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『シンプルで心地いいパリの暮らし』で知る、なんでもない日を「自分らしく」楽しむためのコツ

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『シンプルで心地いいパリの暮らし』で知る、なんでもない日を「自分らしく」楽しむためのコツ

パリ在住のアーティスト、イザベル・ボワノのイラストエッセイ『シンプルで心地いいパリの暮らし』では、リアルなパリジェンヌの日常を、カラフルな写真とイラストで見ることができます。

ベーシックなワードローブを好み、季節の花やハーブを飾り、芝生の上で友人とおしゃべりを楽しむ…。そんなシンプルな日々の過ごし方が、とても魅力的で心地よく思わせてくれる1冊です。

 

「多くを持たない」が心地よさの秘密。自分好みのものに囲まれて過ごす

「多くを持たない」が心地よさの秘密

「広くはないので、できるだけ片付けて、本当に必要なものだけを持つようにしています」

イザベルのアパルトマンは30㎡。そのコンパクトな部屋に収まる白い食器棚、アンティークの美しいバスケット、カラフルな空き箱…。イザベルの日常を彩るアイテムは、「容れ物」からしてなんだか魅力的。そしてその素敵な容れ物の中には、色や素材などで分類された小物や生活用品がパズルのようにきちっと整列して収まっているのです。

父親の手作りというコーヒー色のタンスの中には、色で分類され、まるでお店のようにきちんと畳まれた洋服たち。いずれもベーシックで着回しがしやすそうなワードローブです。

「2〜3色でコーディネートする」、「心地よく、耐久性のある素材を選ぶ」、「思いつきで買わない」。イザベルは流行りに左右されない服を持つために、この3つのルールを設けているそう。彼女のタンスに「入るだけ」の洋服は、シンプルな色と形で、季節や気候を問わずに着られるラインナップ。それこそが「とっておき」なのだとイザベルは言います。

流行りの服を買ってみても、結局「いつもと同じ服ばかり着てしまう」という人も多いのではないでしょうか。しかし、その「いつもの」こそ、自分の「とっておき」なのかも…と、イザベルのコーディネートを見ているとハッとさせられます。

手入れをしながら大切に扱うイザベル

部屋のインテリアや食器類、調理器具に関しても、「質の良いもの」「見た目が美しいと思うもの」を、必要な分だけ揃え、手入れをしながら大切に扱うイザベル。彼女の生活を彩る服や小物、生活雑貨が魅力的に思えるのは、それらがイザベル自身にしっくりと馴染んでいるからなのでしょう。

「物が増えたから収納を増やそう」、ではなく「ここに収まるだけのものを厳選しよう」の発想で身の回りを整えれば、イザベルのように自分らしいスタイルが確立され、何が大切か見えてくるかもしれません。そうして愛用したものたちには、いつしか味や風合いが生まれ、さらなる愛着を深めるのです。

 

自分らしい「リラックスタイム」で、なんでもない日も楽しく

自分らしい「リラックスタイム」で、なんでもない日も楽しく

イザベルが大切にしている「リラックスタイム」は、週末にマルシェやフリーマーケットに出かけたり、公園でピクニックをすること。特別感や目新しさはないかもしれませんが、自分好みのアンティーク品を探し、親しい友人とおしゃべりを楽しむひと時は、何よりも贅沢な時間なのです。

部屋に自然を取り入れること

また、部屋に自然を取り入れることも、イザベルは生活の中の楽しみとしています。春はチューリップやヒヤシンス、夏はアジサイ、秋はアネモネ、冬はミモザとクリスマスローズ。

どの季節もテーブルに花を置き、花を数日飾ったらドライフラワーにして、リースやコラージュにアレンジ。見頃を過ぎた花でさえ上手に活用する姿は、一手間かける時間を楽しむ余裕が感じられます。

マルシェで購入した食材からも季節を取り入れるイザベル

花だけでなく、マルシェで購入した食材からも季節を取り入れるイザベル。ルバーブのコンポート、トマトの肉詰めなどの「とっておき」の季節料理が食卓に登場します。

その一部が巻末にレシピとして掲載されているので、気になるメニューを試してみるのもいいかも。

なんでもない日こそ、自分らしく大切に過ごすことの豊かさを本書は私たちに教えてくれます。「同じ毎日が平凡」だと思ったときこそ、イザベルの日常にならって、服を畳み直して色別に分けてみたり、いつもより丁寧に掃除をしてみたり、いつもの道を遠回りして散歩してみるのはいかがでしょうか。

自分の中のとっておきが見つかれば、なんでもない日も楽しく、愛おしく思えてくるはずです。

 

■書籍情報

書名:シンプルで心地いいパリの暮らし

著者:イザベル・ボワノ

出版元:ポプラ社

 

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