨店などに入店する焼き菓子専門店。良質な乳製品の産地として知られるブルターニュは、豊かな海と自然に囲まれ、世界的に有名な『ゲランドの塩』の産地。この地では古くから良質な塩とバターを使った焼き菓子が数多く作られてきました。そのお菓子作りの伝統から学び、素材の力が引き立つ焼き菓子をお届けしているのが『ビスキュイテリエ ブルトンヌ』で、その焼き菓子も芳醇なバターの香りが特徴です。
チュールのように薄いアイシングはしゃりしゃりと小気味良い食感。ほかと比べ濃厚なバターの香りと、レモンの風味がハーモニーを奏でます。
こちらのお店のウィークエンドシトロンは1本で購入する場合、このような化粧箱に入って提供されます。真空パックされているので賞味期限は製造日から30日と長めなのもうれしいポイント。大阪・東京にある4つの店舗やオンラインショップで購入可能なので、手土産にぴったりです。
- ■お店情報
- ビスキュイテリエ ブルトンヌ
- HP:https://www.bretonne-bis.com/
- ※店舗住所や営業時間はHPをご確認ください。
- ※オンラインショップでの「ウィークエンド」の販売は7〜9月までお休みしております。
●吉祥寺の人気パティスリー『A.K Labo』
吉祥寺駅から徒歩17分、成蹊大学のほど近くに位置する『A.K Labo』はオーナーの庄司あかねさんがフランスで食べた焼き菓子の味を再現した人気パティスリー。季節のフルーツを使った色鮮やかなタルトから、素朴なサブレ、メレンゲの食感が楽しいムラング・シャンティ、朝食の定番クロワッサンなどバラエティ豊かな“ベイク”ものが揃っています。
フランスのエスプリが効いた『A.K Labo』 のウィークエンドシトロンは甘さ控えめ。農薬不使用の瀬戸内レモンをたっぷりと使用しています。酸味のあるフルーツとも相性が良く、コーヒーを添えて休日のブランチにしても◎。レモンの風味がぎゅっと詰まっていて、上品な味わいです。1人暮らしや2人暮らしの方にうれしい小さめサイズです。
- ■お店情報
- A.K Labo
- 住所:東京都武蔵野市中町3-28-11
- 営業時間:11:00〜18:00(金土日のみの営業)
- HP:http://aklabo.com/
- Instagram:https://www.instagram.com/patisserie_aklabo/
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「大切な人と一緒に週末に食べるケーキ」という素敵な意味が込められたウィークエンドシトロン。ぜひ、お気に入りのウィークエンドシトロンを見つけて、大切な人と一緒に召し上がってください!
※店舗情報は取材当時のものとなります。最新情報はお店のHPやSNSをご確認ください。
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