心躍らせてくれる街・吉祥寺。ランチやお買い物といったお出かけのみならず、住みたい街としても高い人気があります。そんなたくさんの人に愛されるこの街にぴったりなお店が『メルローズアンドモーガン』です。
店内の一部装飾には本店のものを使っているのだとか
2004年にイギリスのノースロンドンで生まれたこのお店は、吉祥寺にアジア1号店を2021年9月にオープン。“ローカルコミュニティ”を大切にしながら素材にこだわったデリが食べられるお店として、吉祥寺店でもコアなファンが増加中です。
今回は吉祥寺店の人気メニューやオリジナルグッズと共に、地元に愛され続ける魅力について『メルローズアンドモーガン 吉祥寺店』の中牧さんにお話を伺いました。
ロンドナーたちが集う『メルローズアンドモーガン』
創業者のイアンとニック
『メルローズアンドモーガン』は、スコーンやマフィンなどの焼き菓子から、サラダ、デリなど幅広いメニューを扱い、ロンドナーたちの台所として愛されてきたグロッサリー&デリカテッセン。ノースロンドンの人々に最高品質の食品を届けたいという、創業者のイアンとニックの2人の想いからスタートしました。
ノースロンドンの高級住宅街に佇むこのお店は、実はロンドンではちょっぴりめずらしい存在なんだそう。
「ロンドンの街中で、朝早くから夜までイートインを楽しめるお店は少ないので、朝から夜まで、まさにALL DAYの“食”を提供している『メルローズアンドモーガン』は、1日中使い勝手が良い店として地域の方々に好まれています。サイクリングの途中で昼食に立ち寄ったり、夕飯に添えるデリを買いに来られたりとさまざまな用途で訪れていただいています」(中牧さん)。
いつでも好きなときに立ち寄れて、ロンドナーたちの暮らしとひとつになっています。
店名は、なんでも手作りでおいしいものを作ってくれた2人のお母さんの旧姓が由来となってつけられたのだとか。地元で採れた食材を積極的に使い、素材を生かしたこのお店オリジナルのメニューを求め、地元の人たちで多く賑わっています。
小さな会話が弾む吉祥寺店
2021年9月、食で繋がるローカルコミュニティ『メルローズアンドモーガン』は、初のイギリス国外店を吉祥寺にオープンしました。ロンドンのお店の近くにも地元の人々に愛される広い公園があり、人々がくつろいで過ごせる雰囲気が吉祥寺に似ており、イアンとニックが大切にする地元に愛されるお店を叶えるにはもってこいな場所だったんだとか。
「吉祥寺のみなさんはフレンドリーな方々ばかり。今日も『いつものある?後で寄るね』とご近所の方が立ち寄ってくだいました。ロンドンのお店と同じく、カジュアルなコミュニケーションでお客さんと繋がれているのがうれしいですね」と中牧さん。
「店舗の広さの問題で、商品は厳選していますが、本国にはもっとたくさんあるんですよ!」と中牧さんはちょっぴり悔しそうな表情。けれど本国のたくさんの魅力ある商品の中から、吉祥寺店では選りすぐりの味を楽しめるわけです。そんな吉祥寺店のおすすめデリをご紹介します!
