ポトフ、ブッフ・ブルギニョン、オニオングラタンスープなど、フランス料理にはさまざまなスープがあります。今回は、「ガルビュール(Garbure)」と呼ばれるフランスの西南部の定番スープです。
「煮込み」を意味するスペイン語「 ガルビアス(garbias)」からきているガルビュールは、キャベツやインゲン豆やベーコンなどを入れてじっくり煮込んだ具沢山なスープ。滋味深く優しい味わいにホッと癒やされるスープです。フランスの田舎でお母さんが作ってくれたような、そんな味わいのガルビュールのレシピを紹介します。
じんわり滋味深いスープ、ガルビュールの作り方
- 【作り方】(3〜4人分)
- 豚バラ肉(かたまり):150g ※塩をふって塩豚にしておく
- 生ハム切り落とし:30g
- ベーコンブロック(細切り):50g
- ソーセージ(輪切り):2本
- 白いんげん豆:100~150g ※2時間からひと晩水に浸ける。
- ローリエ:2枚
- 水:1.5ℓ
- 塩:小さじ2
- –
- [A]
- 玉ねぎ:1/2個
- にんじん(小):1本
- セロリ:1/2本
- –
- [B]
- キャベツ:100g
- かぶ…1個
- じゃがいも:1個
- ポロねぎ:1/2本 ※長ねぎでもOKです。
- グリンピース:30g
【作り方】
1.白いんげん豆を戻しておきます。
白いんげん豆は乾燥した状態で売られているので、2時間〜ひと晩水につけておき、戻します。
2.塩豚を切ります。
豚バラ肉に塩小さじ2(分量外)を振り、30分~ひと晩おき塩豚にしておくと、旨味が増します。塩豚の水気をふいて1口大に切ります。
3.具材を切ります。
肉類は食べやすい大きさに、[A]の具材を1cm角に、[B]は、1口大に切ります。フランスでは各家庭にレシピがあり、すべての具材を小さく切って作るご家庭もあるようです。小さく切るとお子さんでも食べやすくなりますし、大きな具材だと食べごたえもでるので、好みに合わせて◎。
具材はすべてそろわなくてもOKです。ベーコンは塩味と旨味が出るので入れるのがおすすめ。
4.具材を炒めます。
鍋にオリーブオイルを熱し、[1]の豚バラ肉を炒めます。
豚肉に焼き色がついたら、[A]の香味野菜を入れ、さらに炒めます。
5.具材を煮込んでいきます。
[1]で戻した白インゲン豆、水、ローリエを入れ、沸騰したら弱火で煮込みます。
15~20分煮たら、[B]とベーコンを入れ、さらに10分煮込んでいきます。キャベツ、かぶ、じゃがいも、ねぎ、グリンピースは煮すぎると崩れたり、溶けてしまうので最後に入れるのがポイントです。
肉や野菜がやわらかくなったら、生ハム、塩を入れ、味を整えます。
最後にパセリをちらしたら完成です。
味付けは塩、こしょうのみですが、野菜の味わいや肉のうまみが出ていてやさしい味わい。野菜をたっぷり食べられるのもうれしいですね。
フランス西南部では、白いんげん豆がよく食べられるのだそう。ほっくりした食感がおいしい白いんげん豆は、食物繊維も豊富で、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛といったミネラル分もしっかり含まれているので美容や健康にも◎。
フランスの田舎風スープ、ガルビュール。優しい味わいにほっとできるスープです。
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