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    京都・松ケ崎『吉田パン工房』へ。卸売から実店舗をオープンさせた理由

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    卸専門のパン屋さんとして、京都の有名高級ホテルやレストランにパンを届けている『吉田パン工房』。そんな実力あるパン屋さんが、2018年に一般向けに土日限定で実店舗をオープンしました。

    パンラバーの間では、オープン当初から話題になり、朝早くから行列ができることも。そんな『吉田パン工房』の店主・吉田さんにお話を伺いました。

     

    卸しから始まり、土日限定のパン屋をオープン

    京都市営地下鉄・松ケ崎駅から徒歩約10分。グリーンの扉と、中の見えるガラス張りの外観が印象的なこちらのお店が『吉田パン工房』です。扉には、シンボルマークのパン職人が。

    中へ入ると、ショーケースにぎっしり入ったパンがお出迎えしてくれます。パッと目を引くPOPは、スタッフが1枚1枚手書きで作成しているそう。簡潔な説明文が、どれにしようか迷ってしまうときに嬉しいですね。

    ネギがいいアクセントになっている「ベーコンエピ」、絶妙な塩気と食べ応えのある生地が特長の「バケット」と、ハード系のパンが並びます。吉田さんは、もともと「おいしいハードパンを作りたい」というところからパン人生をスタートしたそう。ハード系の食事パンなら、レストランやホテルなどにパンを納める卸専門でやった方が、多くの人に自分のパンを届けることができるはずと思い、卸専門のパン屋さんを始めました。

    卸専門に従事する中で、自分が作りたいと思ったものを作って届けたいという思いが強くなっていき、土日限定で一般向けにもパン屋さんを開いたそう。

     

    一番人気はカンパーニュ!新商品も登場

    一番人気の「カンパーニュ」は、外側はパリッとしていて、中はもっちりとした食感が楽しい一品。京都や東京のレストランにも採用されている、お店イチオシのパンです。

    吉田さんが日々大事にしていることは、柔軟性とスピード感。いいなと思ったことはすぐに取り入れて、ダメなら潔くやめる。

    「新商品でも、1ヶ月後にはなくなっているものもあります。スタッフとの会話やお客様の反応をみて、凝り固まらずどんどん変化させているんです」。

    取材に訪れたこの日も、「ハムと菊菜のパン」と「安納芋のパン」の2種類が新しく販売されていました。

     

    こだわりの小麦とひと手間を惜しまない

    「パン作りのこだわりは、とにかく小麦粉。ミネラルを多く含むいわゆる“黒い粉”や石臼の国産の粉を使っています。また、パンに挟む具材はひと手間を惜しまない。あんぱんの餡には、アーモンドを混ぜて変化をつけたり、ハムの仕込みは知り合いのシェフから教えてもらったり、知恵を使います」そう話す吉田さん。

    そんな『吉田パン工房』のパンは、生地がとにかくおいしくて、もっちもち。飽きのこない具材も、吉田さんたちパン職人が考えた“ひと手間”で作られていたようです。ハードパン好きはもちろん、普段パンを食べ慣れていない人にもオススメできるパン屋さんです。ぜひ足を運んでみてくださいね!

     

    ※記事の内容は取材当時のものです。 最新の情報は、お店のHP、SNSなどをご確認ください。

     

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