フランス料理に欠かせない調味料と言えば、マスタード。ブルゴーニュ地方のディジョンから生まれた「マイユ」をはじめ、さまざまな種類のマスタードがフランスのスーパーには並んでいます。
日本でマスタードというとソーセージに添えるのが定番ですが、フランスではレストランやビストロのお料理から、パン屋さんで購入するサンドイッチ、自宅で家族といただく食事など、いろいろなシーンでマスタードは登場します。
意外と使いこなせていない方も多い、マスタードの使い方を紹介いたします。
マスタードと日本のからしは別物!
香辛料のひとつであるマスタードは、通常、ブラックマスタード、ブラウンマスタード、マスタードシードをすりつぶし、発酵前のぶどう果汁あるいはワインビネガーを加え、ペースト状にしたもの。ちなみにディジョンマスタードはブラウンマスタードシードのみを使用するなど、ディジョン地方のレシピで作られるものを指します。
ちなみに日本のからしと似ていますが、材料や作り方が異なり、マスタードの方が辛さはマイルドで酸味や甘みがあるのが特徴です。
マスタードと言っても、粒入りのものやハチミツやカシスが入っているものなど種類は豊富。フランスの方々は食事に合わせてマスタードをチョイスして楽しんでいるようです。
今回は、普段の食事にちょい足しで使えるようなマスタードのレシピを紹介します。
ほのかな甘さがくせになる!ハニーウォールナッツマスタードディップ
まずは簡単に作れるマスタードを使ったディップを紹介します。
- 【材料】(1回分)
- マスタード…大さじ3
- はちみつ…大さじ1~2
- クルミ(すりつぶす):大さじ1
- こしょう:適量
【作り方】
揚げ物やカルパッチョやローストビーフにもおすすめですよ。マスタードの酸味にほのかなはちみつの甘味、クルミの香ばしさは大人も子どもも好きな味わい。思わず食べる手が止まらなくなるようなディップです。
簡単なのに本格テイスト!マスタードとバジルのドレッシング
マスタードを使えばドレッシングお手のもの。こちらも混ぜるだけで完成するドレッシングです。
- 【材料】(1回分)
- マスタード:大さじ1
- レモン汁:大さじ1
- ワインビネガー:大さじ1
- 塩:小さじ1
- 砂糖:小さじ1/2
- こしょう:少々
- フレッシュバジル(刻む):3~4枚
- オリーブオイル:大さじ3
【作り方】
1:材料を混ぜます。
ボウルにオリーブオイル以外の材料を入れ混ぜます。全体が混ざったら、オリーブオイルを少しずつ垂らしながら混ぜていき、乳化させます。
2.とろっとしたら完成
全体がとろっとしてきたらできあがりです。
シンプルなグリーンサラダもおしゃれなひと皿に。ハーブはバジル以外のお好きなものでOKです。いつものドレッシングに飽きたら、ぜひマスタードを使って手作りドレッシングを試してみて。
お酒が進むメインディッシュ!豚肉の粒マスタードマリネ
最後は粒マスタードでマリネする、簡単なのに本格的に見えるお料理の作り方です。
- 【材料】(2人分)
- 豚肉ローストンカツ用:2枚
- 玉ねぎ(薄切り):1/2個分
- にんにく(みじん切り):小さじ1
- [A]
- レモン汁:大さじ1~2
- 粒マスタード:大さじ2
- 塩:小さじ1
- こしょう…適量
- 水…1/2カップ
- オリーブオイル…大さじ1
- 塩…適量
【作り方】
1.豚肉をマリネします。
2.フライパンで焼きます。
3.豚肉に火が通ったらできあがり。
マスタードでマリネすることで、肉が柔らかくなるという効果もあります。マスタードの酸味と玉ねぎの甘みがとってもおいしい!簡単なのに豪華に見えるので、メインディッシュとしても◎。
粒ありのマスタードは豚肉のマリネのように、漬け汁として使ったり、煮込みに使用するのがおすすめ。豚肉の他、鶏肉や魚でもおいしいですよ。粒なしのものはドレッシングにしたり、パテに添えたり、サンドイッチの味付けに使うとよいでしょう。
ソーセージに付ける以外の方法が分からない!と冷蔵庫で眠っているマスタードはありませんか?普段のお料理の味の幅がぐっと広がるので、ソースや味付けにぜひ取り入れてみてください。
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