2種類の味が楽しめる英国の伝統菓子 「ヴィクトリアケーキ」
「ヴィクトリアケーキ」はごくシンプルな材料で作られたスポンジに、バタークリームとジャムを挟んだイギリスの伝統菓子です。
「日本ではふわっと軽いイメージがあるスポンジケーキですが、うちのヴィクトリアケーキのスポンジはどっしりと食べ応えがある本場仕様なんです。そしてバタークリームがたっぷりに感じられるかもしれませんが、実際に食べると、すっと溶けてやみつきに。クリーミーな舌触りと4種のベリーの酸味のあるジャムも相性抜群。素材の味がそのまま感じられるのも、この食べ心地の良さに繋がっているのだと思います」(中牧さん)。
バタークリームのほかにオリジナルのジャムも使用。果肉が入った「ストロベリー」と4種のベリーがブレンドされた「グッドアフタヌーン」の2種類から味を選ぶことができます。スポンジに溶け出すゴロッとした果肉感や、甘味と酸味を一緒に味わう幸福感に満たされてみてくださいね。
ジャムやプリザーブはこの2種類のほかに現在5種類を用意。グレープフルーツを使ったさわやかなママレードやバニラのさやがそのまま入ったアプリコットジャムなど、ひとひねりあるラインナップに心踊ります。
イギリスでも圧倒的な人気 「ソーセージロール」&「チェリートマトマフィン」
ソーセージロール(左)、チェリートマトマフィン(右)
「ソーセージロールは、本国では欠かせない塩気のあるセイボリーメニューです。もちろん吉祥寺店でも力を入れていて、国産で無着色のお肉を使用したり、ミンチの作業も店内で手作りしたりしている自慢のソーセージロールです」(中牧さん)。
サクッと軽やかな音が弾けるパイ生地にぎっしり包まれたソーセージ。シンプルだからこそ、素材の旨味をダイレクトに感じられるメニューです。
「マフィンというと甘いものをイメージすると思うんですが、朝食やおやつにもおすすめです。夕食に添えてもいいお食事系マフィンをすごく推しています。チーズをふんだんに使ったチェリートマトマフィンは、その代表的なものですね」(中牧さん)。
トウモロコシ粉を使っているチェリートマトマフィンは、小ぶりながら食べ応えもしっかり。さっくりとしたヒマワリのタネの食感としょっぱいマフィン生地の味わいが新鮮です!食事系マフィンは、これから食卓の定番になりそうですね。
見た目も味も裏切らない「レモンピスタチオケーキ」
ヴィクトリアケーキに並んで人気があるという「レモンピスタチオケーキ」。トロリと溶けたアイシングシュガーが見た目にもかわいく、ショーケースで目を引く存在感を放っています。華やかな見た目とは裏腹に、カルダモンのスパイスでアクセントをつけた生地は、ほっと安らぐような優しい味わいです。
店内の壁一面を彩っている『イングリッシュティーショップ』の紅茶はセイボリーやケーキとの相性も抜群。
「せっかくイギリスならではのデリを味わえるので、オーガニックの紅茶やハーブティーも種類豊富に揃えています。一緒にお楽しみいただけたらうれしいです」(中牧さん)。
おしゃれなデザインのオリジナルグッズが日本で人気拡大中
ポップなフォントと赤が映える『メルローズアンドモーガン』のオリジナルグッズ。特に人気なのがコットン100%のキャンバス生地のトートバッグです。
PICNIC、BUTTER、HELLO、BISCUIT、HONEY…など気分が上がるような単語であしらわれています。季節に合わせた期間限定の単語もあり、つい集めたくなってしまいますね。現在の期間限定品はORANGEとVANILLA。こちらはなくなり次第終了なので早めにゲットしてくださいね!
オリジナルグッズは、実は本国以上に人気が高まっているんだそう。トートバッグ以外にもエプロンや巾着、ティータオルなどもあり、キッチン周りをおしゃれにしてくれるアイテムが揃いますよ。
日本とイギリスの食文化の融合
本国のイアンとニックの思いを忠実に引き継ぐだけでなく、日本だからこそできるお店づくりがあると中牧さんは言います。
「イギリスではシーズンがおおまかに春夏と秋冬の2つに区切られます。なので、日本のように細かくわけた“季節の限定メニュー”を楽しむ習慣がないんです。けれど日本には美しい四季がある。なにより旬のものはおいしいですよね。だから日本ならではの四季を楽しめる食材で提供したいと思っています。例えば、春は菜の花、夏はノルウェー産のサーモン、冬は広島産の牡蠣のキッシュ…などを考えています」。
日本の『メルローズアンドモーガン』だからこそできる、イギリスの食文化と日本の四季の融合に胸が高鳴りますね。
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デリも雑貨もこだわりがたくさん!だからこそ吉祥寺店のスタッフのみなさんに質問したり相談したりしながら、お買い物することをおすすめします。そんなコミュニケーションから、自分だけの『メルローズアンドモーガン』吉祥寺店の魅力を見つけてみてくださいね!
■店舗情報
『メルローズアンドモーガン(MELROSE AND MORGAN)』
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-10-9
営業時間:11:00〜18:00
定休日:火曜日
HP:https://melroseandmorgan.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/melroseandmorgan_japan/
※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。
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